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「子育て支援拠点が1位」
「12歳のむし歯の本数が日本一少ない」
データで見る、新潟県の子育て事情

2023.9.13

新潟県は子育てしやすいってホント? 新潟県の総務部統計課が出している「新潟県あれこれ全国ベスト5」をはじめとするデータをもとに、子育てにまつわる項目をピックアップしてみました。

人口10万人当たりの地域子育て支援拠点の数が1位

子どもを抱っこするお母さんとおばあちゃんのイラスト

新潟県内には地域子育て支援拠点が236か所あります。これは、0歳~4歳人口1000人あたり3.6か所と、全国1位の多さ。全国平均が1.9か所ですので、新潟県は子育てに手厚いといえるでしょう。

「地域子育て支援拠点」とは、地域で子育てしている親子の交流を促進したり、育児相談・援助を実施したりする拠点のこと。子育ての孤立感や不安感を減らして、地域で親子を支える取り組みです。保育所や児童館、商業施設などに併設しているセンターもあり、地域のなかで使いやすい場所を利用することができます。

保育所の数が10位

新潟県内には保育所が720か所あり、全国で10番目に多い結果となりました(厚生労働省、2021年発表の社会福祉施設等調査)。新潟県より上位には東京都や神奈川県、千葉県など首都圏のほか、大阪府や愛知県、北海道などの大都市が名を連ねます。
ところが新潟県より人口が多い県でも、広島県は689か所、静岡県は683か所、茨城県は627か所と、新潟県のほうがより多くの保育所があります。

また、保育所の待機児童数は0が続いており、保育所への入所を希望すれば、利用しやすい状況となっているようです。

12歳児ひとり当たりのむし歯の本数の少なさが1位

歯磨きをする男の子とお母さんのイラスト

新潟県の中学1年生・12歳児のむし歯数は全国で最も少なく、0.2本となりました(文部科学省、2021年度学校保健統計調査)。新潟県では、1981年に始まった県民運動「むし歯半減10か年運動」から、全国に先駆けて学校でのフッ化物洗口を行うなど、35年以上にわたり、子どものむし歯予防対策を積極的に推進しています。

さらに新潟県では、毎年11月を「にいがた健口(けんこう)文化推進月間」に設定し、「歯と口の健康」にまつわるイベントやPRを各地で開催。歯と口腔の健康をつくる生活をすること、歯科健診を定期的に行うことを呼びかけています。

みんなで歯磨き、みんなで育てる

新潟県では地域子育て支援拠点や保育所の数が多く、「地域で子育てを」という意識が根強いようです。地域で育つと、より新潟愛を育んでくれるでしょう。そしてまた地域で子育てをという好循環が生まれるのかもしれません。

1990年代、歯磨き粉のCMで「芸能人は歯が命」というフレーズが爆発的に流行しましたが、芸能人でなくとも歯は命。特に歳を重ねてくると歯の健康は体の健康にもつながりますし、歯周病が認知症のリスクを高めるともいわれています。新潟県では子どもの頃からしっかり歯の健康について指導してくれるので、そのまま大人になっても習慣にしていけるといいですよね。

credit | text:栗本千尋 illustration:killdisco

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