新潟のつかいかた

feature-honmono4-006-paged2

〈魚沼の里〉で巡って食べて知る、
豪雪地域の知恵と自然が育む
食材の豊かさ | Page 2 Posted | 2025/07/01

「挽き立て・打ち立て・茹で立て」のそばに舌鼓

山の恵みたっぷりの
山菜、きのこと風味の良いそば

〈そば屋長森〉の外観
移転をきっかけに店名を〈そば屋長森〉に変更。由来は「長森地区」の地名から。

八海山の麓にあった人気のそば屋〈岡寮蕎麦〉が、〈そば屋長森〉として魚沼の里に移転しました。北海道産の風味豊かなそば粉を使った江戸前そばをメインに、つなぎに「布海苔(ふのり)」を使った田舎そばも提供します。魚沼地方では古くから織物に使われる糸の糊付として布海苔を使用しており、それをそばのつなぎとして使ったことで有名です。

〈そば屋長森〉では「挽き立て・打ち立て・茹で立て」にこだわり、江戸前そばは十割から八割まで好みで選ぶことができます。春には採れたての山菜を天ぷらやおひたしで、秋には地物のきのこをふんだんに使ったきのこそばなど、魚沼の旬の味わいを楽しめるそば屋です。

ざるに盛られた〈そば屋長森〉の「田舎そば」
殻付きのそばの実を石臼で挽き、つなぎに布海苔を使ったコシの強い「田舎そば」(980円)。江戸前そばより若干太めで、色の濃さが特徴です。
田舎蕎麦を手繰っている様子
上質なかつお節と昆布だけを使った濃いめの江戸前つゆと、江戸前つゆにサバ、うるめいわし、煮干し、椎茸などの素材でだしをとった味わい深い薄味の魚沼風・田舎つゆ。そば粉の風味を存分に味わってもらうため、2種類の特製つゆを用意。

〈にぎりめし てっぺん〉で
魚沼産コシヒカリの旨みと甘みを堪能

トレーにのった〈にぎりめし てっぺん〉のおにぎり3種
常時25種類以上、白米の塩おにぎりをはじめ、混ぜご飯や玄米、季節限定のおにぎりを取り揃えています。これからの時期の人気は「枝豆としば漬け」(300円)。

〈にぎりめし てっぺん〉では、魚沼産コシヒカリの特別契約栽培米を八海山の豊富な雪どけ水で毎朝炊き上げています。ひとつひとつお店で丁寧に握られたおにぎりは、口に入れるとやさしくほぐれ、ふんわりとやわらかな食感で、噛むたびに広がるお米の甘みは食材との相性も抜群です。

定番おにぎりはそのほとんどが1個180~360円で購入可能。おにぎりは生活のなかにあり、「毎日誰でも手軽に食べられるものであってほしい」という願いから、なるべく値上げせず手に取りやすい価格と品質を保っています。

初夏の6月は、やわらかな越後牛がたっぷり入ったおにぎり、夏には津南の甘いトウモロコシと黒崎の香り高い茶豆が旬を迎え、この時期だけの贅沢な味わいを楽しめます。

持ち帰りのほか、店内のイートインスペースやテラスで食べられるけんちん汁セットもおすすめ。

筋子のおにぎりを持った手元
つやつやの魚沼産コシヒカリと香り豊かな有明産の海苔。ひと口目からしっかり具材が食べられるのがうれしいポイント。
〈にぎりめし てっぺん〉の外観
ショーケースにすべてのおにぎりが並ぶのは午前10時。15時頃には売り切れの商品も出てくるため、早めのお買い物が◎。

“おいしいと安心”がコンセプト。
無理なくカラダに良いものを、
こだわりのオーガニックコーヒーと一緒に

店頭の窓に設置された〈little M.〉のロゴ
魚沼の里の一角にある〈little M.〉。ドリンクだけで30種類以上のメニューがあり、体にやさしいベーグルやスイーツとの組み合わせを楽しめます。

オーガニックコーヒーや紅茶、スパイスチャイなどのドリンクと、北海道産小麦、きび砂糖、ひまわり油など高品質でカラダに良い食材にこだわったスイーツが自慢の〈little M.〉。

手作業で1杯1杯ドリップするコーヒーの種類は、日替わりのスペシャルティコーヒーのほか、3種のブレンドと2種の産地別オーガニックビーンズ、カフェインを99%除去したデカフェコーヒーの計7種のなかから選べます。

長時間発酵でもっちりした食感が特徴のベーグルは常時15種類ほど。スイーツは豆乳シフォン、スコーン、カヌレ、豆乳ドーナツなど豊富な種類が店内に並びます。

〈自家製つぶあんとおさつ〉のベーグルを二つに割っている
〈little M.〉のベーグル2種とコーヒー
同里内にある〈YUKIMURO WAGYU UCHIYAMA〉の雪室で熟成し、旨みが増した〈雪ひかりポーク〉でつくるオリジナルソーセージは、長時間発酵ベーグルとの相性ぴったり。ベーグルは〈自家製つぶあんとおさつ〉(313円)と〈あらびきソーセージ〉(345円)。
シャトーブリアンの「YUKIMURO WAGYUステーキ」

次のページ:旨さに悶絶! 幻の熟成肉を味わおう


次のページへ →