新潟のつかいかた

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鑑賞だけではつまらない!
縄文土器チョコレートを
つくってみませんか? Posted | 2020/03/25

まだ見ぬ縄文時代の魅力を求めて、新潟県へ

日本人なら誰もが歴史の教科書で勉強したことのある縄文時代。「もちろん聞いたことはあるし、存在は知っているけど、詳しいことはわからない」。そういう人は多いかもしれません。でも、縄文時代と新潟って深く関係しているんです(詳細は『新潟文化物語』へ)。たとえば、国宝「火焔型土器」の出土場所は、新潟県!

火焔型土器

新潟県内には、縄文時代の遺跡はもちろん、縄文時代にゆかりのある博物館や体験センターが点在しています。火焔型土器が出土した十日町市の笹山遺跡にある〈笹山縄文館〉もそのひとつ。

その場所で〈伊乎乃(いおの)の里・縄文サポートクラブ〉が不定期に開催している、縄文文化を気軽に体験できるアクティビティ「火焔型土器チョコづくり」と「ミニチュア縄文土器づくり」がひそかな人気を誇っていると聞いて、新潟の文化を学ぶタイムスリップの旅に出ることにしました。

伊乎乃(いおの)の里・縄文サポートクラブ

本物の火焔型土器から型をとったリアルなチョコレート

火焔型土器チョコとはいったい? 案内してくれたのは、調査員の阿部美記子さん。

「『火焔型土器チョコづくり体験』で使用するシリコン型は、こちらの3つ。すべて本物の火焔型土器から、もっとも特徴を表している燃えさかる炎が表現されている異なる箇所をピックアップしてつくっています。当初、型取りはレプリカでの代用も考えたのですが、火焔型土器の美しさやすばらしさは、やはり本物でないと伝えられません」

本物から型取りなんて、「そんなことやってもいいの?」と思ってしまいますが、これは土器を身近に感じてもらえるような仕かけ。本物が出土したエリアならではのやり方です。

シリコン型
「言葉で表現するのは難しいが、現代を生きる私たちがつくるレプリカの縄文土器と、当時の人がつくる本物の縄文土器では、まったく雰囲気が異なる」と阿部さん。

チョコレートづくり体験自体は、以下3ステップととても簡単ですが、その過程にも縄文らしさが含まれています。

1 湯煎したチョコレートを流し込む
2 ナッツ類をトッピング
3 冷やしてかたまるまで1〜2時間ほど待つ

チョコレートを型に流し込む

今回トッピングしたのは、大豆、クルミ、そばの実。これらは縄文時代にも食べられていたものです。

トッピングの食材

「縄文時代の遺構からは、大豆やクルミ、そばの実が炭化したものが頻繁に発見されます。つまり、縄文時代の人々が、それらを日常的に食べていた、ということがわかります。もちろん、少なくとも5000年以上前の暮らしなので、現代のそれよりも、もっとサイズの小さな原種だったと思います。でも、同じ種類の食べものを食べていたと知ると、なんだかぐっと縄文時代が身近に感じられませんか?」

チョコにトッピングを載せる

土器とチョコレートという意外な組み合わせですが、チョコづくりを進めていくうちに縄文文化を楽しく知ることができる内容になっています。

「この火焔型土器チョコレートづくりでは、チョコづくりそのものを楽しんでもらうことはもちろん、縄文時代の四季の流れや自然環境、縄文土器のつくり手の生活環境などにも、想いを馳せてもらえたらうれしいなと考えています」

ミニチュア縄文土器

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ミニチュア縄文土器づくり


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