新潟食材を使って華やかな食卓を
食卓に並んだ料理の食材がどこでつくられたものかを、みなさんは普段意識していますか? こちらのテーブルは食材のすべてを“新潟産”で揃えました。
新潟産の食材というと、おいしいお米に日本酒、日本海の恵み……といった和食のイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし、実は牛肉にパン、料理を演出してくれるエディブルフラワーやビールなどもあり、“新潟産”で豊かな洋食を楽しむことができます。今回はすべての食材を“新潟産”にこだわった華やかな食卓をご提案。
それではテーブルを豊かに彩るメイド・イン・新潟の食材をご紹介しましょう。
食の匠たちが仕掛ける新ブランド肉、あがの姫牛
国産牛というと霜降りの和牛を想像する方も多いかもしれませんが、新潟には和牛と一線を画すブランド牛肉があります。
それが2016年に誕生したばかりの〈あがの姫牛(ひめうし)〉。
その名の通り、新潟県阿賀野市でメス牛に限定して出荷される牛肉で、赤身の旨みを堪能することができる逸品です。
仕掛けたのは自らを「姫を守る衆=あがの衆」と名乗る、地元の食の匠たち。
実は新潟県、食卓に並ぶのは豚肉が多く、牛肉の消費量5年連続下位(平成24年47位、平成25年45位、平成26年47位、平成27年45位、平成28年46位/総務省「家計調査」牛肉の消費量)にランクインするほど、牛肉を食べない県。
そんな中で新しい牛肉をプロデュースするには、際立った特徴が必要でした。
そこで匠たちが注目したのが、近年、健康面でも注目を集めている「赤身肉」です。阿賀野市の臼井農畜産で、元来育ててきている和牛とホルスタインの交雑種のなかでも、メス牛に限定することで、やわらかい肉質の赤身肉を追求。
さらに、国際ビアカップで日本初の金賞を受賞した地元のブルワリー〈スワンレイクビール〉から出るビール粕を、地元の食品発酵に高い技術力を持つ〈バイオテックジャパン〉が発酵。それを牛の飼料にブレンドすることで、“旨み”の強い赤身肉を実現したのです。
「地元が、生産者が、飲食店が誇れる肉に仕立てたかった」と話すのは、「あがの衆」のひとり、地元の食肉加工会社〈佐藤食肉〉の佐藤広国さん。
市内・県内のレストランやバルを中心に出荷し、各店で〈あがの姫牛〉推しのメニューが提供されています。
実際に食べてみると、噛めば噛むほどに赤身の旨みが広がり、余計な脂で胃がもたれることもありません。牛肉消費量の少ない新潟で生まれた新しいブランド牛〈あがの姫牛〉。匠たちのつくりたかった本当においしい牛肉を食卓に並べてみませんか?
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