主食やスイーツも新潟産で決まり
【 新潟産コシヒカリパン 】
続いて今回の主食である「米粉パン」をご紹介。これをつくるうえで欠かせないのが、小さくて丸い粒子の米粉です。新潟県北部に位置する胎内市は、日本で初めて微細米粉専用製粉工場ができたことで、この技術によって扱いやすい米粉が普及し、“米粉のまち”として知られるようになりました。
こちらの〈新潟産コシヒカリパン〉は新潟県産のコシヒカリを使用した贅沢な一品。胎内市に工場を持つ〈株式会社タイナイ〉が開発し、小麦はもちろんのこと特定原材料を含む27品目のアレルギー物質を持ち込まない専用工場でつくっているため、小麦アレルギーを持つ方々から支持されています。
なお、このコシヒカリパンはトースト専用。サックリとした軽い食感が特徴で、小麦のパンと比べるとあっさりした味わいで、幅広い献立に組み合わせられます。
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【 佐渡バター 】
米粉パンに合わせるバターも新潟産。日本海に浮かぶ島、佐渡では昔から酪農が盛んだったといいます。2018年現在、島内で11の酪農家が乳牛を育てていますが、〈佐渡乳業〉では毎日搾乳された新鮮な生乳を6時間以内に工場へ運び、バターやチーズ、ヨーグルトなどに加工しています。
彼らがつくる〈佐渡バター(有塩)〉はミルキーさの中にコクがあり、なめらかな口溶けが特徴。厳選した生乳に佐渡海洋深層水でつくられた塩のみを使用し、日本でも数少ない“木型”を使って成型することで、風味の良い仕上がりとなっています。
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【 生クリーム笹団子 】
最後に食事の〆に味わいたい甘味のご紹介です。今回食卓に並んだスイーツももちろん新潟産。代表的な郷土菓子の「笹団子」は、こし餡や粒餡がたっぷり入ったよもぎ餅を笹で包んだもの。もちもちとした食感とよもぎの風味が特徴で、素朴で懐かしさを感じます。
笹団子は昔から各家庭でつくられており、もともとは何も詰めないものでした。それがいつしか惣菜や味噌を使い、砂糖が手に入るようになってからは、餡を詰めるようになったそう。そして最近では生クリームが入った〈生クリーム笹団子〉も人気。よもぎ餅、小豆餡、生クリームの絶妙なハーモニーを味わうことができます。
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“新潟産”で食卓を豊かに彩って!
洋食に取り入れたい新潟生まれの食材たちはいかがでしたか? 牛肉やまいたけ、米粉パン、バター、万能調味料に甘味、さらにエディブルフラワーと、すぐに食卓に取り入れられるものばかりなので、ぜひご家庭で試してみてはいかがでしょうか。日々の食事が豊かになることはもちろん、パーティーシーンでも活躍してくれること間違いありません!
credit photo:minokamo food:山村真由美
text:長谷川梨紗(くらしさ)、長谷川浩史(くらしさ)、山村真由美