新潟のつかいかた

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この場所でしか
できないものをつくる。
〈スノーピーク〉が
焚火台とアパレルに込めた想い Posted | 2018/11/16

アウトドア・ラバーの聖地、
スノーピーク本社で新潟のものづくりに出会う

JR燕三条駅から車を走らせ40分ほど。広大な田畑の間を進み、本当にこの先にあるの……? なんて不安に思い始めた矢先に、突然近代的な建物が現れます。ここがアウトドア好きでその名を知らない人はいない、世界中で人気のアウトドアブランド〈スノーピーク〉のヘッドクオーター(本社)です。

店舗にはスタイリッシュなデザインのアイテムが並び、海外ブランドと見紛ってしまいそうですが、〈スノーピーク〉は実は新潟県三条市発の会社です。スノーピ—クのロングセラーであるペグや焚火台などのキャンプギアは、ものづくりのまち燕三条で生まれました。また、新しく誕生したアパレルラインは、生まれた背景、製造ともに新潟とつながりが深いとのこと。お話をうかがいに行きました。

スノーピークのヘッドクオーター(本社)前に設置されたテントとタープ
右に見える近代的な建物が、スノーピークのヘッドクオーター(本社)。

迎えてくれたのは、スノーピークで広報を担当する小林すみれさん。

「本社にはスノーピークの製品もレンタルできる年中無休のキャンプフィールドと、直営店が併設されています。豪雪地帯なので、冬は雪を見るために関東からキャンプに来てくれるお客さんもいるくらいで、今見えている木も埋まってしまうほど積もりますね」

本社内のキャンプフィールド
約5万坪もの広大な敷地をもつ本社内のキャンプフィールド。ハイシーズンや週末には多くのキャンパー達で賑わいます。春夏は緑が眩しく、冬には一面銀世界となります。
直営店の内観
ファン垂涎の直営店も併設。日常使いできそうなキャンプギアやアパレルまで魅力的なアイテムがずらりと並びます。キャンプに来て、さらにスノーピークグッズを購入し、行き以上に荷物を増やして帰る人も少なくないんだとか。

そんな雪中キャンプにも大活躍するのが、スノーピークのペグ〈ソリッドステーク〉。安価なジェラルミン製がテントやタープの付属品でついてくるも、折れやすく消耗品だと思われていたペグですが、その概念を変えた、一生モノのペグです。土や芝生の地面だけでなく夏場のアスファルトにも確実に刺さるほどの強度! と小林さんが豪語するほど頼もしいそのアイテムは、1995年の誕生以来、欠品も珍しくないというほどの大人気商品です。

「このペグで採用している鍛造技術は昔から燕三条に伝わる技術で、〈S55C〉という高炭素の鋼素材を高温で溶かし、ハンマープレスの強大な力で打つことで、より頑丈なペグができあがります。〈ペグハンマー〉も燕三条製で、銅ヘッドだから力がまっすぐ伝わって、地面に気持ちよく刺せます。どちらも燕三条の職人さんが機械を使いながらも手作業で型に流し込んでつくっているんですよ」

スノーピークのペグ〈ソリッドステーク〉
ペグが頑丈だとテントやタープの設営が楽になるのはもちろん、なによりもキャンパーの安全を支えるために生まれたという〈ソリッドステーク〉。一度使うと、ペグの概念が変わるはず。
大人気商品〈焚火台〉の製造の様子

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