新潟のつかいかた

大人気商品〈焚火台〉の製造現場を見た

この場所でしか
できないものをつくる。
〈スノーピーク〉が
焚火台とアパレルに込めた想い | Page 2 Posted | 2018/11/16

キャンプのマナー、ルールも変えた革新的アイテム〈焚火台〉

キャンプの醍醐味といえば、BBQを終えてくつろぎながらみんなで囲む焚き火――と答える人も少なくないでしょう。気温が下がるキャンプの夜を暖かくし、焚火を囲む人々の顔を照らす炎には不思議な魔力があるのかもしれません。

キャンプのマナー、ルールも変えた革新的アイテム〈焚火台〉
キャンプの特別な時間を演出する焚火台。オプションアイテムも豊富でBBQグリルとして使用することも可能です。

そんな時間の立役者である焚火台をスノーピークが発売したのは1996年。そこから30年近くにわたって愛されているロングセラー商品ですが、実は1990年代までは焚火台そのものが存在せず、直火での焚火がメジャーだったそう。しかし、直火での焚火は地中の生物を殺してしまい、自然にやさしくない。なにより延焼の危険がある。

ということで全国のキャンプ場が焚火を禁止していきました。そのなかで生まれたのがスノーピークの焚火台。全国各地のキャンプのマナーとルールを一気に書き換えた、革命的なアイテムです。

「ステンレス製なので錆びず、“かなり重たい”というのが製品の特徴です。そのため安定感があり、ダッチオーブンを入れてもぐらつかないほど。薪と炭は高温なので、その高温に耐えうるようなタフなつくりになっていて、溶接も機械を使いつつ細かい部分は手作業でひとつずつ仕上げているのでほぼ劣化しません。部品は燕三条の工場各社にお願いしていて、弊社の自社工場でひとつの製品に仕上げています」

第2の拠点〈Operation Core HQ2〉
新潟県見附市に構える第2の拠点〈Operation Core HQ2〉。
〈焚火台〉の製造の様子。焚火台の胴部分となる三角形の型を抜く
60トンもの圧力でプレスして、焚火台の胴部分となる三角形の型を抜きます。
ロボットによる溶接と、溶接で飛び散った火花跡を落とす作業
ロボットによる溶接と、溶接で飛び散った火花跡を落とす作業。
〈焚火台〉組み立ての作業後の確認作業
組み立ての作業後の確認作業。各工程でスタッフによる細かいチェックが入ります。ささいなキズも見逃さず、安全で美しい商品を届けるという気概を感じます。

焚火台はスノーピークとして欠かせない製品で、焚火をするための道具という新しいカテゴリーをつくったという自負があるからこそ、自分たちの目で見て間違いのない製品をユーザーに届けたいという想いが特に強いと小林さんは言います。

「海外へも展開中のスノーピークですが、創業者の家系は三条市出身という地元企業でもあります。この地で生まれ育ち、地元にものづくりの仲間がたくさんいたからこそ今のスノーピークがあります。ユーザーの皆さんからいただいた声を地元の工場の方に相談し、一緒に試行錯誤しながら製品をつくっていくのは日常茶飯事なんです」

手探り状態でも、ものづくりを一緒にやってくれる人たちがこのまちにはいる。型を起こすことはもちろん、実現するためのアドバイスも積極的にくれる頼もしい人たちがいるからこそ、スノーピークの画期的なアイテムの数々は生まれたのでしょう。

スノーピークのアパレルブランド〈LOCAL WEAR〉のタグ

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