「新潟愛」がほとばしる!
横澤夏子×DJ松永 新潟出身・同い年
ホンネの「子育て」トークイベントレポート | Page 3
目次
ホンネの子育て&今どきの“新潟”子育て事情
2020年に長女、2021年に次女、今年6月に三女を出産した横澤さんは、子育てに関するコメンテーターとしてメディアに出演されることも多々。
一方のDJ松永さんは、本イベントが発表された際に「結婚していたの?」「子どもがいたんだ!?」というコメントがたくさん届いたのだとか。
「子育てトークできるのか? と私も思った!」という横澤さんに「まったくの未経験です。でも、いつかの日のために知っておきたいんですよ。今日は話を聞きたい、勉強したいと考えていて」と、本日のトークテーマ「子育てと家族」に意気込むDJ松永さん。
3児の母である横澤さんは、自身の子育て中は新潟への思いを募らせることも度々あった様子。特に東京で長女を出産した際は、孤独感に苛まれることも。
横澤:「誰にどう頼ったらいいの? というか、甘え方がわからなくて。東京って近所を頼る空気があまりないじゃないですか。逆に実家のほうだと、周り近所のみんなを知っているし、なんならお惣菜をもらうようなおつき合いだったんですよね」
DJ松永:「うちもそうでしたね。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、子ども、全員が顔見知りですもんね」
横澤:「そう。それで産んだあと、病院でひとりシクシク泣いているっていう。今でこそ頼る力・甘える力をちゃんと養わなきゃと思っているけれど、それって新潟にいた頃は簡単にできていたと思う」
DJ松永:「確かに。頼り慣れた関係性ができあがっているから」
出産という人生における大きな節目に、地元に根づいていた近所づきあいと、その温かさを痛感したという横澤さん。それらの話に相槌を打ちながら「そういう瞬間に頼れないという人、たくさんいそうですね」と思いに寄り添うDJ松永さんの姿がありました。
さらに横澤さんは、「赤ちゃんって、産まれてすぐおっぱいを吸うと思うじゃないですか。それが吸えないの! 親もうまくあげられないから、なんだこれ? っていう状態が続くんですよ。母乳外来って知ってます?」と、ご本人も直面した“産後あるある話”へ。
読者から寄せられた質問コーナーでも、「子どもがごはんを食べないのが悩み」という問いが届きました。「めちゃくちゃわかる……日々、栄養面などのプレッシャーに追われて用意しているのに、食べない」と同意する横澤さんと、「わかるの!?」と目を丸くするDJ松永さん。
横澤:「長女がごはんを食べなくて悩んでいたんだけど、通っているプール教室から帰って、納豆ご飯をモリモリ食べたことがあって。『あ、本当にお腹空いたら食べるんだ!』って実体験からわかったの。今は長女から『ごちそうさま』が出たら終わりにしていますね」
DJ松永:「ごはんを食べないという悩みもあるんだ。むしろ『食べたい!』で大変なのかと思ってた」
横澤:「逆の悩みを抱えるお母さんもいるんですよ。うちの次女は食べ過ぎで困ってる」
DJ松永:「姉妹でも違うんだ」
それらのリアルな子育て話に触れ、「まったく知らないゾーンですわ」「ほんと、無知でした」と、終始驚きっぱなしのDJ松永さんでした。
今どきの“新潟県”子育て事情
イベント後半には坂本梨紗アナウンサーがMCとして登場。「これは新潟県の子育て施策に関する3つの数字なんです」と「1・0・10」の3つの数字を提示。
公共施設、保育所、児童館など、身近な子育て支援スポットが800を超える新潟県は「地域子育て支援拠点数が日本で1番」であること。保育所・認定こども園などの「待機児童が0」であること。2歳・5歳という節目に各5万円、「計10万円の定期預金」が贈られる新事業「子育て応援定期預金『新潟県こむすび定期』」がスタートしたことなど、新潟ならではの施策が紹介されました。
横澤:「ありがたい! 子育てってお金がかかるんですよ」
DJ松永:「子どもが3人もいると、こういうサポートが身近にないと、なかなか……」
横澤:「それこそ保育所がないと働けないですから。受け入れ先がたくさんあるっていうことは、子どもも多いってこと。子育て支援スポットがたくさんあれば、横のつながりもたくさんできますしね」
DJ松永:「確かに。こういう環境じゃないと、お子さん2人目3人目ってなかなかちょっとシビアになってきますよね」
地域で子育てをバックアップする環境と手厚いサポート体制に驚く横澤さんとDJ松永さん。
さらに、仕事と子育ての両立支援に積極的に取り組む企業を「パパ・ママ子育て応援プラス認定企業」として認定する制度や、美術館や博物館の観覧料が無料になる取り組み、スポーツクライミングやBMXの体験などを支援する取り組みなどに話がおよぶと、おふたりからうらやむ声が。
DJ松永:「スポーツクライミングにBMXなんてハイカラっすね! 自分たちが子どもの頃より選択肢が多そう。俺らの時代にはあんまりなかったから」
横澤:「パワーアップしていますよね。子どもの頃の体験って大事。何かの夢につながるかもしれないし」
DJ松永:「カルチャーとか情報の差が都心と変わらなくなっていて、子育てもしやすい。自分が10代の頃より“体験格差”みたいなものが減っているなと。土地も広いし、待機児童もいないし、保育士さんも多いって考えると、新潟県がどんどん良くなっている」
横澤:「手厚い支援や、環境が整っていたり、子育てに向いている県だったんだ! ってあらためて知ることができました。自分の生まれ育った県がそうであることがすごくうれしいですね」
子育てに関するトークを振り返り、「母乳外来の話や、子どもがごはんを食べないっていう話を聞いて……これまで見聞きしてきたこととはまったく違う、知らないことばかりで、ちょっとビックリしました」と語るDJ松永さん。
3人目にしてようやく、思い詰めすぎず、心が軽い状態で子育てできていると語る横澤さんも、「子育てして初めてぶつかる壁ばかり。まだまだ知らないことがたくさんあると思う」と、自身の子育ての楽しさ、難しさを大いに語られました。
DJ松永:「知らずに力になれないよりは、知りたいですよね。お腹を痛めて産んだ母親には勝てないかもしれないけれど、逆にカバーしにいく姿勢は持ちたい。そうやって追いつくしかないな、とすごく思いましたね」
横澤:「想像力豊か! もうそこまで考えていたら、パパとしてバッチリです!」
それぞれ「アンバサダー」に就任!
今年9月、「子育てにやさしい新潟県」アンバサダーに就任した横澤さん。そしてDJ松永さんも、令和5年度の「新潟のつかいかた」キャンペーンアンバサダーへの就任が発表され、イベント内でたすきの授与が行われました。
「新潟での子育てのしやすさをどんどんアピールしていきたいです」と語る横澤さんと、「令和3年度から返り咲いたアンバサダー、うれしいです。がんばります!」とDJ松永さん。
今後、ますます新潟での活躍の場が広がりそうなおふたり。〈新潟のつかいかた〉や〈にいがたのつかいかた for Family〉のサイト内でもさまざまに登場するかもしれません。おふたりの活躍に乞うご期待!
Information
※このトークライブの模様は、以下の動画でご覧いただけます
「にいがたのつかいかた for Family」
横澤夏子×DJ松永 新潟出身・同い年 ホンネの「子育て」トーク
Information
イベント概要
開催日時:2023年10月30日(月) 開演 18:30、終演 20:00
会場:ニッポン放送 imagine studio
出演者:横澤夏子 DJ松永(Creepy Nuts)
主催:新潟県
企画制作:株式会社マガジンハウス/株式会社ニッポン放送
配信:新潟県公式YouTubeチャンネル
credit | text:林貴代子 photo:ただ(ゆかい)