新潟のつかいかた

雪害調査での経験が栽培に生きた

ほおずきって食べられるの!?
注目の「食用ほおずき」が
新潟県の妙高でつくられる理由 | Page 2 Posted | 2019/09/27

オンリーワンを目指していたときに出合った食用ほおずき

2012年に助成金を利用して水耕栽培設備を導入した小川さん。当初はトマトやネギ、ねずみ大根などを生産していましたが「何かおもしろいものをつくりたい。オンリーワンの栽培をしてみたい」と、模索し始めました。そんなとき、食用ほおずきに出合ったといいます。

そして2014年の夏、試験的に食用ほおずきづくりが始まりました。

巨大なファンがついたビニールハウス
ハウスでの水耕栽培。温度管理や液体肥料の循環システムの構築に、本業で培ったノウハウが生かされています。

「本業では雪氷や気象観測機器の設計もしていたので、水耕栽培の温度管理システムの構築などで大変役立ちました。設備面でも一般的な農業への先入観がないから効率を優先できたんです」と小川さん。

具体的には、ハウス内をコンクリート敷きにすることで多くの問題を解決でき、効率があがったようです。

「ハウスの中といっても一般的には土が敷かれていることが多く、結局トラクターなんかを入れないといけないし、作業もやりにくい。当たり前だけど土を入れるということは、その土もつくらなきゃいけないという問題が生じます。それには経験や技術が必要になります。コンクリート敷きにして水耕栽培にすればそれは解決できるし、高齢者や車椅子の方だって作業ができる。管理も楽で清潔なんです」

ハウス内の様子
コンクリート敷きのハウス内
コンクリート敷きのハウス内は、まるで植物工場のような雰囲気。小型のポンプを使って各プラントの液体肥料を循環させています。

「最終的な目標はLEDを使った植物工場と通常のビニールハウスによる施設園芸の中間あたりなんです」

いくつかのプラントに分けることで、液体肥料の濃度や温度を変えて管理することができるため、何かの不具合で枯れてしまったときもすべてが台無しにならないようリスク回避しているのだそうです。またハウスでは春、畑では秋に収穫と時期をずらすことで、年間を通して出荷できるようにしているようです。

代表の小川克昌さん
「味はもちろんだけど、きれいな見た目も自慢です!」と、代表の小川さん。ハウスで育った食用ほおずきは、風雨にさらされないため見た目がきれいで整っています。
ほおずきを使ったジャムやフルーツソース

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妙高の特産品に!


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