新潟のつかいかた

ワイルド&ファイヤー、豪快な漁師飯でランチ

新潟の粟島を巡る1日目
本当に“なにもない”?
「離島マニア」が注目する
島の魅力を体感する | Page 2 Posted | 2018/08/17

ワイルド&ファイヤー、ロックでたぎる〈わっぱ煮〉

旅の楽しみとして外せないのがやっぱり「食」。特に地域の食材を生かした伝統食はぜひいただきたいものですよね。漁業で栄える粟島には、伝統の漁師飯「わっぱ煮」があります。

「もともとは漁師のお弁当。曲げわっぱにうるしを塗った弁当箱にご飯だけを入れ、フタで魚を煮たことがはじまりです。いまも、祭や集落行事の打ち上げに欠かせないアウトドア料理として親しまれています」

準備はいたってシンプルですが、それだけにワイルド。まずは竹槍で魚を3匹ほど通して、たき火で焼きます。

まずは竹槍で魚を3匹ほど通して、たき火で焼きく

「魚は通常2〜3種類で、組み合わせによって味が変わります。今日はメバル、シマダイ、カワハギを用意しました。たき火だと遠赤外線で身がふっくら焼き上がります。また、この火の中で調理に使う石とお湯も温めます」

わっぱの底に鉄板を敷き、焼けた魚を入れていきますが、なんせ3匹と多い。側面に這わせるようになんとか魚を収納して、中央にレンゲいっぱいの味噌を落とします。そこへ豪快に熱湯をそそぎ、ここからが見せ場。

わっぱの中央にレンゲいっぱいの味噌を落とし、そこへ豪快に熱湯を注ぐ
なんせ3匹と多い。側面に這わせるようになんとか魚を収納

「大切なのはネギを入れるタイミングです。焼けた石を3つ入れるとお湯が沸騰します。その瞬間にネギを入れるとおいしくなるんです」

投入する焼け石は、丸みのある手頃サイズの玄武岩。中が詰まっており、耐熱性もあり、保温力もあるとか。たき火の中から熱された石を取り出してもらい、それを入るだけ。でも長いトングを使っているのに、石に近づくだけで熱い! せっかくの焼け石が冷める前に、指先に力を入れてしっかりトングで石を掴み、自分のわっぱへオン。汁が一気に煮立ちます。

3つ目の石を入れる頃には器からこぼれるほどわき上がり、慌ててネギでフタをしました。味噌の焼けた香ばしい香りに、思わずツバを飲み込みます。

焼け石が冷める前に自分のわっぱへオン

さて、いよいよ実食。沸騰が止まっても石はまだまだ熱いので、注意していただきます。3種の魚たちの出汁は複雑に絡み合い、発汗で乾いた身体に味噌の塩気が染みわたるようです。そして、火の通ったネギの甘いこと。

ある程度食べたら、かじっていたおにぎりをわっぱの中に入れてしまいましょう。熱した石をさらに加え、ひと煮立ちさせればおじやのできあがり。焼けた石にご飯が張り付き、お焦げができていました。

それにしてもうるしを塗った高級曲げわっぱに石をぶち込んでしまうこの料理、なんてロックンロールなんだ、とくだらないことを思いました。

Information

【あわしま自然体験学校(わっぱ煮作り体験)】

tel:070-1044-0777

email:awashimashizentaiken@gmail.com

web:あわしま自然体験学校 Facebook

ウッドデッキで海や夕陽、星空を眺めるチルタイム

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