新潟のつかいかた

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新潟の粟島を巡る2日目
本来の自分を取り戻せ
粟島時間でリセット Posted | 2018/08/24

たくましい海の男たちと鮮魚が美しい定置網漁見学

新潟県の粟島での定置網漁

パリッとした清潔なシーツに顔をこすりつけ、携帯の目覚ましを止める。時刻は朝4時。最低限の身支度を済まし民宿を出ると、日の出前のマジックアワーが広がっていました。やって来たのは漁業組合の漁港。といっても民宿街から徒歩3分という好立地がなんとも〈粟島(あわしま)〉らしい。

新潟県民にはノーマークでも、離島マニアが注目しているという〈粟島〉でその魅力を体験する。1泊2日の短い旅路で、2日目の朝を迎えました。

魚のグラデーションが美しい定置網〈大謀網漁見学〉

定置網の出航が決まるのは潮次第。たとえ天気がよく風が弱くても、潮の流れが強く漁に出られないこともあるとのこと。ほどなくすると漁を決行するとの知らせが。そうと決まればとばかりに港には漁師が集まり、大きな水槽に氷を積み込みこんで、あっという間に出航。時刻は5時30分。太陽はとっくに昇っていました。

定置網漁船上の漁師
定置網漁船に乗り込んだ10人ほどの漁師たち

漁船には10人あまりの漁師たちが乗り込み、それぞれの持ち場で漁の準備をしながら定置網を目指します。20〜30分ほど走らせると再び漁師たちが立ちあがりました。どうやら目的地に着いたようです。

漁師たちはロープを引き寄せて、たぐり、また次のロープを引き寄せて、たぐる。海の中に目をこらすと、うねりのようにたくさんの魚たちが見えてきました。網がそこまで上がってきた証拠。もうすぐ水揚げです。

海面から見える魚たち
海面から見える魚たちは、一律に青い光をまとって、まるで絵画のようでした。
水揚げ開始
漁船の周りに集まってきたオオミズナギドリ
黒っぽい鳥は島ではサバドリと呼ばれる〈オオミズナギドリ〉。国の天然記念物だ。

船が港に戻ったのは朝7時。漁の時間は獲れ高によるそうですが、7時の帰航は早いほうとのこと。この日の水揚げ量は決して多くはないそうです。「漁を見たいなら、5〜6月に来るといい、すごいぞ〜」と漁師は笑っていました。

この日水揚げされた魚たち

Information

【粟島定置(大謀網漁見学)】

address:新潟県岩船郡粟島浦村内浦84-乙(粟島浦漁業協同組合)

tel:0254-50-4400、080-5867-4400

access:粟島港より南へ徒歩3分

見学料:1000円

レンタサイクルでお散歩。粟島時間を実感

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