新潟のつかいかた

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日本人ほど
新潟の雪の魅力を知らない!?
世界トップレベルの
パウダースノーとともに
新潟の魅力を発信する
〈dancing snow〉 Posted | 2019/03/01

〈dancing snow〉

雪の上を飛んでいるような感覚を味わえる!? 海外のスキーヤーたちを虜にする妙高高原

古くから高原リゾート地として知られる、新潟県上越地方にある妙高市。“越後富士”の異名を持つ妙高山の周りには、尾崎紅葉や与謝野晶子などの文人が訪れたことで知られる〈赤倉温泉〉などの温泉地や、昭和25年(1950年)に国内で初めて運輸省(現国土交通省)認定のリフトが架設された〈赤倉温泉スキー場(旧・赤倉温泉中央スキー場)〉と〈池の平温泉スキー場(旧・池の平温泉カヤバスキー場)〉をはじめとするスキー場が多数あります。

妙高高原駅のホームからの雪景色
妙高高原駅のホームからの眺め。一面に雪景色が広がります。
妙高高原のゲレンデマップ
妙高高原のゲレンデマップ。スキー場だけでなく、リフトの数も、実に豊富。(注:現在とはレイアウトが変わっています)

どのスキー場にも上信越自動車道の妙高高原インターチェンジや、JR信越本線・妙高はねうまライン・しなの鉄道北しなの線の妙高高原駅から短時間でアクセスできる便利さもあり、シーズン中は多くの人でにぎわう妙高市。でも妙高高原の天然雪を求めてやってくるのは、国内のスキーヤーだけではありません。

赤倉温泉のまち並み
取材で訪れた〈dancing snow〉から車で5分ほどの場所にある赤倉温泉。 国内有数の豪雪地帯だけあり、雪の積もり方も半端ありません。

「海外からのお客さんは、7年前くらいからだんだん増えはじめましたね。ここ5年は、ほぼ毎日いらっしゃいます」と話すのは、ショップ併設のアウトドアガイドセンター〈dancing snow(ダンシング スノー)〉でツアーガイドとディレクターを務めるビル・ロスさん。今や妙高高原でのインバウンドの呼び込みにおいて、なくてはならない存在になっています。

「南半球はちょうど夏休みの時期なのでオーストラリアの人、あとフィンランドの人も多いですね。最近はアジアからのお客さんも増えています。レストランにも予約をしないと入れないくらい、たくさんの方が妙高高原にいらっしゃいます」

〈dancing snow〉でディレクターとガイドを務めるビル・ロスさん
〈dancing snow〉でディレクターとツアーガイドを務めるビル・ロスさん。本名はウィリアムだそうですが「ウィリアムだと長いし、ビルのほうが言いやすいですからね」

海外から、わざわざ新潟に!? と、不思議に思う人もいるかもしれませんが「新潟の妙高や津南の雪は、世界トップレベルですよ!」と、ビルさん。

「まず海外だと、ここまで雪が降らないです。あとスキーは雪の上を滑るものですが、妙高高原の雪はふかふかなので、雪の中を滑っているよう。滑るというより、飛んでいるような感覚を味わえるんですよ。昔は『日本の雪は重いからダメ』とか『日本のスキー場はつまらない』といろいろなことを言われていましたが、そんなことまったくないです」

赤倉温泉街
取材で訪れたのは平日ということもあってか、温泉街を歩いていたお客さんのほとんどが外国の方。予備知識なしで訪れたら「ここは本当に新潟!?」とビックリしてしまいそう。

〈dancing snow〉で、森や林の中を滑るバックカントリースキーやスノーハイキングのツアーガイドをしつつ、ライターや翻訳、さらには自治体や事業者向けのインバウンドプロモーションのコンサルティングや講演など多方面に活躍しているビルさん。アメリカのミネソタ州出身の彼が初めて来日したのは1982年、文部省英語研究員として上越高田への2年間の赴任がきっかけでした。

妙高高原の雪景色

「今みたいな日本ブームもなかったし、上越高田に住む外国人がほぼいなかった時代。小さな学校に行っても、僕は背が高くて目立つから、みんなバーッと逃げてしまって。ちょっとしたパニック状態になっていましたね」と、笑いながら昔を振り返るビルさん。そんな彼が妙高市に移住し、〈dancing snow〉をオープンする背景には妙高への、ある想いがありました。

〈dancing snow〉に訪れた外国人スキーヤーたち

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東京から妙高市へ移住。そして訪れた転機


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