サックリ、モッチリも試してみて
1本のれんこんは3〜4節からなっていて、実は部位によっても食感が違うといわれています。まず、芽がついている先端部分は繊維が細くやわらかいので、サッと茹でるだけでシャキシャキした食感を味わえます。一方、お尻部分は繊維が豊富でかたいため、すりおろして熱を加えるレシピにおすすめ。食材のつなぎとしても使えますし、モチモチした食感を楽しめます。そして、中間部分の節は、シャキシャキとモチモチの間の食感なので、煮たり焼いたり揚げたりする料理に向いています。
スーパーなどではひと節で売られていることが多いですが、れんこんを丸ごと手に入れたなら、部位ごとの違いを念頭に置きながら調理してみてはいかがでしょうか。
【 Recipe 3: サックリだるまれんこんの肉詰めフリット 】
3品目は衣もサックリ、れんこんもサックリな一品。お肉に加えるセージの香りが爽やかさをプラスしています。れんこんを厚めに切ることで、だるまれんこん自体の歯切れのよさを実感できるメニューです。油は高温だと中に火が通る前に衣が色づいてしまうため、低め(170度)で揚げるのがポイントです。
Recipe
【所要時間】 20分
【材料】 2人分
・ れんこん …… 100グラム
・ クレソン …… 少々
・ 揚げ油 …… 適量
※ 豚ひき肉 …… 40グラム
※ 塩、胡椒 …… 少々
※ セージ …… 少々
* 小麦粉 …… 30グラム
* ベーキングパウダー …… 2グラム
* 水 …… 1/2カップ
【作り方】
1 れんこんは1センチの厚さに切る。
2 ※の材料を混ぜ合わせ、れんこんの穴に詰める。
3 *の材料を混ぜ合わせ、2に絡める。
4 3を170度の油で揚げる。
5 器に盛り付け、クレソンを添える。
【 Recipe 4: モッチリだるまれんこん餅 】
4品目はだるまれんこんをシンプルなデザートにアレンジします。れんこんはすりおろして熱を加えることで、やわらかいモチモチの食感に仕上がります。れんこんを煮詰めるときは、全体に均等に火を通すため、絶えず混ぜるようにしましょう。水分がなくなりもっちりしてきたら完成です。ジャスミン茶と八角を使ったシロップはエスニックな風味。れんこん餅は出汁と合わせれば、汁ものとしても楽しめます。
Recipe
【所要時間】 10分
【材料】 2人分
・ れんこん …… 200グラム
・ 八角 …… 1個
* ジャスミン茶 …… 50グラム
* 砂糖 …… 50グラム
【作り方】
1 *の材料を鍋に入れ、5分ほど煮詰めてから八角を加えて火を止め、粗熱を取る。
2 れんこんは皮を剥いてすりおろす。
3 2を鍋に入れ、混ぜながら火を通す。
4 3を器に盛り、1をかける。
〈だるまれんこん〉のレシピはいかがでしたか?
大口地区で生まれ大切に受け継がれてきた、だるまれんこん。この地でしかつくられていない稀少なれんこんをおせち料理に使えば、より縁起がよさそうですね。幸多き未来を祈願して、新しい1年をだるまれんこんとともに迎えてみませんか?
credit recipe:山村真由美 text:長谷川梨紗(くらしさ) photo:長谷川浩史(くらしさ)