新潟の人は豚肉が大好き!?
家庭で調理する主なお肉というと、牛・鶏・豚の3種類が挙げられるのではないでしょうか。この3種の消費量を表すおもしろいデータがあります。総務省統計局の「家計調査・2016~2018年平均の品目別ランキング」(都道府県庁所在市及び政令指定都市)によると、新潟市の牛肉の消費量は52都市中「49位」、鶏肉は「35位」に対して、豚肉の消費量はなんと全国堂々の「1位」なのです!
豚肉の消費1位の理由は諸説ありますが、農耕用に使う牛は相棒であり食す文化がなかったという説もあるようです。
現代においてはスーパーなどで豚肉以外のお肉も気軽に手に入るようになりましたが、それでも新潟のB級グルメの代表に「タレかつ丼」があるように、新潟人が豚肉好きというのは今も昔も変わらないことのようですね。
〈妻有ポーク〉のおいしさの秘密とは?
新潟県には〈越後もちぶた〉や〈つなんポーク〉〈しろねポーク〉など多くの銘柄豚がありますが、今回は県南部に位置する十日町市と津南町にまたがって活動する〈妻有(つまり)畜産グループ〉が育てる〈妻有ポーク〉についてご紹介します。
妻有畜産グループの設立は昭和60年。当時、養豚経営の効率化や生産性アップのために、飼料を共同購入しようと若手養豚経営者が集まったのがきっかけでした。妻有地域は豪雪地域で、施設の設置や飼料の調達など、一般的に畜産経営が難しいとされるエリアだそう。しかし、それを克服するためにメンバー同士で知恵を出し合い、豚舎を2〜3階建てにしたり、道路際に建設して輸送をしやすくしたりと、試行錯誤を重ねました。その結果、不利な条件を克服し、現在では後継者や女性メンバーも育っているといいます。
そんな彼らが育てる妻有ポークは、きめ細やかでやわらかな赤身となめらかな口どけが自慢。そのおいしさの秘密を、妻有ポークの加工・販売を手掛ける〈ファームランド・木落(きおとし)〉の羽鳥辰則さんにうかがいました。
「最大の特徴は“健康に育った豚の肉こそがおいしい肉である”という生産者の意識だと思っています。『病気は絶対に入れない』を合言葉に、健康な豚を育てるための環境づくりを行っています。また、子豚の頃から抗生物質を含まない飼料を与え、徹底した衛生管理のもとで大切に大切に育てているんです」
一般的な商業養豚では、エサに動物性たんぱく質を含ませることが多いそうなのですが、妻有畜産グループでは穀物主体にビタミンやミネラルなどを加えた特別配合飼料を与えることで、肉の味と質にこだわっています。
「県内で初めて隔離豚舎を設置し、独自の衛生管理マニュアルで防疫体制を取っているので、〈PRRS〉という子豚のときに免疫力が弱くなってしまう病原体を今まで一度も持ち込んだことがありません」と語ってくれました。
こうして愛情たっぷりに育てられた妻有ポークは、地元の学校給食でも提供され、「子どもたちの安全・安心のために欠かせない食材」という評価を得ています。さらに2013年に行われた養豚農家応援イベント「丸の内オリンピッグ2013」で優勝! 「とてもやわらかいのに弾力があり、お肉の味がする」「しつこさがまったくない」など審査員からのコメントが上がったそうです。
妻有地区の9つの畜産農家が丹精込めて生み出す贅沢な味わい。妻有ポークは、ご自宅に直送することもできます。
お取り寄せ
“クリーンポーク”といえる安全・安心の妻有ポークを、ファームランド・木落では、氷温で最低1週間熟成させてからお届けしています。