ものづくり、ことづくり、まちづくりの3つの事業
MGNETは、地域発のソーシャルデザイン企業として「ものづくり」、「ことづくり」、「まちづくり」の3つの事業を展開しています。
「ものづくり事業は、自社製品の企画・開発や製造コーディネートなどです。製造コーディネートとは、何かをつくりたいというお客様のイメージをカタチにする仕事。我々が職人や工場を選定したうえで、素材は何を使うのか、どんな仕上げにするのか、細かく発注します。また商品を消費者に届けるFACTORY FRONTの運営もこの事業の一環です」
「ことづくり」は、それぞれの企業が持つすばらしい技術やサービスを、いまの時代に合わせて、より魅力的に世の中に発信していくというもの。
「主にブランドデザインやパッケージ監修、コーポレートサイト制作などのディレクションを行っています。伴走者という立場で、燕三条に限らず、いろいろな企業のお手伝いができればと考えています」
3つ目の「まちづくり」では、将来、ものづくりを支えていく若者にフォーカスした事業を展開。
「たとえば、まちの活性化を目的として、若者が集まれるようなカフェをプロデュースしたり、現在は、地域通貨〈まちのコイン〉の燕三条版『めたる』の運営を行っています。また、ほかの企業や大学と協力して『ジュニア起業家スクール』など、子どもや学生向けのイベントやセミナーを企画することもあります」
これらの仕事はほんの一部であり、幅広い事業を展開しているMGNET。そのため社員にはディレクターやデザイナー、映像クリエイターなど、各分野のスペシャリストが揃い、それぞれが自分たちの得意分野で力を発揮しています。
「理想は、お客様から頼まれてやるのではなく、頼まれなくてもいい環境をつくること。社員には自由な発想で、どんどん新しいビジネスを開拓していってもらいたいと思っています」
そんな武田さんの新規事業が、新潟県全域を対象とした、民間シンクタンク〈事業環境創造研究所 BEECL(ビークル)〉です。
「これまでの仕事を振り返ったときに『自分たちがやってきたことは、本当に正しいのか』そんな疑問が湧いてきました。正しいことをやっているはずという、漠然としたものではなく、これまでの事例をちゃんと分析し、どのように企業やまちに機能しているのかを構造化する必要があると感じたんです。将来的には、企業の事業拡大や地域経済の発展などに役立てる知識として、新潟県全域で共有できればと考えています」