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男性の育休取得率100%!
〈サカタ製作所〉が新潟から発信、
育休が社員と会社も成長させる | Page 2

2023.9.13

社員が語る「育休のリアル」

サカタ製作所で育休をとった社員のみなさんに、育休について聞いてみました。

参加いただいたのは、東京で働いた後Uターンで2013年に入社した坂井保德(さかいやすのり)さん(ITシステム課課長)、仙台市出身でパートナーの転勤で移住後、2015年に入社した大沼志穂里(おおぬましほり)さん(販売促進課所属)、そして新潟県見附市出身で2021年に入社した志田頼伸(しだよりのぶ)さん(製造課所属)の3人です。

サカタ製作所社員の3人の方々
(左から)坂井保德さん、大沼志穂里さん、志田頼伸さん。

――育休は自然な流れでとれましたか?

坂井さん(以下、坂井):はい。妻が子どもを授かったことを社長に報告したところ、第一声が「育休はいつとるの?」でした。とらないという選択肢はありませんでしたね(笑)チームのメンバーは4名ですが、去年、私の前に別の人が育休をとっていましたし、課長の育休取得の前例もあったから全く問題ありませんでした。

志田さん(以下、志田):私は2年ほど前に入社しましたが、もともと働きやすさが入社動機のひとつでした。育休を上司に相談すると快諾してもらえて、「社会保険料免除で得になるから、この時期にとるといいよ」といったアドバイスまでもらえて。社内用に育休関連の情報や育休取得者の体験談が紹介されているWebページがあり、男性育休経験者の声を知ることもできて参考になりました。

大沼さん(以下、大沼):私は女性ですし、2人目の育児ということもありますけど……普通に育休をとる気満々でした。消化していなかった有休を全部くっつけて期間は約1年間でしょうか。産前産後休業をマックスでとりましたね。

――男性のふたりにお聞きします。育休をとった期間はどれくらいですか?

志田:息子が1か月検診を迎えた頃に19日間、その後、離乳食が始まるタイミングで約1か月半、2回の育休をとりました。離乳食でアレルギーなど出たら心配だなと妻と相談しまして。毎日、子どもの成長を見られたことが何よりよかったです。

自宅でお子さんに離乳食をあげる志田頼伸さん
離乳食をあげている志田さん(写真提供:志田頼伸さん)。

坂井:私も同じく、娘が1か月検診を受けた頃に17日間とりました。妻が里帰りから戻ってきて、ちょうど良いタイミングだったかなと。1年の間に最大4回に分割して育休をとれるので、実は2週間後くらいに2度目の育休をとるつもりです。

大沼:え……初耳です!いいですね〜!

坂井:まだ社内の誰にも言っていません(笑) 私がいなくても部署内で仕事が回る仕組みになっているので、大丈夫だと思います。前回の育休中にも娘の成長が目に見えたので、次も楽しみです。

座談会の様子
終始和やかで社員同士の仲のよさが伺えた座談会の様子。

――育休をとると聞いたパートナーの反応はいかがでしたか?

志田:妻は喜んでいましたね。ひとりで家事と育児をするのは大変ですから。夫婦ふたりがいれば2馬力になるので多少は楽になるかなと。いや、私がいても1.5馬力くらいかな……。

坂井:妻にとっては心強かったのではと思います。私が翌日に仕事があるとき、娘が夜泣きをすると気を遣ってくれるんです。育休をとったら、しっかり頼ってくれました。ミルク授乳やオムツ交換など、一通りのお世話ができるようになりましたよ。

大沼:うらやましいです。私の夫には育休を取得するという選択肢はありませんでした。いままでで一番辛かったのは、夫の出張中に、私がコロナに罹ったこと。病気中にワンオペで子どもふたりの面倒を見るのは無理だったので、友人に交代で世話をしに来てもらいました。

――ワンオペ育児中の病気は辛いですね……。みなさん、育休中はどんな風に過ごしていましたか?

志田:育休中は育児に専念していましたが、2度目の育休のときは、コロナ禍で新婚旅行に行けていなかったので、この育休期間を利用して温泉旅館に宿泊したのが良い思い出になっています。

坂井:わたしもひたすら育児をしていました。娘がまだ3か月なので、車に乗せて遠出するのは心配でいまのところは近所で過ごしています。うちは田んぼや畑があるので、娘が大きくなったら一緒に野菜づくりをしてみたいです。

大沼:私は育休中にたくさん遊びました。子育ては2度目とあって慣れていますから。子連れでランチしたり、旅行したり、ディズニーランドにも行きましたね。アウトドアが好きなので、いまは家族でよくキャンプに出かけています。

自宅でお子さんと寛ぐ大沼志穂里さん
育休中の長女とのひとコマ(写真提供:大沼志穂里さん)。

――坂田社長が、「育休から戻ってきた社員はいい顔をしている」とおっしゃっていました。ご本人としては自覚があるのでしょうか?

志田:いや、自分ではわからないですね。

坂井:わからないです。

大沼:変化といえば……! 坂井さんはお子さんが産まれてから、よく周りの人に話しかけるようになりましたよね。スマホでお子さんの写真を見せてくれてうれしかったです!

坂井:え、そう思っていたんですか!?

大沼:はい。同じ子育てをした者同士として、共通の話題ができたからかなと思っています。

座談会風景
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