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男性の育休取得率100%!
〈サカタ製作所〉が新潟から発信、
育休が社員と会社も成長させる | Page 3

2023.9.13

家族の声。夫婦で過ごした育休どうだった?

坂井保德さんの自宅にて。家族3人が居間にいる
坂井さん、泉さん、初歌(いちか)ちゃん(生後3か月)。

サカタ製作所の男性社員のみなさんは、育休によって「父親としての自覚」が早期に育まれているようです。実際の育休中はどのような育児をされていたのか、ご自宅を訪れ、坂井さんご夫婦のケースを伺いました。

現在、坂井さんの実家で同居生活をしているというご家族。周囲に手助けしてもらえる環境ですが、坂井さんのサポートにだいぶ助けられたと妻の泉さんは言います。

「特に大変だったのは、夜間のぐずりです。3~4時間おきに起こされるので、ついイライラしてしまうこともあり……。そんなとき、夫がオムツ交換や抱っこをしてくれました。少しでも横になれる時間があるのは助かりましたね」

泉さんはまた「ひとりになれる時間」が何よりありがたかったと振り返ります。

「コンビニでコーヒーを一服するだけで、気持ちがぐっと楽になるんです。育休中に経験や失敗を重ねることで夫のできることが増えて、気軽にお願いができるようになりました。夫が『行っておいで』と快く外に送り出してくれたことに感謝しています」

お子さんを抱きかかえる坂井さん
仕事から帰って娘の笑顔を見るのが至福のときという坂井さん。

坂井さんにとって1度目の育休期間は17日間でしたが、仕事に復帰したいまも、率先して育児をしているようです。テキパキとこなせるようになったのは、育休期間中に、おむつ替えやミルク授乳、沐浴などのスキルを一通り身につけたから。育休期間で男性の「育児レベル」が上がると、その後のパートナー間での育児分担がしやすくなるようです。

実は坂井さんご夫婦は共働き。泉さんも現在は育休中で、将来的には復職を考えているそう。育休期間で得たスキルや子どもの生活リズムを理解していることは、泉さんの復職にも大きく影響していきそうです。

お子さんを抱っこする坂井さんと奥さんの泉さん
「夫が育休をとってから、子どもの生活リズムに合わせてくれるようになりましたね」と泉さん。

初めての子育ては試行錯誤の連続――そんななかで妻ひとりに育児の役目を担わせるのではなく、夫婦ふたりでどっぷりと育児に向き合えば、パートナーシップも良好になるはず。

サカタ製作所が残業ゼロを会社方針に掲げるなどの働きやすい環境を整え、男性の育休取得を推奨するのは、「社員に幸せな人生を過ごしてほしい」と願う気持ちの表れなのかもしれません。そして、育休によって家族の絆が増すと、仕事にもいい影響が出て、会社自体も成長する。そんな好循環を実現しているサカタ製作所で働く人たちの笑顔は輝いていました。

Information

サカタ製作所

web:サカタ製作所

credit | text:渡辺まりこ photo:やまひらく

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