新潟のつかいかた

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冬の日本海夕日ラインを巡る。
美しい風景を胸に刻む、クルマ旅 | Page 2 Posted | 2024/05/24

思い出がたくさん生まれた場所、新潟

ほかにも忘れられない出来事がたくさんありました。

日本で一番古い飴屋さん〈髙橋孫左衛門〉に寄ってお土産をたくさん買い込んだり、

飴屋〈髙橋孫左衛門〉の看板

誰もいないどしゃぶりの「角田岬灯台」に上って、佐渡海峡を見下ろしたり、

角田岬灯台

道の駅併設のRVパークで1泊して新米の米粉パンケーキをつくってみたり、

車内で調理したパンケーキ

ヒスイがとれることで有名な「ヒスイ海岸」で遊んだり、

ヒスイ海岸

現在の旅人たちが走る高速道路と昔の旅人たちが歩いた旧北陸道を一望できる場所「親不知子不知(おやしらず こしらず)」で、歴史について思いを馳せたり……、

「親不知子不知」の景色

自由気ままな車旅は、あちらこちらに寄り道できるお気楽旅。たくさんの「美しい」に、出合うことができました。

私が旅をする理由のひとつに「美しいものを見たい」というものがあります。
家にいたら出合えないものに出合い、初めて見る美しいもので心をいっぱいにすることが好きなのです。

だからスマホの地図アプリを開くと無数に散らばるピンは、出合ってきた美しいものの記録。

新潟の海の夕日

そして今日もひとつ、またひとつ、とピンが増えていきます。

日本海を一望できるキャンプ場
〈和島オートキャンプ場〉はドライヤーありがうれしい!

寺泊港にある「魚のアメ横」でおいしいものをたくさん買い込んで向かった先は、今夜のキャンプ場!
長岡市の丘の上にある〈和島オートキャンプ場〉です。

焚き火を準備中

市場に寄っていたら夕日は逃してしまったけど、偶然立ち寄ったスーパーでずっと欲しかったりんごの木箱を手に入れられたのでホクホク。

旅先で欲しかったものにドンピシャ出合えると、いつも以上にそのものに対してストーリーが生まれ、うれしいお買い物になるのです。

海鮮のバーベキュー

夜ごはんは寺泊で手に入れた海鮮たちと、コシヒカリの白米(もちろん新米!)。

つやっつやでほのかに甘い白米と脂の乗ったお魚のコラボレーションがあまりにもおいしくって、ひとりで食べるのがもったいなくって、誰かに伝えたくってたまりませんでした。
しかも見上げれば一面の星空。大きな月が出ていたから、ぼんやりとではありますが海の様子だってちゃんと見えます。面倒くさい気持ちを押し殺して準備した焚き火の光とにおいも最高。

こんなに幸せな思いをしていいのでしょうか……ありがとう日本海……という気持ちでいっぱいの最高の夜でした。

朝、起きると、寝床にしていた車のリアガラスにさっそく日本海が見えました。

リアガラスから見える日本海

なんだこの絶景……オーシャンビューホテルと謳ってもいい……完璧な朝だ!

きらきら輝く日本海を見ているとドキドキして、うれしくなってきます。

真っ青な日本海が広がる

そして日本海を見ると、昨日のおいしかった魚たちのことを思い出すようになってしまいました(お魚のおいしさが忘れられず、もう一度寺泊港に行って食べ歩き、家にもたくさん買って帰りました)。

すばらしい景色においしいお魚、新潟ってなんていいところなんだ!

キャンプサイトに停めた車ごしの日本海

これだから旅ってやめられないんだよな~っ! という気持ちにさせてくれるすばらしい場所でした。

〈和島オートキャンプ場〉の高台から海を見下ろす

展望台からの景色も最高。
ちなみにこのキャンプ場、ドライヤーがあってすごくうれしかったです。

イラスト:温泉につかる、いとうみゆきさん

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