新潟のつかいかた

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ドローンを使った米づくり!?
農業ベンチャーが挑戦する
スマートでかっこいい農業 | Page 3 Posted | 2019/11/02

「農業ってかっこいい!」って思ってもらいたい

〈有限会社米八〉におじゃまして最初に驚いたのが、みなさんTシャツにジーンズで作業していることでした。農業というとツナギなどの作業着姿を想像していました。

「“農業=キツい”ってイメージをできるだけ払拭したいんですよ。普段と同じようなラフな服装で作業していたら、若い子も農業に対して興味を持ってくれるかもしれない。スマート農業を導入したのも同様の理由で、若い世代の人たちに農業についてもっと興味・関心を抱いてほしいという思いがあったから。ドローンやICT農機って作業すること自体がおもしろいし、最新の機械を使いこなす姿ってなんか格好いいじゃないですか」

米八の社屋と倉庫
代表の加藤さん、渡部泰平さん、豊岡知範さん
代表の加藤さん(中央)と、一緒に米づくりをする渡部泰平さん(左)、豊岡知範さん(右)。冗談を言い合いながら楽しそうに作業をしていました。

「今はまだ実証レベルで栽培作業をデータ化している段階なんですけど、そのデータを毎年蓄積してきちんと解析できたら、おいしいお米が今よりも簡単につくれるようになると思うんです。自分たちの米づくりの未来のためにスマート農業を導入したようなものです」と、加藤さんは語ってくれました。

パッケージデザインがかわいい米八のもち麦
かわいいパッケージのもち麦。食物繊維が豊富で健康志向の人たちから支持されています。地元の直売所、もしくは〈有限会社米八〉で直接購入できます。450g(600円)、1kg(1200円)。

加藤さんたちのように新しいことにチャレンジする農業ベンチャーが増えていくことで、新潟の農業はもっと楽しく、おもしろくなっていくはず。その輪が広がれば、日本の農業が抱える新規参入のハードルの高さや、農業従事者の減少を改善できるのではないでしょうか。

Information

【有限会社米八】

address:新潟県新潟市南区味方1288-2

tel:025-211-2838

web:有限会社米八

credit text:石丸奈央人 photo:中田洋介