「農業ってかっこいい!」って思ってもらいたい
〈有限会社米八〉におじゃまして最初に驚いたのが、みなさんTシャツにジーンズで作業していることでした。農業というとツナギなどの作業着姿を想像していました。
「“農業=キツい”ってイメージをできるだけ払拭したいんですよ。普段と同じようなラフな服装で作業していたら、若い子も農業に対して興味を持ってくれるかもしれない。スマート農業を導入したのも同様の理由で、若い世代の人たちに農業についてもっと興味・関心を抱いてほしいという思いがあったから。ドローンやICT農機って作業すること自体がおもしろいし、最新の機械を使いこなす姿ってなんか格好いいじゃないですか」
![米八の社屋と倉庫](https://img.howtoniigata.jp/2019/10/29133121/spot-agriculture-004-photo13.jpg)
![代表の加藤さん、渡部泰平さん、豊岡知範さん](https://img.howtoniigata.jp/2019/10/29133123/spot-agriculture-004-photo14.jpg)
「今はまだ実証レベルで栽培作業をデータ化している段階なんですけど、そのデータを毎年蓄積してきちんと解析できたら、おいしいお米が今よりも簡単につくれるようになると思うんです。自分たちの米づくりの未来のためにスマート農業を導入したようなものです」と、加藤さんは語ってくれました。
![パッケージデザインがかわいい米八のもち麦](https://img.howtoniigata.jp/2019/10/29133124/spot-agriculture-004-photo15.jpg)
加藤さんたちのように新しいことにチャレンジする農業ベンチャーが増えていくことで、新潟の農業はもっと楽しく、おもしろくなっていくはず。その輪が広がれば、日本の農業が抱える新規参入のハードルの高さや、農業従事者の減少を改善できるのではないでしょうか。
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credit text:石丸奈央人 photo:中田洋介