新潟のつかいかた

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頂上だけじゃなく
その過程も楽しみたい!
かわいい料理で
登山にもっと彩りを | Page 2 Posted | 2021/11/12

“映え”と“楽しさ”を備えた新潟屈指のオススメ山

自分も登山して料理したい! と思っても、どこに行けばいいのか初心者の人にはわかりませんよね。まずはPEKOさんに、オススメの“映え”と“楽しさ”を備えた新潟のフィールドを教えてもらいます。イチオシは湯沢にある「平標山(たいらっぴょうやま)」。〈フジロックフェスティバル〉の会場のすぐ近くに登山口があります。標高は1984メートル。

平標山を登山中
平標山の滝雲。
11月の平標山
11月の平標山。

「初心者でもわりと登りやすいんですが、ちゃんと高山の雰囲気も味わえて、このときは朝方だったので雲海も見られました。この山は滝雲というのも有名で、雲がまるで滝のように谷に流れ落ちる様子は圧巻です。ちゃんとした山小屋もあって、ごはんや飲み物も買えるのでほぼ手ぶらでも行けます。特に1日20食限定の本格的なスパイスカレーは絶品。早い者勝ちなので、できるだけ早く着いてカレーを注文。それに合わせるスープなどを自分たちでつくるというスタイルが多いです。この小屋はトイレもきれいですしテント泊もできるので、初めての登山テント泊に挑戦するのにも向いていると思います」

銀の皿に盛り付けられたスパイスカレー
平標山の山小屋にある1日20食限定の本格的なスパイスカレー。

頂上までは約3時間。ちょっと時間は長くなりますが、もうひとつ隣の千ノ倉山に立ち寄るのもおすすめだそう。

八海山を登る道中
八海山の道中。

続いては「八海山」。日本酒の銘柄としても馴染みのある山です。古くから霊山として崇められてきた山で、標高は1778メートル。

「つい先日も八海山に登りました。ロープウェイで中腹まで上がれるので、食材なんかを持ち込むのもラクです。そこからは2時間くらいで山頂。周りにいろんな山があるので、あれに次に登りたいね、なんて計画しながら登るのも楽しいですよ。1か所だけ長いクサリ場があるくらいで、危ないところはほとんどありません」

権現堂山からの眺め
権現堂山からの展望は壮大です。

知る人ぞ知る新潟の名山が「権現堂山」。標高こそ998メートルと、前出のふたつに比べると低いですが、展望は負けていません。

「登山計画中にインスタでちょうど上がっていて、みんな知らなかったんですけど行ってみたらすごかった。途中に断崖絶壁があって、下には魚沼の田んぼが見渡せます。すごい写真が撮れますよ。越後駒ヶ岳のかっこいい山々を眺めながら歩けて、低山とは思えないほどダイナミックな景色です。わりと急なので、しっかり歩ける靴と装備で行ったほうがいいですね」

権現堂山を登る道中
権現堂山の道中。

八海山、権現堂山の登山口近くには、〈魚沼の里〉というおしゃれな複合施設もあるそうです。ブリュワリー、八海山の酒蔵、パン屋さん、カフェなどが揃っていて、お土産も買えますし、登山時の行動食なんかを調達するのもいいですね。

「たぶん新潟の人が一番登っている山」とPEKOさんが推すのが「角田山」。7つほどのトレッキングコースが整備されていて、いずれも往復で2〜3時間ほど。

角田山にある灯台

「海を見ながら歩ける山なんです。灯台が見えるコースなどもあって登山口が海。海抜0メートルから登る感じです。他県から来た人を誘っても喜んでくれます。登山口付近にはワイナリーもあって、レストランやスパも併設されているので、そこに寄るのも楽しいです。山の上で飲むワインを調達するのもいいですね。ただし、その際はソフトな素材の水筒に入れ替えて持っていきましょう」

不動滝

最後は、山ではなくて滝。越後湯沢駅から30分ほどのトレッキングで行ける不動滝です。70メートルの高さから流れ落ちる姿は、竜神伝説にも納得の迫力。

「インスタに写真を上げたら保存数がすごかった場所です。途中から山道になりますが、すごくラク。トレッキングして、ピクニックテーブルでごはんをつくって食べるみたいな楽しみ方にピッタリ。近くにキャンプ場もあるので、キャンプのついでにちょっと散策というのもオススメです」

3種類のバックパック

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