安心感を味わえる「なめこ」
続いて、津南町にあるなめこの生産者〈割野きのこ組合〉さんへ。こちらは平成6年の創業以来、「安心・安全」をモットーにしたなめこ栽培に取り組んでいます。代表の小林一男さんは元会社員。「うまくなければきのこじゃない」と、全国からなめこを取り寄せて食味し、自分が目指すなめこの味を追求してきました。
また、一般的に安全性の認証が難しいとされるきのこですが、〈割野きのこ組合〉では「国産安心きのこ認証」や「グローバルGAP」などを取得。おいしさに加えて、消費者に安心感を伝える認証制度にも積極的に取り組んでいます。
毎朝の朝礼で、生産に取り組む意気込みを従業員同士で確認し合っているという〈割野きのこ組合〉。「生産意識の高さと商品管理では誰にも負けません」と話す小林さんの豪快で実直な性格が、なめこ栽培に生かされています。
きのこが主役の満足レシピ
きのこは万能食材なので、どんな料理との相性も抜群です。普段から料理に取り入れている方も多いかもしれませんが、この秋はきのこを主役にしたレシピに挑戦しませんか?
【 Recipe 1: まいたけの冷やし茶碗蒸し 】
1品目は「まいたけ」の風味を存分に味わえるレシピです。ムースのようにやさしい口当たりはお年寄りや子どもまで、万人に好まれるはず。冷蔵庫で2日間保存可能なので、たくさんつくって堪能してください。茶碗蒸しが温かいと出汁ジュレが溶けるので、しっかり冷やしておくのがポイントです。
Recipe
【所要時間】 20分(冷やす時間は除く)
【材料】 2人分
・まいたけ …… 50グラム
○生クリーム …… 50ミリグラム
○牛乳 …… 50ミリグラム
○たまご …… 1個
○みりん …… 小さじ1
○薄口醤油 …… 小さじ1
*だし汁 …… 1/4カップ
*みりん …… 小さじ1/2
*薄口醤油 …… 小さじ1/2
*粉ゼラチン …… 2グラム
【作り方】
1 *の材料を火にかけ、ゼラチンが溶けたらバットなどに入れ、冷蔵庫で冷やす。
2 飾り用のまいたけを少量分けておき、残りをみじん切りにし、少量の油(分量外)で炒める。飾り用もさっと炒める。
3 2(飾り用のまいたけを除く)と○の材料を合わせ、ブレンダーまたはミキサーで撹拌する。
4 3を器に入れ、鉄板に並べ、鉄板に水を注ぐ。160度のオーブンで15分蒸し焼きにする。
5 4を冷蔵庫で冷やしておく。
6 1をフォークで細かくし、5にのせる。飾り用の炒めたまいたけも添える。
【 Recipe 2: 麻婆なめこ 】
2品目は「なめこ」を使った、ボリュームのあるおかずレシピ。なめこの独特の食感と花椒の痺れる辛さが味わいのポイントです。ぬめりのあるなめこを使うことで、片栗粉は不要。ご飯にかけて「麻婆丼」にするのもおすすめです。
Recipe
【所要時間】 15分
【材料】 2人分
・なめこ …… 100グラム
・豆腐 …… 200グラム
・豚ひき肉 …… 100グラム
・ねぎ …… 1/2本
・生姜 …… 1かけ
・にんにく …… 1かけ
・花椒 …… 10粒
*豆板醤 …… 小さじ2
*甜麺醤 …… 小さじ2
*醤油 …… 小さじ2
*鶏がらスープ …… 1/4カップ
・ごま油 …… 大さじ1
【作り方】
1 豆腐はしっかりと水気を切っておく。
2 ねぎ、生姜、にんにくはみじん切りにする。
3 フライパンにごま油をひき、2と豚ひき肉を炒める。
4 火が通ったら*を加える。
5 小さめに切った豆腐となめこ、花椒を加えて、2〜3分煮る。