和・洋・中で楽しむ“ル レクチエ”のアレンジレシピ
洋梨は樹になったままではうまく熟すことができません。そのためル レクチエは10月中旬に収穫し、30〜40日程度追熟させたものが市場に出回りますが、最後は自身で食べ頃を見極めるのが大切だとか。パステルイエローから完熟バナナのように鮮やかな黄色に変わり、指で押した際の柔らかい感触、甘い香水のような芳醇な香りが食べ頃の目安です。
年に一度のお楽しみであるル レクチエの、そのままの味を堪能した後は、アレンジレシピにチャレンジしてみませんか? フルーツなのでデザートに活用するイメージが強いですが、実は塩気のある食材とも相性がいいです。今回はル レクチエの上品な味わいが引き立つ、“和・洋・中”のレシピをご紹介します。とっておきの日のひと皿にいかがでしょうか。
【 Recipe 1: ル レクチエの揚げ出し 】
ひと品目は、「和」のレシピ。サクッとした衣とねっとりしたル レクチエの食感の違いを楽しめる「ル レクチエの揚げ出し」です。和風だしの豊かな風味とル レクチエの甘さ・酸味がよく合い、素材の上品な味わいが際立ちます。日本酒と一緒に、揚げたてをどうぞ。
Recipe
【所要時間】 15分
【材料】 2人分
・ル レクチエ …… 1/2個
*だし汁 …… 1/4カップ
*みりん …… 小さじ1
*薄口醤油 …… 小さじ1
・ゆずの皮 …… 少々
・揚げ油 …… 適量
・片栗粉 …… 適量
・春菊 …… 1/4束
【作り方】
1 春菊はさっと茹で、水気を絞って2センチの長さに切る。
2 ル レクチエをひと口大に切り、片栗粉をまぶして油で揚げる。
3 *の材料をひと煮立ちさせる。
4 2に3をかける。
5 ゆずの皮を加え、1を添える。
【 Recipe 2: ル レクチエと海鮮の黒酢あん 】
次は「中華」レシピ。「ル レクチエと海鮮の黒酢あん」は、海鮮の旨みとル レクチエの甘みの相性が抜群です。ぷりっとしたエビとホタテ、柔らかいル レクチエの食感に、歯ごたえのあるにんにくの芽が良いアクセントに。甘酸っぱい黒酢が食欲を掻き立て、お酒やご飯が進みます。ル レクチエは加熱すると柔らかくなるので、炒める時は手早く作業を進めましょう。
Recipe
【所要時間】 15分
【材料】 2人分
・ホタテ貝柱 …… 100グラム
・むきエビ …… 100グラム
・ル レクチエ …… 1/2個
・にんにくの芽 …… 2本
・小麦粉 …… 50グラム
・水 …… 60グラム
*水 …… 大さじ2
*黒酢 …… 大さじ2
*醤油 …… 大さじ1
*黒砂糖 …… 小さじ2
*オイスターソース …… 小さじ1
・油 …… 適量
・水溶き片栗粉 …… 適量
【作り方】
1 ホタテ貝柱は半分の厚さに切り、エビの背ワタを取る。小麦粉(分量外)を薄くまぶす。
2 ル レクチエはひと口大に切り、にんにくの芽は3センチの長さに切る。
3 小麦粉と水を混ぜ合わせ、1に絡め、油で揚げる。にんにくの芽は素揚げする。
4 フライパンにごま油(分量外)少々を熱し、ル レクチエを炒める。
5 3を加え、*の材料を加える。
6 水溶き片栗粉でとろみをつける。