銀座のイベントから、新潟を体験する旅へ
「THE NIIGATAのイベント会場で新潟県に興味を持ってもらって、実際に新潟へ行く人の流れをつくるというのが、最大のミッションです」と、髙木館長。

「新潟県の魅力を伝えようとすると、お酒やお米といった誰もが知っているような情報発信になりがちだと思うんですが、私たちが心がけているのは東京に暮らしている人たちが興味を持ってくれそうなテーマを探して、それにいかに新潟のものを合わせるかということなんです」
たとえば今年6月には、新潟のお酒やおつまみを味わいながら、新潟県ゆかりの文学作品の朗読に耳を傾けるイベントを開催したところ満席に。
「新潟県にいる知人から、いま朗読がおもしろい、東京で新潟出身の朗読家ががんばっているよと教えてもらって企画したイベントだったのですが、『日々疲れている東京の人は、こういうものを求めているんだ』と気づきました」


これまで開催されてきたイベントは、きき酒師の漫才師〈にほんしゅ〉とコラボした日本酒講座から、笹寿司や味噌づくりのワークショップに、新潟県が全国トップクラスの出荷額を誇っている水産練り製品に着目したものまでと、実にバラエティ豊か。


また、日本酒講座は参加者の評判が特に良かったこともあり、実際に新潟の酒蔵を見学するツアーが6月に実施されました。

「THE NIIGATAでイベントを開催すると、参加者の方々からいい反応やアンケートでの意見など手応えがあるので、すごくやりがいがありますし、次の展開も企画しやすいです」
さらにこの春始まったユニークな試みが、〈新潟酒謎〉と題された謎解きイベントキットの販売。「リアル脱出ゲーム」などの体験型謎解きや、まちや施設を巡る周遊型謎解きが各所で人気ですが、こちらはTHE NIIGATA館内を回遊するタイプの謎解きです。

THE NIIGATAの2階には、新潟県産のカトラリーや伝統工芸品のコーナーと、都内最大規模の有料試飲コーナー「新潟清酒・THE SAKE Stand」があるものの、1階の売り場だけを見て帰ってしまうお客さんが多かったそう。そこで館内をくまなく巡ってもらうきっかけとなるようにと、新潟酒謎が開発されたのでした。

「現在200キットほど売れているのですが、若いお客さんがキットを買って楽しんでくれています。謎解きファンの方はコミュニティがあるので、新潟県にそれほど関心がなかったという方もここを訪れるきっかけになっているようです」


