新潟のつかいかた

feature-joshitabi-023-ec

一棟貸しの宿で島の恵みと
余白のある時間を楽しむ、
冬の佐渡旅 Posted | 2026/02/18

佐渡の冬を楽しむなら一棟貸しの宿で楽しもう!

冬の佐渡グルメは、名店で舌鼓を打つのも正解。けれどもう一歩踏み込むなら、地元の食材を自分たちの手で味わうという選択肢も。

スーパーで食材を選び、キッチンに立ち、火を囲む。そんな何気ない時間こそが、旅の記憶をいちばん長く残してくれるかもしれません。モデルの斉藤アリスさんが女子ふたり旅で、佐渡の冬を“暮らすように味わう”一棟貸しステイを体験しに向かいました。

フェリーから下船する斉藤アリスさんたち
新潟港からカーフェリーに乗って両津港まで、ゆったり約2時間半。この時間がココロのスイッチをゆっくり切り替えてくれる。

まずは地元のスーパーで食材を調達しよう!

スーパーで佐渡食材を買い出し中

旅先で立ち寄るスーパーには、その土地の日常や食文化が詰まっています。

ヤリイカやイナダ、鯛などの海鮮が並ぶ店内

地元の海の幸・山の幸が揃う「エーコープ佐渡金井店」に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、東京ではなかなか見かけない魚の迫力。島の海の豊かさを実感します。

19kgの大きなヒラマサ
大きなヒラマサを持ち上げているアリスさん
アリスさんが佐渡を訪れた日は特大サイズのヒラマサが! ずっしり重く、身がしまっていました。

特に佐渡の冬の味覚である寒ブリやヒラマサが丸々一匹で並ぶ光景は圧巻。「サイズ感が違う」と思わず声が漏れます。

そして、見つけたら迷わず手に取りたいのが佐渡牛。

野菜とともに買い物かごに入った佐渡牛のパック

佐渡牛は島内で一貫肥育され、頭数も限られるため流通量はごくわずか。きめ細かなサシと、赤身のバランスが良く、脂は驚くほど軽やかです。

「今日はこの佐渡牛が主役になりそうですね」とアリスさん。スーパーで今夜のハイライトが決まるのも、旅の醍醐味です。

四分音符のような形をした巨大カボチャを手にするアリスさん
「豊かな自然に恵まれている佐渡だと、カボチャもこんなに大きく育つんですね」(アリスさん)
袋詰めされたリンゴやみかん、レモンなどが並ぶ
リンゴの産地とミカンの産地が共存する佐渡ならではの風景も見られます。

併設されている直売所コーナー「よらんか舎」には、生産者違いの野菜や果物がずらり。洋梨の貴婦人と呼ばれる〈ル レクチエ〉も、ちょうど旬の時期で店頭に並んでいました。

「私は無農薬レモンが気に入りました。東京ではなかなか見かけないので、お土産にしてレモンの砂糖漬けをつくりたいです」(アリスさん)

佐渡で味わって気に入った食材をお土産にしたり、後日、取り寄せたりするのもいいですね。

Information

【エーコープ佐渡金井店(店内併設直売所「よらんか舎」)】
address:新潟県佐渡市千種68番地1
tel:0259-63-3480(よらんか舎:0259-63-3538)
access:両津港から車で約20分
営業時間:9:00〜19:30
定休日:元日
駐車場:あり
web:JAエーコープ佐渡金井店(新潟)の詳細情報-JAグループ
web:新鮮空間「よらんか舎」|佐渡最大級の直売所

一棟貸しの宿で地元食材をいただく!

〈guesthouse UZU佐渡〉の外観

食材を抱えて向かったのは、佐渡ガストロノミーの拠点〈guesthouse UZU佐渡〉。最大10名まで泊まれる一棟貸しで、家族やグループ旅にもぴったりです。

カウンターに立ち食材を切るアリスさん

作業がしやすい広々としたカウンターキッチンに、程よい距離感のリビング。みんなで過ごすことを前提に設計された心地よい空間です。

皿に盛り付けられた佐渡牛と南蛮エビ、サザエなどの魚介
ザルカゴに椎茸や玉ねぎ、レモンなどがのっている

オプションのBBQセットには、サザエやカニ、エビといった佐渡の旬の海の幸に、肉厚の椎茸、肉類まで勢ぞろい。食器類も一式完備なので、準備いらずなのもうれしいポイントです。

夕暮れでライトアップされたバーベキュースペースの東屋

バーベキューは敷地内の東屋で行います。火起こしから始まるバーベキューは、ちょっとしたチームプレー。その一連の準備があるからこそ、食卓に並んだ瞬間の高揚感もひとしおです。

炭火の火が付いた網に食材をのせている
焼き上がる佐渡牛や南蛮エビ

焚火台に火が入り、佐渡牛から落ちた肉汁で炎が勢いづくと、自然と会話も弾みます。

バーベキュー実食中

「外で食べるごはんって、それだけでおいしく感じますけど、そこで佐渡産の食材を味わえるのって、とっても贅沢です」とアリスさん。火と食材と人が揃えば、冬の佐渡旅はそれだけで完璧です。

チェアに座って焚き火を囲むアリスさんたち

食後のコーヒーを飲みながら、たわいもないおしゃべりが弾む時間。アリスさんは「火を囲みながら話すと、思わず本音がこぼれる。この過ごし方は旅先での定番になりそう」と話していました。

キッチンでル レクチエの皮を剥いている

バーベキューのあとは、部屋に戻ってデザートタイム。アリスさんが剥いているのは、地元スーパーで買ったル レクチエ。完熟した実をナイフで割ると、ふわりとやさしい香りが広がります。

皿に盛り付けられたル レクチエ

「このとろけるようななめらかさ、口の中が癒される」とアリスさんも絶賛。バーベキュー後の口直しにぴったりなようです。

刺し盛りが用意され日本酒をお猪口に注ぐ

甘いデザートを食べたら、佐渡の海産物が目白押しの刺し盛りと、佐渡の日本酒で飲み直しを。一棟貸しの宿だからこそ、時間に縛られず、夜を心ゆくまで味わえます。

南蛮エビ、ヒラマサなどの刺し盛りと純米酒〈至〉のボトル
佐渡の純米酒〈至(いたる)〉で乾杯。白ワインのようなフルーティーな香りとさわやかな飲み口が特徴。

「今日は少し飲みすぎちゃいそうですね。でも、こういう夜があるから、またがんばれる気がします」アリスさんの言葉に、深く頷きたくなる夜でした。

起きるのも楽しみになる、佐渡の朝ごはん

カニの味噌汁と白ご飯の朝食

翌朝は、前日の余った食材を生かした朝食づくり。カニと椎茸で出汁をとり、日本酒を少し加えた味噌汁は、体にすっと染み渡ります。

塩胡椒だけでもおいしい佐渡牛と野菜を炒め、地元スーパーで買った生姜の佃煮と、ふっくら炊けた新潟米を添えて完成。

「結局、こういう朝ごはんが一番好きです。佐渡の食材は味が濃いから、シンプルな味つけで十分おいしいです」と、箸が止まらないアリスさんでした。

Information

【guesthouse UZU佐渡】
address:新潟県佐渡市貝塚802-1
tel:0259-58-7045
access:両津港から車で約15分
営業時間:宿泊チェックイン 15:00〜/チェックアウト〜10:00(BBQスペース利用可)
定休日:なし
駐車場:あり
※BBQ用品・焚火台レンタル・食材などは別途オプション料金
web:【公式】guesthouse UZU佐渡|新潟・佐渡のゲストハウス

ほかにもある、充実した一棟貸しのすてきな宿

佐渡にはまだまだ、暮らしを楽しむ宿が点在しています。

〈さどまり 泉の家〉の外観

建築家・渡辺純氏が設計を担当した古民家一棟貸しの宿、〈さどまり 泉の家〉は天井が高く、立派な梁が印象的な開放的空間。2025年度グッドデザイン賞を受賞しています。

〈さどまり 泉の家〉のリビングスペースでくつろくアリスさんたち
キッチンに立つアリスさん

カトラリーや家具もモダンなデザインで統一され、古民家らしい佇まいと現代的な快適さが共存している点が魅力です。

〈さどまり

ツイン寝室が2部屋あり、ふかふかのベッドでしっかり旅の疲れを癒すことができます。

アリスさんも「どこを切り取っても絵になる宿ですね。がんばっている自分へのご褒美に、こういうリラックスできる空間でたわいもないおしゃべりをする時間が必要だなとあらためて思いました」と語っていました。

Information

【佐渡古民家ステイ さどまり 泉の家】
address:新潟県佐渡市泉甲500
access:両津港から車で約25分
営業時間:宿泊チェックイン 16:00〜/チェックアウト〜10:00
駐車場:あり
web:泉の家|佐渡古民家ステイ さどまり

佐渡で“暮らすように旅する”という贅沢を

新潟港へと向かうフェリーのデッキに座るアリスさん

佐渡の冬は、派手な演出がなくても満たされます。良い食材があり、火があり、語り合える人がいれば、それで十分。

外に出なくても、旅はちゃんと深まる。そんな大人の旅を、佐渡の一棟貸しが教えてくれました。

credit model:斉藤アリス photo:ただ(ゆかい) text:藤田佳奈美