2019年10月、JR東日本が観光列車〈海里(かいり)〉の運行を新潟駅ー酒田駅間で開始しました。外観は夕日と新雪を表現した白とオレンジのダイナミックなグラデーションで、内装もシンプルでスタイリッシュなデザインです。4両編成のディーゼルハイブリッド車両で、列車のコンセプトは「新潟の食」「庄内の食」そして「日本海の景観」だといいます。
シンプルでおしゃれな新車両がお目見え
インテリアはシンプルで、夕日を思わせるオレンジ色が差し色です。4両編成の内訳は、1号車はリクライニングシート席、2号車は対面式のコンパートメントシート席、3号車は売店・イベントスペースで、4号車は2人掛けと4人掛けを備えたダイニング車両になっています。1、2号車は乗車券・指定席券で購入可能、食事・ドリンク付きの4号車は旅行商品として販売します。
新潟駅ー酒田駅間では日本海の景観を楽しめるビューポイント「笹川流れ(村上市)」で停車するほか、日替わりでワインの試飲やお米やお菓子のプレゼントなど、沿線からのおもてなしも予定されています。
新潟発の下り列車で老舗料亭の味を楽しむ
〈海里〉でのおすすめは、なんと言っても4号車のダイニング車両。新潟の食、庄内の食を存分に楽しむことができます。
新潟駅発の下り列車で楽しめるのは、新潟の老舗料亭の懐石重。全国随一の伝統的な花街(かがい)として栄えた古町(ふるまち)。そこで100年以上続く老舗料亭が新潟の食材を活かし、手間をかけて調理した日本料理のお重がいただけます。11月は〈料理料亭 鍋茶屋(なべぢゃや)〉、12月は〈日本料理 行形亭(いきなりや)〉が料理を提供。酒田駅発の上り列車では「在来作物」にこだわったレストラン〈アル・ケッチァーノ〉のイタリアンがいただけます。
使用される新潟市〈大橋洋食器〉の食器は海里のためにつくられたものです。
また、1・2号車でも事前予約で海里特製弁当を楽しむことができます。
運行は主に週末。詳細はウェブサイトをチェックしましょう。12月からは冬ダイヤになり、冬の日本海名物「波の花」を快適な車内から楽しめるかも。海面が泡立って見える、この波の花。日本海の強風と荒波の影響でできる現象ですが、間近で見るのは実は危険。車窓からなら安心して見ることができますね。
こだわりの食事と絶景が楽しめ、目にもおいしい新潟電車旅はいかがでしょうか。
Information
【海里】
tel:0570-04-8928(びゅう予約センター 平日9:30〜18:00、土・日曜・祝日10:00〜18:00)