インスタグラムを中心に魚沼地区のおでかけ情報を発信しているぬまめんさん(@travel_niigata)。2022年から地元である南魚沼市、魚沼市、湯沢町、十日町市、津南町の情報を発信し、2025年5月現在、フォロワー数2.2万人という人気アカウントです。現在は、南魚沼市観光協会のインスタグラムアカウントに協力したりと、活動の幅を広げています。「魚沼は、どこに行ってもいいところだと感じます」と話すぬまめんさん。地域を網羅的にカバーした投稿が人気です。
大好きな地元へUターン。
発信するたびに感じる「いいところばかり」
東京で会社員をしていた2022年5月、ぬまめんさんは大好きな故郷・魚沼の情報発信をインスタグラムで始めました。同じ年の12月、東京で一生満員電車に揺られ続けるのかなと漠然とした不安を抱えていた時に魚沼に帰省。あらためて魚沼で過ごすことで、スキー場が多い、自然がいっぱい、食べ物がおいしいことに感動してUターンを決意したそうです。しばらくして中学時代からの親友が活動に加わったことで、アカウントの注目度が一気に上がりました。現在は週3回の投稿を継続しています。
取材に訪れるのは、グルメスポットに、冬はスキー場、春には芝桜や桜の名所、季節に合わせたイベントなど、さまざまです。「投稿を見た人が実際に訪れて、ますます魚沼を好きになってほしい」と住所や営業時間のほか、予算、支払い方法など細かな情報も添えています。
特に力を入れているのが子どものいる家族に向けた情報です。「世代を問わず利用できるお店はいいお店」という考えのもと、座敷がある、子ども向けのメニューがあるといった情報も盛り込んでいます。
これまでの投稿で、親子連れに特におすすめだと話すのは津南町の〈松海寿司〉。人気観光スポットの清津峡からのアクセスもよく、客席はカウンターや小上がりや広い座敷もあって、あらゆる層に対応できるマルチなお寿司屋さんです。本格的な握り寿司はもちろん、子どもたちが喜びそうなエビフライロールなどメニューが幅広いこともおすすめのポイントなのだとか。
リーズナブルでボリューミー。
地元グルメ情報大充実
米どころとして名高い魚沼ですが、地元でソウルフードといえばホルモン。ぬまめんさんがおすすめしてくれたのが、魚沼市にある食堂〈美の屋〉です。名物は「ホルモンミックス定食」で、ボリュームあるモツとハラミのほか、モツ煮込み、生野菜にご飯、味噌汁、漬物までついて1000円と、「おいしさもさることながら、リーズナブルさにも驚きました」とのことでした。
県外から魚沼に行く人にとっては、日本一とされるのコシヒカリは欠かせないグルメです。「南魚沼市観光協会が『本気丼(まじどん)』というキャンペーンを秋と冬に行っています」とぬまめんさん。南魚沼のさまざまな飲食店で、おいしいコシヒカリ(もちろん大盛り)の上に、主にお店の名物メニューをどーんと盛った丼を提供しています。このキャンペーンにはまちのお寿司屋さんやイタリアン、居酒屋、雪国らしくスキー場のレストランまでも参加。本気丼の時期は限られていますが、「通常は『本気丼』とうたわずに、レギュラーメニューにしているお店もありますよ」とぬまめんさん。米どころを心ゆくまで実感できる店をチェックしたくなります。
魚沼に変化を起こす人との出会いが、
ぬまめんアカウントにも影響
ぬまめんさんのアカウントは新潟県内での人気が高く、そのおかげでさまざまな人とも出会う機会がありました。
「自治体の職員さんはもちろん、地元のフォトグラファー、経営者や起業を目指して移住してきた人とも知り合いました。魚沼にこんな仕事もあったのか、と意外に思ったこともたくさんありました」とさまざまな面で大好きな地元を見直し、その変化も感じています。
「今の魚沼って実は熱が高いんです。レストランなどの新しいお店がオープンしたり、大小さまざまなイベントもしょっちゅう行われたりして、前向きに行動している人がたくさんいます」。おかげで、ぬまめんさんも投稿のネタに困ることはないのだとか。
魚沼エリアは首都圏から車で3時間、新幹線だと90分足らずと利便性が高いことも魅力。県外の人にも魅力的なスポットがたくさんあり、訪れる人が増えていることも感じています。ぬまめんさんにこの地域でのおすすめの過ごし方をうかがいました。
アートスポットやかわいらしいカフェも点在している十日町市や津南町は、女子旅にもぴったり。冬にはスキー場に関する投稿が増えますが、ぬまめんさんは夏のアウトドアアクティビティとして信濃川のラフティングや〈無印良品〉が運営する津南町のキャンプ場などに関する投稿も企画中だとか。
湯沢町では、新幹線の駅直結の「ガーラ湯沢スキー場」でスノーアクティビティを楽しめるほか、越後湯沢駅から徒歩2分の〈湯沢グランドホテル〉など、温泉や食事をゆっくりと堪能できるホテルが集まっています。「毎年7月末には苗場スキー場で日本最大級の音楽フェス『フジロックフェスティバル』が開催され、夏も冬も賑わうまちです」とぬまめんさん。
さらに、十日町市には、毎年12月〜3月までの期間限定で、廃校をリノベーションした宿泊施設〈雪原学舎〉が営業を開始します。「カフェの営業もしており、地域内外の人たちが楽しめる施設です。体育館の利用もできますよ」と楽しみ方を教えてくれました。
アクティブ派はもちろん、季節に応じた風景やグルメを満喫したい人の期待にも応えてくれる魚沼エリア。アツく発信するぬまめんさんの情報を参考にしながら旅すると、自然たっぷりな風景に潜む温度の高さに触れることができるはずです。
Information
ぬまめんさんと「新潟のつかいかた」とのコラボ動画を投稿予定! ぜひチェックを!
ぬまめんInstagram:@travel_niigata
新潟のつかいかたInstagram:@howtoniigata
credit text:野崎さおり