2026年2月21日、アンテナショップ〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉(以下、THE NIIGATA)にて、新潟県の魅力発信ポータルサイト『新潟のつかいかた』のオフ会Vol.2を開催。
今回のゲストはバヤコさん。新潟で生まれ育ち、アパレル販売員としてキャリアをスタート、SNSを活用した接客・スタイリング提案が注目を集め、現在フォロワーは25万超のインフルエンサー。「ファッション芸人」を自称し、等身大のライフスタイルが魅力です。社内でのEC売上が3年連続全国1位となり、2023年に本社勤務のため上京しました。
東京に暮らしながらも、新潟愛が止まらないバヤコさん。“知る人ぞ知る”穴場スポットを、イベントの中でそっと紹介してくれました。
大盛況のうちに終わった当日の模様をレポートします。
Profile バヤコ
新潟県出身。アパレルブランド〈GLOBAL WORK〉などでスタッフとして活躍し、通販サイト『and ST』スタッフインフルエンサーとして発信。著書『見えているうちに全部やる』。Instagram|@bayako_dayo YouTube|885チャン
Index この記事の目次
- 「東京で、新潟気分を存分に味わえるスポットはありますか?」
- バヤコさんの「LOVE♡NIIGATA」は、強いて言うなら「佐渡・温泉・お酒」
- LOVE♡佐渡「1泊2日で無理やりねじ込む」くらい、行きたい
- LOVE♡佐渡/旧坑道をガイドと進む「山師ツアー」
- LOVE♡佐渡/フォトスポットとしての拘置所跡「旧相川拘置支所」
- LOVE♡温泉「温泉県のイメージがあまりない」? いや、新潟は温泉大国
- 川×山、緑の湯にほどける隠れ家的温泉郷♡咲花温泉
- 雪山に囲まれ、露天で“生き返る”♡松之山温泉
- LOVE♡お酒/バヤコさん定番の限定ビールと日本酒ソーダ割
- みんなの「LOVE♡NIIGATA」
- 乾杯三唱、そして交流タイムへ! 次は「新潟バスツアー」!?
「東京で、新潟気分を存分に味わえるスポットはありますか?」

会場となったTHE NIIGATAは銀座駅から徒歩2分ほど、銀座すずらん通りにある新潟県の情報発信拠点です。県産品のお買い物に加え、都内最大規模の日本酒試飲スタンドや、イベント会場、レストランを備え、地下1階では移住相談も。都内で新潟を一番身近に感じられる場所になっています。

今回の『新潟のつかいかた』オフ会Vol.2は、多くの応募が寄せられ定員約30名に対して応募は約100名。高倍率をくぐり抜けた参加者のみなさんのうち、8割は新潟へ行ったことがあり、その約半分は新潟出身者という新潟愛の持ち主。“観光ガイドには載っていない話”を求めて、さまざまな質問が集まりました。

最初の問いは「東京で、新潟気分を存分に味わえるスポットはありますか?」というもの。
バヤコさんは「(会場となった)THE NIIGATAという“正解”が目の前にある」としつつ、「新潟を東京で味わおうなんて気は一切ない。新潟に直行してます」と即答し、会場からは笑いが。その背景には上越新幹線で東京駅から新潟駅まで2時間でいけるという手軽さがあります。
「私、こっち来てから花粉症デビューしたんですけど、新潟帰ると治るんですよ、なぜか。花粉症の方はいったん、肺の中を新潟にすわーって全部入れ替えるっていうのが一番いい」

東京に出てきてから新潟の見え方が変わったかという問いには、新潟の魅力が際立って見えるようになったと答えました。新潟に住んでいた頃は「イベントが少なくて遊び場がない」と感じていたこともあったそう。
「(暮らしている時は当たり前で気がつかなかったけれど)ごはんがおいしいし、水もいいし。道も空いていて独り占めみたいに歩ける。車があればどこだって行ける。温泉も、雪山も、スキーも、海もある。あんな良いところはない」

新潟と東京、どちらにも居場所があるなかで、どうやって気持ちの切り替えをしているかという質問には、上越新幹線がスイッチだと答えます。
「新幹線の中でビールを飲んで、移動する2時間がちょうどいい。山間部に入って途中で1回、スマホが圏外になるのがいいなって思ったりします。越後湯沢に近づくにつれて、安心する。人もだんだん減っていって、ここに残ってる人は全員、新潟県民(もしくは新潟に向かう人)っていう謎の安心感がある」
これからも月1で帰るのは変わらないと話すバヤコさんにとって、新潟は“特別な旅先”ではなく、メンテナンスのために帰る場所。
バヤコさんの「LOVE♡NIIGATA」は、強いて言うなら「佐渡・温泉・お酒」

ここからは、バヤコさんの「新潟の好きなところ」を、3つに絞って深掘りします。参加者テーブルには“新潟の要素”がそれぞれ散りばめられていて、話が進むほど、空間そのものが新潟みたいになっていきます。
LOVE♡佐渡「1泊2日で無理やりねじ込む」くらい、行きたい
まずは佐渡。2024年の「佐渡島の金山」の世界遺産登録以降、さらに注目度が高まっています。しかしバヤコさんの佐渡愛は“話題だから”とは別軸です。
「年末年始の帰省の時に、無理やりねじ込んで1泊2日で行きました」
冬の日本海は海況が荒れやすいため、フェリーの運航が不安定に。前日まで「下手したらなしになるな」と様子見しつつ、翌朝の判断で決行する“スリル”込みで楽しいと言います。

この旅の様子はバヤコさんのYouTubeにてvlogとして紹介。佐渡の冬の魚、野菜、そして“ごはん”の話になると、声のトーンが一段上がります。
「佐渡のお米、めっちゃうまいんですよ。私、個人的に佐渡の米が一番うまいと思います」
バヤコさんが挙げたのは“紹介がないと辿り着けない場所”。地元民でも知らない人がいるような、民家の中にある朝ごはんスポットの話も飛び出します。予約が前提で、一見さんではまず行けない。だからこそ、旅の記憶に深く残ると熱を込めて話していました。
さらに、佐渡では温泉も外せないポイントです。佐渡にはエリアごとに温泉スポットがあり、泉質もバラエティ豊か。バヤコさんも「1泊2日で3回入ったかな」とのこと。
短い旅程でも“入れるだけ入る”。このテンポ感が、バヤコさんの旅の真骨頂です。
LOVE♡佐渡/旧坑道をガイドと進む「山師ツアー」

佐渡に行くなら、やっぱり外せないのが〈史跡 佐渡金山〉。佐渡島の西側、相川エリアにあり、約400年にわたり採掘が続いた歴史の“現場”を歩けます。
バヤコさんのおすすめは一般的な見学コース(宗太夫坑・道遊坑)とは別に、ガイド付きで“掘ったままの坑道”を進む「山師ツアー」。ヘルメットとヘッドライトを装着し、雨具・長靴(いずれも貸し出しあり)で、探検隊みたいに入っていきます。足元も滑りやすい場所があるため、動きやすい服装での参加が安心です。

「真っ暗で、じめじめしてて、すっごい寒い。夏に行くのに良い」
クライマックスは、ガイドの合図で消灯する瞬間。
「急に消灯しますって言われて、真っ暗。当時は油を使った灯りしかないから、その光だけで掘ってたんですよって言われて……ぞっとした」
安全と言われても、正直ちょっと怖かったと話すバヤコさん。ヘルメットの灯りが消えた“完全な暗闇”の中で、江戸期の山師たちが揺れる火の灯りだけを頼りに掘り進めたことを想像すると、背筋が伸びます。
LOVE♡佐渡/フォトスポットとしての拘置所跡「旧相川拘置支所」

佐渡金山のある相川エリアを歩いていると、ふいに“空気が変わる”一角があります。そこが、旧相川拘置支所。全国的にも珍しい現存する木造の拘置所です。ここが、バヤコさんのもうひとつのおすすめ。
扉が開けられ、内部が見られる場所もあり、当時の空気がそのまま残っています。中に入ると、「ここで寝てたの……?」と思うような空間や、トイレ、支所長室・炊事場のような部屋まで、生活の気配が生々しい。怖さはあるのに、どこか風情がある——そのギャップに引き込まれる場所です。
そしてバヤコさんが推していたのは、“歴史スポット”としてだけじゃなく、フォトスポットとしての楽しさ。

「写真撮るのめっちゃ楽しいです」と話し、当時の雰囲気を体験しながら遊べることが魅力だとか。建物の周りにある細い路地も「風情があって、写真の撮りがいがある通路」とのことで、館内だけじゃなく、歩く時間のぶん“撮れ高”があるといいます。
「歴史を感じて、ちょっと風情も残ってる。観光客もあんまりいない。ここは絶対行ってほしい」
世界遺産だけじゃない、“ディープな佐渡”。それがバヤコさんのLOVE♡佐渡でした。
LOVE♡温泉「温泉県のイメージがあまりない」? いや、新潟は温泉大国

参加者のアンケートでも“温泉”は人気テーマでした。実は新潟県では、30市町村すべてで温泉が湧出し、宿泊施設数は全国でも上位とされる温泉大国なんです。
でも県外から見ると温泉の印象があまり強くないこともあり、だからこそバヤコさんは新潟温泉の良さを語ります。車移動ができるなら、目的地の行きと帰りで別の温泉に寄る、という組み立てが自然に成立するとのこと。
さらに、新潟の温泉の強さとして挙げていたのが“穴場感”。「ちっちゃい温泉に行くと貸し切り状態で、誰も入ってないことが多い」とのこと。確かに、静かな湯に身を預ける時間は贅沢です。
川×山、緑の湯にほどける隠れ家的温泉郷♡咲花温泉

咲花(さきはな)温泉は新潟県の真ん中より少し北よりの五泉市にあります。阿賀野川のすぐそばに宿が並び、部屋や湯船から川の流れを眺められるのが魅力です。しかも山もすぐ隣で、バヤコさんは「目の前の山で鹿が出た」と話していました。湯はやわらか、硫黄成分の影響でお湯がエメラルドグリーンです。「肌がトゥルンとなります」とはバヤコさん談。熱すぎないから長湯もしやすく、人も少なめで静か。そのぶん“ごほうび感”も強めです。
宿選びに関してバヤコさんは「おすすめの旅館はあるけど絶対言いたくない(絶対教えない)」とのこと。その代わりに宿探しのコツを教えてくれました。
「検索して写真や口コミを見て“外観ちょい渋でも中がきれい”な宿を拾うのがコツ。咲花温泉の宿はだいたいきれいにしてるからどこ行っても外れないです」
雪山に囲まれ、露天で“生き返る”♡松之山温泉

松之山温泉は、豪雪地帯として知られる十日町市の山あいに湧く温泉地。草津・有馬と並ぶ「日本三大薬湯」とも称され、湯そのものの力強さでファンを増やしてきました。
「冬は雪山の中に埋もれているみたいな温泉地。夜は、雪が反射してめちゃめちゃきれい」
アクセスは車が便利ですが公共交通なら、ほくほく線「まつだい駅」から路線バスでも向かえます。バヤコさんも「だいぶ山奥。細い道を通って行くけど、着いたら2泊3日ぐらいしたい」と言っていました。わざわざ辿り着く場所だからこそ、急がずに過ごしたい。 湯に浸かり、雪景色に心をほどく──そんな時間が、この地の正解なのかもしれません。

「ごはんがおいしくて、小さめの宿が好きです」
と、バヤコさん。温泉宿選びのポイントは「食事」と「小さな宿」にこだわっているそうです。派手なおもてなしよりも、地元の食材を、その土地のいつもの調理で味わいたい。そんな“暮らしの延長の贅沢”に惹かれる人ほど、新潟の温泉は刺さるのかもしれません。
新潟へ遊びに行く人への“寄り道プラン”として、バヤコさんはこんな提案も。
「弥彦神社に参拝して、その帰りに周辺の温泉へ。旅館の宿泊者限定の温泉もあるけど、立ち寄り湯もあって、日帰りでも楽しめる」
温泉が旅の動線にすっと差し込める存在であることが伝わってきました。
LOVE♡バヤコさん定番の限定ビールと日本酒ソーダ割
バヤコさんが紹介する、3つの「新潟の好きなところ」、最後は「お酒」。新潟といえば日本酒を連想しますが、バヤコさんといえば“新幹線ビール”です。
「新幹線の中でビール飲んで、2時間くらいがちょうどいい」
その“いつものひと缶”として印象的なのが、新潟限定の〈風味爽快ニシテ〉。旅のスイッチを入れる飲み物であり、新潟から東京へ戻る儀式みたいな存在です。

そして話は、日本酒の世界へ。新潟は清酒蔵91蔵(2026年2月時点)を抱える、国内屈指の酒どころ。近年は若い世代の挑戦も続き、味わいの幅が広がっておりバヤコさんも「多様性が凄まじい」と舌を巻きます。
「飲み放題の質だと思いますが、あるときに県外で飲んだ日本酒のイメージが悪過ぎたんです。新潟で飲むのがいい」
旅先で飲むからおいしい、という意味ではありません。ちゃんと大切に扱われているお酒に出会える確率が、新潟のほうが高いといいます。「大王ハイボール」もそのひとつ。

〈王紋 大吟醸 極辛19〉は人気の試飲イベント「酒の陣」で出会った一本とのこと。ブースで「ソーダで割ってもおいしいですよ」とすすめられて、王紋のソーダ割り「大王ハイボール」をその場でひと口。日本酒なのにすっと軽くて、思わず「うま…」と声が出る飲みやすさ。そのまま1本買って、東京に戻ってからも“あの味”を再現したくて、家でソーダ割りにするようになったそうです。
みんなの「LOVE♡NIIGATA」
ここからは、参加者にお聞きした“生のLOVE♡NIIGATA”を少しだけ。全員分載せたい熱量のなかから、印象的だった3つの声をお届けします。

「お米がおいしいところ、日本酒もおいしいところ。雪の性質がいいところ。東京からアクセスがいいところ」とモエさん。その心は、おいしさだけでなく、“行きやすさ”と“遊びの幅”。週末の予定にスキーや雪遊びまで組み込めるこの“距離感”も新潟の魅力だといいます。

次にミユキさんが挙げたのは、長岡のペットショップ〈松田ペット〉。ビーグル、チワワ、ヨークシャーテリアの味のある作風が目を引く“手描き看板”が名物で、全国にファンが増えています。「松田ペットのイベント、行けなかったけど、バヤコさんが行ってるのを見てめちゃうらやましくて」と話してくれました。
最後に、「進学で上京し、離れてみて初めて新潟の良さが見えるようになった」というトモエさんにとって、新潟は「温泉に入って、全部を解放して“ゆるんで”から、また東京でがんばってくるぞ」と思える場所なのだと話してくれました。
この感覚に、バヤコさんも深くうなずきます。

「“ゆるむ”って、すごくいい表現。私も確かに新潟帰るとゆるむ。謎にゆるむ感じ、めっちゃわかる」
いったん力を抜いて整える場所としての新潟。リアルな新潟の魅力が、だんだんわかってきました。
乾杯三唱、そして交流タイムへ! 次は「新潟バスツアー」!?

トークのあとは交流タイムです。みんな片手に〈風味爽快ニシテ〉や「大王ハイボール」を持ち、バヤコさんのかけ声を待ちます。
「乾杯はめでたいことなので、万歳と同じように三唱!」


バヤコさんが各テーブルを回り、みなさんとの歓談タイム。どのテーブルでも「新潟に行ってみたい」という声が多く聞かれ、なかには「バヤコさんと一緒に行く新潟バスツアーがあったら参加したい」という声まで。

最後は集合写真を撮って解散。イベント終了後には、THE NIIGATAに立ち寄ってお土産を買って帰る参加者の姿もありました。2階の日本酒コーナーでは、話題に出た〈王紋〉の棚の在庫がぐっと減っていました。
次回は、新潟の地で乾杯三唱できますように。
“東京で新潟を味わう”夜は、“新潟へ行きたくなる”夜へと変わりました。
credit photo:山尾信一/コヤナギユウ text:コヤナギユウ


