新潟ご当地グルメを人気情報誌
『Komachi』がセレクト!
【 小千谷、十日町、魚沼エリアで新潟県の名物「へぎそば」を味わう!
地元情報誌『Komachi』が選ぶ9店 】
新潟県魚沼市の山間に、知る人ぞ知るそば屋があります。関越自動車道堀之内インターチェンジから車でおよそ15分。取材に訪れた日も、平日にもかかわらず多摩(東京都)、群馬など、県外ナンバーが駐車場を埋め尽くしていました。
わざわざ県外からも食べに行きたくなる理由とは――。そば好きが足しげく通う〈道光高原そば いたや〉で、そば屋を始めたきっかけから、おいしさの秘密まで教えていただきました。
Index この記事の目次
脈々と受け継がれてきた
魚沼のそば〈道光高原そば いたや〉
1987(昭和62)年に創業した〈道光高原そば いたや〉。魚沼市の北西にある、自然豊かな道光(どうこう)高原に店を構えます。創業当時から地元の人々の胃袋を満たす憩いの場として親しまれてきました。
2代目となる店主の大羽賀ふみさんに、なぜこの地で商売を始めたのかうかがいました。
「初代は私の父。この辺りでは昔から自分でそばを打ち、祝い事や仏事にも、そばを食べる風習がありました。でも次第にそばをつくる家庭が減り、店を開くことになったんです」
「いたや」という店名は、昔から使われてきたご自宅の屋号。そばをつくらなくなった集落の人々のために出前でそばを売るようになり、開店してから10年後に店でもそばを提供するようになったといいます。
魚沼市で先祖代々受け継がれてきた技法で打つそば。つなぎに「ふのり」という海藻を使うことで強いコシと喉越しの良さが際立ちます。
見た目が真っ黒なつゆは、かつお節のみで出汁を取り、醤油とみりんでつくる返しを合わせた伝統の味。地域に流れる湧き水が使われ、先代から変わらぬ味を、挽きたて、打ち立て、茹でたてで提供しています。
旬野菜の天ぷらも絶品!
〈道光高原そば いたや〉に来たら、歴史ある魚沼のそばと一緒に地元の旬野菜を使った天ぷらも一緒に味わいたいところ。天ぷらも豊富なメニューを取りそろえています。
メニューには3種の天ぷらがあり、一番人気はエビ2本と野菜。取材時にエビ2本とセットになった野菜天ぷらはナス、アスパラ、シシトウ、マイタケでしたが、日によってラインナップが変わります。来店するたび、違うおいしさを味わえそうです。
季節によって、地元農家さんから直接仕入れた野菜を使った天ぷらもお目見えします。
ここ最近定着しているのは、芽も根も丸ごと揚げた「ひげにんにく」の天ぷら。ニンニクとはいえ、食後の口臭が気にならず、甘くておいしいスタミナ料理です。四季折々の野菜が登場する天ぷらにも注目してみてください。
地元の地酒も楽しもう
おいしいそばに、大きなエビと旬野菜の天ぷら。これだけでも大満足ですが、さらに新潟旅を盛り上げてくれるのが地酒です。魚沼には新潟を代表する酒蔵があるので、おいしい地酒と一緒にそばを楽しんでみてはいかがでしょう。営業については公式Instagramで随時更新されています。
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