卵とじだけじゃないんです! 個性的な新潟の「カツ丼文化」
新潟の人気情報誌『Komachi』編集部が厳選した、新潟ご当地グルメの名店をご紹介。今回のテーマは「カツ丼」です。地域によってどうしてここまでがあるの? と新潟県民自身も不思議がるという、3つのカツ丼をピックアップ! 『Komachi』編集部おすすめのお店とは…?
【 タレかつ丼 】
ご飯がすすむ特製しょうゆダレが決め手!〈とんかつ政ちゃん〉
「カツ丼」といえばトンカツを卵でとじたものをイメージしますが、新潟市民にとっては、卵はなく、白いご飯の上に、甘じょっぱいしょうゆダレにサッとくぐらせたトンカツがのったものを指します。
シンプルな丼ですが、とにかくご飯がすすむヤミツキの味わいが魅力。ソースではないため、濃厚すぎてしつこいということがないんです。新潟市内を中心にさまざまなお店で提供されていますが、特に〈とんかつ政ちゃん〉のカツ丼は、噛むとジュワッと旨みが顔を出すジューシーなトンカツと、それを引き立てる秘伝のタレとの相性が抜群です。わざわざ訪れてでも食べたい逸品です。
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【 洋風カツ丼 】
タレかつもいいけど「洋風」カツ丼もね!〈松キッチン〉
イタリアンと同じように、実は新潟ではカツ丼にも地域差があるんです。長岡市では、カツ丼といえば卵とじでも和風のしょうゆダレではなく、デミグラスソースなどの洋風のソースをかけた「洋風カツ丼」が人気。
味つけはお店によってさまざまですが、洋風カツ丼の人気店である〈松キッチン〉では、いまはなき洋風カツ丼発祥のお店〈小松パーラー〉の味を再現した特製洋風カツ丼が楽しめます。サクサクのトンカツの上にはトロトロの半熟卵、仕上げに濃厚なコクと甘酸っぱさが絶妙なケチャップベースのソースがたっぷり。初めて食べた人でもなんだか懐かしくなる、昔ながらの洋食店の味を感じる一杯です。
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【 ブリカツ丼 】
佐渡の恵みを丸ごと満喫!〈鮨 長三郎〉
佐渡の魅力を伝えるご当地グルメをつくろうと、2010年に誕生した「佐渡天然ブリカツ丼」。佐渡産のブリを使い、揚げ衣には佐渡産の米粉を配合し、ご飯は佐渡市認証米のコシヒカリ、そしてアゴ(トビウオ)ダシを使ったしょうゆダレを使うことなど、徹底して佐渡にこだわっています。
そのせいか、味わいは抜群。脂がのったブリの味わいを生かす、アゴダシしょうゆの上品な風味とコクがポイントです。佐渡の恵みを丸ごと味わえるものとして人気になり、「ブリカツくん」というゆるキャラも活躍しています。漁港直送の活魚を握ってくれる〈鮨 長三郎〉をはじめ、佐渡市内の飲食店で楽しめます。
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credit edit:Komachi編集部