新潟のつかいかた

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25年続く、新潟の熱狂。
次の時代へ踊り継ぐ
「にいがた総おどり」 | Page 3 Posted | 2026/10/30

5年後、10年後も広がり続ける踊りの祭典

新曲「おどりゃんせ」を披露している〈響’〉チーム
9月19日の「にいがた総おどり」で新曲「おどりゃんせ」を初披露した〈響’〉。

5日間にわたって開催された「にいがた総おどり」の初日。〈響’〉がお披露目したのは、新曲「おどりゃんせ」です。

楽曲制作は、佐渡に拠点を置く〈太鼓芸能集団 鼓童〉の住吉佑太氏。振付は〈CHIBI UNITY〉代表の国友慎之助氏が手がけました。

日本古来の和太鼓の響きと、躍動感あふれる踊りを組み合わせた、壮大なスケールの一曲です。

両手を広げて大きく声をあげる〈響’〉のメンバーたち
踊り、声、表情で表現する〈響’〉。若手とベテランがともに舞台に立ち、熱く舞い踊りました。

初お披露目の舞台に立った若手メンバーの竹内聡花さんに声をかけると、「心躍りました!」と、とびきりの笑顔で応えてくれました。

取材チームに声をかてけくれている竹内聡花さん
「楽しんでいってくださいね!」と演舞後も笑顔で声をかけてくれた〈響’〉の竹内さん。

祭り当日、踊り手たちのスタート地点となるゲートに目を向けると、たくさんの応援メッセージが貼ってあります。

会場に張り出されている応援メッセージ
踊り手へ届けられた、25周年を祝う温かなメッセージも感動的な内容ばかり。

「君の演舞と笑顔と汗は25周年の力に。そして次の25年の力に」「これほど感動するお祭りはないです。これからも次の世代につないでいけますように……」

思いのこもった言葉を受け取り、舞台に立つ。そこには、踊り手だけではつくれない「にいがた総おどり」の姿がありました。

メイン会場となった万代シテイ十字路の周辺も、5日間にわたって祭りの空気に包まれていました。

会場のすぐそばにある〈スターバックス コーヒー 新潟万代シテイ店〉には、これまでの「にいがた総おどり」を振り返るポップを展示。同店もまた、祭りと同じ25年前からこの場所で営業を続けています。祭りとともに歩みながら、一緒に盛り上げる姿が印象的でした。

「スターバックスコーヒー 新潟万代シテイ店」に掲示された「にいがた総おどり」への応援メッセージが書かれた黒板
「にいがた総おどり」と共に25年を歩んできた「スターバックスコーヒー 新潟万代シテイ店」でも応援メッセージを発見!

さまざまな人が関わりながら、祭りは25年間続いてきました。そして、その輪は今、新潟のまちを超えてさらなる広がりを見せつつあります。

そのひとつが、〈響’〉の楽曲を使って各地で踊りを楽しむ「WA BEAT PROJECT」です。

「WA BEAT PROJECT」のパフォーマンスの様子
「にいがた総おどり」にも登場した、参加型ダンスプロジェクト「WA BEAT PROJECT」。

各地のアンバサダーが練習会を開き、地域の人たちと一緒に踊ることで、「にいがた総おどり」の文化を全国へ届けています。活動を通して生まれているのは、踊りの輪だけではありません。

これまで見る側だった人が踊る側になったり、「やってみたい」と思っていたことに一歩踏み出したり。新潟で生まれた踊りをきっかけに、それぞれの場所で新しい挑戦や、人とのつながりが生まれています。

〈響’〉を立ち上げたメンバーたちが25年前に掲げた「次の世代の子どもたちに感動のある祭りを残そう」という思いのバトンは、すでに次の世代へと渡りました。そして今、そのバトンは新潟のまちを超え、さらにその先へと広がり始めています。

列をつくり踊りを披露する「WA BEAT PROJECT」のメンバーたち
性別も国籍も年代も超えて、踊りでつながる「WA BEAT PROJECT」。

踊る人、応援する人、初めて祭りを訪れる人。その誰もが輪の一部となり、新しい出会いや挑戦が生まれていく。

25年の先にあるのは、完成した祭りではなく、これからも変わり続ける、新潟独自の「踊りの文化」なのかもしれません。

25年の先に続く、新潟の踊りの文化

新潟で生まれた踊りが、誰かの「やってみたい」を後押しする。そして、その一歩からまた新しい輪が生まれていく。

「にいがた総おどり」が25年をかけて育んできたのは、祭りを超えて人と人をつなぐ文化です。踊りを通して人と人がつながり、世代を超えて思いが受け継がれていく。その文化が、今も新潟のまちに息づいています。

踊り手の表情、響き渡る音、観客の声。そこにいる人たちが一緒になって生み出す熱や感動は、文字だけでは伝えきれません。

だからこそ、次は新潟で、この空気を感じてみてください。

見るだけだったはずが、気づけば踊りの輪のなかにいる――。その瞬間に、あなたもきっと驚くはずです。

credit text:松永春香 photo:今井達也