バスに乗り、目的地までの風景に見惚れる
バスは乗車前に整理券を取らないといけない、後払い式のバスだった。
窓越しに外を眺めていると積雪がどこまでも続いていて、まるで映画の『おおかみこどもの雨と雪』で、主人公たちが雪の中で走り回っているような感じがした。時折停まる停留所のベンチがノスタルジックで、タイムスリップしたかのような感覚が味わえた。
撮影で上越妙高の人々のおおらかさ、温かさを実感
バスに揺られていると、「鴨島三丁目」停留所のアナウンスが。焦って下車したが、冬の景色に見惚れていると停留所を過ぎてしまいそうなので皆さんもご注意を……!
鴨島三丁目近くには「関川」という大きな川が近くにあり、雪の降った翌日は川の水が見えないほど積雪し延々と続いていた。
卒業式を終えた依頼者さんたちと合流したあとは、今回の目的でもある卒業写真の撮影を。
初めましての私に対しても優しい対応で、私は奄美大島に住んでいた頃の人の温かさを思い出した。
居心地のいい空間のなか、関川を眼前に撮影を続けていると、トコトコと小さな子犬が寄ってきた。人懐っこく私たち3人はメロメロに。飼い主さんの人柄もやさしく、離れない子犬の気分が変わるまで世間話をしてくれた。最後には記念撮影を撮ってお別れをした。
新潟に訪れるまでは、こんなにも人との関わりがあるとは想像していなかったので、現地の人と交流し、その土地の良さを知れるのは旅をする特権だなとしみじみ感じた。
大自然の風景と人の温かさが居心地よく、また行きたい場所だなと実感。こうして私の初・新潟旅は終止符を打った。
Profile オリンさん
奄美大島育ち/エモく儚い世界観が好きな女の子。全国を飛び回るフリーランス出張カメラマン。心が揺らぐ言葉を写真と共にSNSにて発信をしています。撮影依頼はSNSのDMにて。
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