新潟のつかいかた

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白銀の世界に包まれる、
雪見風呂ができる温泉宿3選 Posted | 2019/12/06

新潟と聞いて「雪国」を連想される方も多いのでは。季節はいよいよ冬。新潟の「雪」を楽しめる温泉宿をピックアップしてみました。
日本の観光ホテル・旅館の品質認証「サクラクオリティ」に認められた温泉宿の中から、「新潟のつかいかた」がテーマに沿ったおすすめをご紹介します。
今回のテーマは「雪見風呂ができる温泉宿」。

雪国の風景が、湯船からも楽しめる宿のご紹介です。

温泉のスペシャリストとして、エッセイストで跡見学園女子大学兼任講師(観光温泉学)である山崎まゆみさんのコメントもチェックして、雪景色と温泉を楽しみ尽くしましょう。

【 湯沢・魚沼エリア 】

東京から、たったの1時間40分! 絶景雪見風呂
〈里山十帖〉

露天風呂
里山十帖の外観
里山十帖の内観

2014年に宿泊施設として初のグッドデザイン賞を受賞した〈里山十帖〉。古民家に配されたデザイナー家具や、地域の食材を生かし洗練された食事など、「さとやまから始まる10の物語」をコンセプトに視覚や嗅覚、味覚など、全身で里山を感じられる演出を行っています。

場所は上越新幹線の越後湯沢駅で在来線に乗り換えて10分の大沢駅より送迎車で約5分。東京駅から1時間40分で着いてしまいます。源泉は〈大沢山温泉〉。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、きりきず、やけど、慢性皮膚炎病などに効能があるといわれています。

「いまこそ、ホンモノの新潟へ」特集で、角田光代さんも〈里山十帖〉を訪れました。

里山十帖を訪れた角田光代さん

〈里山十帖〉の詳細

にいがた観光ナビ:里山十帖|https://niigata-kankou.or.jp/reserve/30934

【 湯沢・魚沼エリア 】

2019年7月にリニューアル! エリア最大級の露天大岩風呂で雪見風呂〈露天大岩風呂の宿 湯沢東映ホテル〉

湯沢東映ホテルの露天風呂
夕食メニュー
湯沢東映ホテルの客室

越後湯沢エリア最大級の露天風呂に注ぎ込む「源泉“滝”流し」が自慢の〈露天大岩風呂の宿 湯沢東映ホテル〉。大きな湯船から雪を開放的に楽しむことができます。

2019年7月に大浴場がリニューアルしたばかりで、ジャグジーやサウナも完備。お部屋も和モダンで落ち着いた部屋だけでなく、東映キャラクターがデザインされた内装の客室も。

源泉は〈越後湯沢温泉〉。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(弱アルカリ性 低張性高温泉)です。自律神経不安定症、不眠症、関節のこわばりなどに効能があるといわれています。

〈露天大岩風呂の宿
湯沢東映ホテル〉の詳細

にいがた観光ナビ:露天大岩風呂の宿 湯沢東映ホテル|https://niigata-kankou.or.jp/reserve/30937

【 新潟・阿賀エリア 】

無料貸切露天風呂で落ち着いた湯治体験
〈ふるさとがしのばれる宿 角屋旅館〉

〈ふるさとがしのばれる宿 角屋旅館〉の露天風呂
雪見風呂が楽しめる
囲炉裏で寛げる

客室はわずか10室、貸切風呂は4か所。〈ふるさとがしのばれる宿 角屋旅館〉は団体客不可、カラオケなし、ひとり旅歓迎のお宿で、静かに過ごす「現代の湯治」体験が楽しめます。

角屋旅館で提供される炊きたての白米

食事も専属農園の無農薬野菜を使用し、魚介類は毎朝魚市場から買い付け。また、食事制限などのオーダーにも対応しています。源泉は〈村杉温泉〉。泉質は単純放射能泉のラジウム温泉です。ラジウム温泉は、浴室の窓を閉め切って湯気を吸うのもおすすめなのだとか。神経痛、筋肉痛、関節痛、痛風などに効能があるといわれています。

〈ふるさとがしのばれる宿 角屋旅館〉の詳細

にいがた観光ナビ:ふるさとがしのばれる宿 角屋旅館|https://niigata-kankou.or.jp/reserve/41820

【温泉エッセイスト・
山崎まゆみさんからひと言】
白銀の世界での入浴は
温度差に気をつけて

私のふるさとが最も表情豊かになるのは、雪に飾られた厳冬の頃だ。
雪は音を飲み込んでしまう。雪は真っ白く、その白銀の世界はどこまでも美しい。陽の光があたれば、キラキラと輝き始める。雪には匂いもある。鼻がむずむずとする匂いだ。そして雪はあたたかい。ご存知だろうか、凍てつく寒さの日には雪は降らないことを。
こうした雪を外で眺めるには限界がある。是非、温泉で。
ただひとつ、注意事項を。露天風呂の場合は、外気温とお湯の温度差にはお気をつけ願いたい。必ず内風呂でかけ湯をして、お湯の温度に身体を慣らしてから露天風呂へ、どうぞ。

山崎まゆみさん

Profile 山崎まゆみ(やまざき・まゆみ)

新潟県長岡市出身。エッセイスト・跡見学園女子大学兼任講師(観光温泉学)VISIT JAPAN大使、にいがた観光特使。世界32か国1000か所

以上の温泉を巡り、「温泉での幸せな一期一会」をテーマに各メディアでリポートしている。

『おひとり温泉の愉しみ』(光文社新書)『さあ、バリアフリー温泉旅行に出かけよう!』(河出書房新社)等著書多数。最新刊は『行ってみようよ!親孝行温泉』(昭文社)。内閣官房東京オリンピック競技会・東京パラリンピック競技会推進本部事務局「ユニバーサルデザイン2020関係府省等連絡会議 街づくり分科会」「ユニバーサルデザイン2020評価会議」に参画し、日本の「バリアフリー温泉」の推進に力を注いでいる。温泉情報はTwitter、FB、インスタグラムで更新中。

http://ingsnet.com/mayumi/