秋が終わり、肌寒い季節になってきました。そろそろ冬ならではの休日の過ごし方を考える時期ですよね。今年はパートナーとゆっくり佐渡へ旅行するのはいかがでしょうか？　冬の佐渡はおいしい海産物の宝庫で、温泉や観光スポットもたくさんあります。ふたりでのんびり過ごすにはちょうどいい宿も数多くあります。

そこで、今回はカップルで行くのにぴったりな佐渡の宿を厳選しました。なかには、貸切温泉や絶景のロケーションなどをふたりで楽しめる宿も。日頃の疲れを癒せて、すてきな思い出づくりにもなる宿をご紹介します。

【SADO RESORT HOTEL AZUMA】
元料亭のホテルの絶品佐渡グルメと部屋で楽しむ絶景露天風呂

1925年、料亭〈阿づ滿（あづま）〉として創業した〈SADO RESORT HOTEL AZUMA〉。前身が料亭だったことから、魚市場や契約農家から厳選した佐渡ならではの食材をふんだんに使った料理が魅力です。佐渡沖で水揚げされたばかりの新鮮な魚、豊かな土壌で育まれたお米や野菜、果物など佐渡産を中心に旬の食材でもてなしてくれます。

客室は３部屋限定で専用の露天風呂付の部屋があり、誰にも邪魔されずにお風呂をゆっくり楽しみたいカップルにぴったりです。どの露天風呂からも美しいオーシャンビューを満喫しながら入浴できます。

また、部屋から日本海を一望できるところもうれしいポイント。客室は、空と海のコントラストが美しいオーシャンビュー、水平線に沈む夕陽が部屋から楽しめるサンセットオーシャンフロントのふたつのスタイルから選ぶことが可能です。

ちなみに、この宿は佐渡北部でもっとも西に位置することから、「夕陽に一番近い宿」として親しまれています。「日本の夕陽100選」に選ばれている七浦海岸から見る夕陽はまさに絶景です。ふたりで夕陽を眺めながら極上の懐石料理に舌鼓を打てば、特別なひとときを過ごせます。

【ホテルニュー桂】
レイクビューに羽ばたく特別天然記念物・トキが見られるかも

〈ホテルニュー桂〉は佐渡の玄関口である両津湾と、新潟県随一の大きさを誇る加茂湖の間に挟まれた高台に建つ温泉宿です。料理は、地元の両津市場で仕入れた魚介、目の前の水田で収穫されたコシヒカリ、そして季節に応じた地物野菜を取り入れながら提供してくれます（写真下は一例）。

カップルにぴったりなのが、貸切露天風呂〈ときめきの湯〉があるところ。浴槽は信楽焼でできていて、レトロ感ある雰囲気が抜群で、桜の咲く季節には桜の花を見ながら入浴できます（写真下／貸切露天風呂は４月から11月）。

もうひとつの魅力は、新潟県随一の大きさを誇る加茂湖を一望できるところ。

海と湖に囲まれた絶好のロケーションで、加茂湖を望むロビーや部屋には双眼鏡が用意され、湖上を羽ばたくトキを見られるかもしれません。また、加茂湖の眺めを満喫できるように、ロビーの一部ソファは窓側にレイアウトされています。屋上からは、加茂湖、そして料理に提供しているお米が育つ水田、またその向こうに広がる佐渡の玄関口である両津湾を一望できます（写真一番上）。

【御宿 花の木】
隠れ家的な宿の趣ある離れに癒される

2000坪の敷地の中に築150年の民家を移築した隠れ宿〈御宿 花の木〉は、佐渡の古民家が立ち並ぶ人気スポット、宿根木（しゅくねぎ）エリアにあります。すぐ近くの裏山に幸福地蔵や磨崖仏がある、ひっそりと静かで雰囲気のいい宿です。

料理は、佐渡の旬の食材をふんだんに使い、素材の持ち味をいかした逸品ばかり。とくに椿の種から熱を加えず、そのまま搾った手づくりの椿油と佐渡塩でいただく刺身やサラダはまさに絶品です。

また、宿の客室が全部で７部屋のみというところもポイント。離れが５部屋、母屋２部屋のみで、離れなら隣の部屋を気にする必要がないため、心置きなく過ごすことができ、部屋から見える自然は爽やかな気分にさせてくれます。

そして、〈御宿 花の木〉からほど近い宿根木エリアは国の重要伝統的建造物群保存地区で、古民家が軒を連ねるまち並みをゆっくりを散策することもできます。タイムスリップしたような趣のある建造物を眺めていたら、どこか懐かしい気持ちになるはずです。

カップルで佐渡ならではの美食やすばらしい景色を楽しもう

どの宿もカップルにうれしい特徴があるので、「今年は島でゆっくり過ごしてみたい！」と思っているふたりはすてきな時間を過ごせるのではないでしょうか。おいしい料理やすばらしい景色のある佐渡の宿に泊まれば、旅行中にふたりの仲もより深まるはず。

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credit　text：藤岡あかね