日本海に沈む美しい夕日、黄金色に広がる田園風景、雄大に連なる山々と一面の雪景色。旅のハイライトになる美しい景色が新潟にはたくさんあります。しかし、旅先で出会う地元の方たちは「そんなの当たり前」と言って笑うので、驚かされます。
そんな新潟の「当たり前」の魅力を集めた企画が、「新潟※(コメジルシ)プロジェクト」です。ガイドブックには載ってない、地元の人にとって「当たり前」だけど、旅する人にとっては新鮮な感動を覚える「新潟の魅力」が詰まっています。
今回は、新潟県の地元の魅力を募集したフォトコンテスト「半径5キロ以内のコメジルシ」のなかから「これが当たり前なの!?」と新潟がうらやましく思える作品をピックアップ。新潟の日常から半径5キロ以内のモノ・コトを写す作品は2000件以上集まりました。「どれも地元民にとっては当たり前」といいますが、新潟を訪れる人の目線では、魅力を感じずにはいられません。
さっそく新潟の「当たり前」をチェックしてみましょう。
まるで絵本の一ページ!? 新潟市内の路地の景色
市街地の目抜き通りからふらっと入った路地裏でこうした風景を見つけると、まち歩きも楽しくなりますね。新潟の古町は、こうした路地裏のまち歩きを楽しめるまちです。
撮影者の@noriko.higuchiさんは、週に1度はこの景色を見るのだとか。まるで絵本の一ページのような世界に毎週出合えるなんて羨ましい限り。
がんばったご褒美に。車を走らせ、絶景を観に行ける暮らし
日本海に映える夕日に、文字通りアジサイが花を添えている、心洗われる風景です。
撮影者の@jellyfish08kさんは、「基本的にあじさい園に訪れる時期は、アジサイの咲く6月頃から7月頃。紫陽花が咲き始め、天気の良い夕方には紫陽花と、日本海の夕日が一望できます。一日の終わりにがんばったご褒美に訪れることが多いですね」と地元ならではの楽しみ方を教えてくれました。
観光名所でなくても、地元の方はすてきなスポットを知っているんですね。
「期間限定」であらわれる、水鏡のように輝く田んぼ
米どころ新潟ならではの、田んぼに張られた水のリフレクター。この絶景と出合えるのは、春の田植え前から田植え直後の短い期間だけとのこと。撮影者の@tdhcoohさんは、通常月に1度程度この場所を訪れますが、この期間だけは美しい景色を求め頻繁に訪れるそうです。
季節ごとに異なる景色を見せてくれる田んぼ。新潟市を中心とした越後平野は、一面に田んぼが広がっています。空が広いからこそ、こうした夕日と水鏡のコラボが楽しめます。
1000年以上続いてきた、山古志の風物詩
新潟に闘牛文化があることはご存じでしょうか。
「角突き(つのつき)の魅力は迫力と愛情。1トン以上する牛が繰り広げる角突きは、とても迫力があります。そして、山古志の方々は、とても牛を大事にされています。怪我をさせないように引き分けで終わらせるのは、全国の闘牛のなかでもここだけです」と、魅力を語ってくれたのは撮影者の@ono_taka5023さん。5年前に長岡市に転勤してきてから、月に2度ほど通っているのだそう。
日本でも珍しい文化や習慣は新潟の日常には、まだまだたくさんありそうです。
雄大に流れる信濃川は、県民にとって当たり前の景色
水都ともよばれる新潟市。まちの明かりが水面に映って、まるで海外の絶景のよう。
撮影者の@araaakiii_aさんは、「月に1度くらい仕事終わりに観に行く」といいます。新潟市中央区の真ん中を悠々と流れる信濃川は、周辺に住む人や仕事で訪れる多くの人も見る景色です。
夕食を楽しんだあとは、夜のまち歩きも気持ちよさそうです。
ガイドブックやInstagramで人気のスポットもいいですが、地元の人に教えてもらった味わい深い風景や体験が、より私たちの旅の記憶として強く残るはず。
そんな、新潟県民にとって「当たり前」だけど、県外から見ると魅力的なモノ・コトを集めて100個厳選する「にいがた当たり前品質100」がスタート。
お笑いタレントのハイキングウォーキングの鈴木Q太郎さんや横澤夏子さん、ミュージシャンのスネオヘアーさん、北海道日本ハムファイターズの金子弌大(かねこちひろ)さんなど新潟に縁のある著名人も「当たり前」だという新潟の魅力を寄せています。
新潟の「当たり前」な魅力をご存じの方は、「当たり前品質100」に応募してみては?
旅行者にはなかなか見つけられない「新潟の魅力」をチェックして、あなたらしい新潟旅を楽しみましょう。
credit text:長谷川円香