新潟・夏のソウルフード「ご当地アイス」に迫る
新潟県民にとって、「アイスと言えばコレ!」と言える不動の地位を築いているご当地アイスがあります。その名も〈もも太郎〉。「『イチゴ味』を謳いながら、リンゴ果汁が含まれモモを名乗る」とSNSでもたびたび話題となっている県民アイスで、テレビ番組でも取り上げられたことから、ご当地アイスとしてその知名度は全国区に広がりました。
〈もも太郎〉は、かつて新潟県内のお祭りの出店で売られていた氷菓にルーツがあり、当時は桃の形をした木型に氷とシロップを入れて成形し、割り箸を刺して食べていたそうです。現在の製造元である〈株式会社セイヒョー〉が昭和20年代に商品化し、約70年の歴史があるご当地アイスです(現在は、〈セイヒョー〉と〈第一食品〉の2社が製造)。
そんなもも太郎にきょうだい分がいることをご存知ですか? その名も〈ももえちゃん〉。〈ももえちゃん〉は、2013年に発売が開始され、毎年6月に新しい味を発売する妹分的存在で今年の味は「マスカット味(※1)」。ほかにも〈セイヒョー〉は、〈もも太郎〉シリーズ以外にもさまざまなアイスを販売しています。
※1:写真は2020年に発売された「洋なし味」。
いちごソースをいちご味のアイスで包んだ〈ビバリッチ〉(写真・上)や、新潟県の特産であるル レクチエ果汁を含んだアイスバー〈ル レクチエ〉(写真・下)など、老舗氷屋〈セイヒョー〉の氷菓は創業100年を超えて、今もなお新潟県民の甘味処なのです。
〈セイヒョー〉と対をなす新潟のアイスメーカーが〈第一食品〉。ここでも新潟県産のご当地アイスを販売しています。なかでも〈越後姫アイスモナカ〉は新潟県産いちご〈越後姫〉の果汁と果肉を使用したアイスモナカで、「ご当地アイスグランプリ」の受賞歴もある人気商品です。そのほかにも姉妹商品である〈新潟茶豆アイスモナカ〉や、大福アイスシリーズなど、こちらも〈セイヒョー〉と並ぶ、新潟県ご当地アイスの定番と言えるでしょう。
今回ご紹介したアイスは、新潟県のアンテナショップ〈表参道・新潟館ネスパス〉で販売されているもの。都内でも味わえる新潟の夏の味をひと足先に味わってみてはいかがでしょうか。