キャンプといえばBBQ? そんな概念を覆すホテルならではのディナーメニュー
ホテルとキャンプの“いいとこどり”は夕食でも。舞子リゾートのホテルのシェフが手がける豪華な料理がテントサイトに運ばれてきました。品数多く、ボリューム満点、目にも楽しいプレートです。月ごとに内容は変わるそうで、この日は秋の訪れを感じる野菜やきのこをふんだんに使ったヘルシーディナーでした。
ダッチオーブンに入った南魚沼産コシヒカリのパエリアは、各テントで宿泊客が仕上げのひと手間。魚介の出汁を入れてBBQコンロで再加熱します。通常、コシヒカリは粘り気がありパエリアのようなパラパラとした食感の料理には向いていないとされますが、五分づきにして米のでんぷん質が流れ出ないようにすることで、ホロリと口で解ける食感でありつつ、中はもっちりとしたコシヒカリらしさも味わえるのです。
国内外の旅行の模様をInstagramなどで発信し、幼少期にはスノースポーツで、大人になってからは旅行や仕事で何度も新潟へは足を運んでいる河合理恵さん。「どの料理も地元色が強いのがおもしろいと思いました」と話し、BBQコンロで「子羊のロースト」を炙って食したりと、アウトドアならではの工夫を加えつつ地酒を堪能し、楽しいディナータイムを過ごしていました。
「お米や魚、野菜など季節に応じた食材の豊富さは、わざわざ新潟に足を運ぶ理由になりますね。冬はスノースポーツも有名ですが、塩沢の風物詩・越後上布の雪晒しも一見の価値があります」と新潟の魅力を話す理恵さん。
今回のグランピング体験を受けてアウトドア入門編として「まずは小さな焚き火台とか、ひとつだけ持つところから始めてみてもいいかもしれないと思いました」とにこやかに話しました。
帰るまでがグランピングです!
「いつもは朝ごはんを食べないんですが、新米のおいしさに驚いて、おかわりしちゃいました。水が違うんですかね。水がやわらかいってこういうことなのかって思いました」と朝一番に話をしてくれたグッチさん。グランピングはいかがでしたか?
「非日常な感じですね。地元大阪から東京に来て約1年。東京での暮らしも楽しいですが、ここに来て穏やかで周りから干渉されない自分たちの時間を過ごすことができて、たまには東京から出ないとなって思いました。新潟に来るのは初めてでしたが、大阪へ行くのに比べても安いし早い(笑)。また違う季節に来てみたいです」
mayuさんも「雨の音を聞きながら眠るのも久しぶりでした。虫も少ないし施設はきれいだし、快適で安心して過ごせました」と話してくれました。
チェックアウトは10時。お昼前には越後湯沢駅に到着するので、みなさんゆっくり駅周辺を観光してから帰路に着きます。新幹線までの時間をどうやって過ごそうか考えたり調べたりするのも一興ですね。
新潟はこれから長い冬のシーズンとなり、多くのキャンプ場はクローズとなります(一部、雪中キャンプができるところも)。ゴールデンウィーク頃から再びオープンとなりますが、その前から宿泊予約を受け付けているキャンプ場がほとんどです。ぜひ今のうちから新潟アウトドアトリップを計画してみてはいかがでしょうか。
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credit text:海老原 悠 photo:黒川ひろみ