新潟のいいところを、新潟県民自ら発信するウェブメディア〈新潟※(コメジルシ)プロジェクト〉では、新潟で暮らした人なら思わず、「わかる! わかる!」とうなずきたくなる「新潟あるある」をテーマに、スペシャルインスタライブを開催しました。
〈上古町の百年長屋SAN〉を会場に行われた今回のインスタライブには、ゲストに新潟県よしもと住みます芸人のチカコホンマさんが登場。2019年から新潟県に移住し、新潟にすっかり夢中になってしまったのだとか。
そんな、新潟好きのチカコホンマさんとコメジルシ編集部のトークで話題に挙がった「新潟あるある」を、深〜く掘り下げていきます!
新潟あるある①結局、新潟県って何地方なの?
疑問に思っている人も多いであろう、「新潟県は何地方?」問題。
東京は「関東地方」、福岡は「九州地方」といったように、都道府県はそれぞれどこかしらの地方に属していますが、新潟県に限っては明確な定義がありません。北陸や中部にくくられることもあれば、関東甲信越や東北に分類されることもあります。新潟県民でも、明確に説明できる人は少ないでしょう。
事実、各社による新潟県の地方の定義もさまざまです。県民が利用する主なガス事業者は「北陸ガス」。電力会社は「東北電力」となります。気象庁による天気予報は、富山県、石川県、福井県とともに「北陸地方」として発表されるものの、NHKの天気予報では「関東甲信越地方」。
なぜここまでバラバラの表記になってしまったのか。疑問は募るばかりです。
新潟県庁による説明によると、「新潟県の公式な区分は特にない」とのこと(まさかの!)。インスタライブでも「それでいいのか!? 新潟!」と激しい論争が繰り広げられました。
コメジルシ編集部:緊急地震速報で、ほかの都道府県は地域名で出るのに、新潟だけ「新潟地方」って出るようになったそうですよ。
チカコホンマ:え、そうなの!? 新潟は独立国家なの(笑)? 南北で東京〜名古屋間くらいの距離があるんだから、そのぐらいでちょうどいいよね。
コメジルシ編集部:東京に住んでいる友だちから、「今度フジロックに行くから泊めて」って言われたことがあるんです。新潟市って、フジロック会場の苗場(湯沢町)まで車でも片道2時間弱くらいあるのに。県外の人からすると驚愕の距離感ですよね、新潟は。
チカコホンマ:新潟は広いだけじゃなくて、佐渡や粟島のような離島もあるからね。とにかく広い! そして、遊びがいがあるから大好き!
新潟あるある②新潟は名物が多すぎる!
「新潟って、どんなイメージ?」と聞かれると、多くの人が連想するであろう、お米。お米から派生して、日本酒、米菓という答えも聞こえてきそうです。しかし、新潟にはお米や日本酒以外にも、全国に誇れる「名物」がたくさんあります。
新潟をこよなく愛するコメジルシ編集部とチカコホンマさんも、思い思いの新潟名物を語り合いました。
コメジルシ編集部:新潟は米の産出額が全国1位ですが、それ以外にもチューリップの産出額も日本一だったり、枝豆の作付面積と消費量も全国1位なんです。
チカコホンマ:でも、新潟の人って枝豆をめちゃめちゃ育てるけど、つくるのと同じくらいの量を食べちゃうから、県外にほとんど出荷されていないんだよね。そのほかにも全国1位があるの?
コメジルシ編集部:フォークやスプーンなどの金物も、出荷額が全国1位。ノーベル賞の晩餐会で燕市産のカトラリーが使われるなど、世界が注目する、新潟が誇る技術ですよ。
チカコホンマ:確か、人口10万人あたりの美容室数や、歯医者の件数も新潟は多いと言われているよね。小学生の虫歯の少なさ、女の子は背が高い子が多いのも「新潟あるある」だと思う!
【統計グラフでみる新潟県 新潟県の日本一】
新潟あるある③オレンジ色のコーデは照れちゃう!?
新潟を代表するプロサッカーチーム〈アルビレックス新潟〉。2003年にJ2リーグを制覇し、2004年からJ1に昇格しました。その後、2017年にJ2降格を味わうものの、2023年シーズンからは6シーズンぶりにJ1へ昇格。どんなときも選手たちの苦境を支えてきたのが、サポーターの熱い応援でした。
かつては「JリーグNo.1の観客動員数」を誇っていた〈アルビレックス新潟〉サポーター。ホームスタジアムをオレンジ一色に染め、選手たちを後押しする姿は選手たちの原動力そのもの。アルビレックスのチャント『アイシテルニイガタ』は、新潟県民なら熱狂的なファンでなくとも一度は聞いたことがある、新潟愛あふれる応援歌です。
オレンジ色を見るとついついアルビレックス新潟を連想してしまうのも「新潟あるある」です。
チカコホンマ:服のコーディネートを考えるとき、オレンジを着ると「あ!」ってなっちゃう(笑)。「アルビサポーターに見えちゃうかな?」なんて思いながら、ひとりで照れちゃうんだよね。
コメジルシ編集部:私は試合になるとゴール裏で飛び跳ねているサポーターのひとりだったりします(笑)。年齢問わず、新潟ではアルビサポーターが多いですよね。
チカコホンマ:新潟の人はアルビレックスが大好きだよね。スタジアムで感じられるサポーターの熱量に、いつも感動しちゃうんだよね〜。
新潟出身者には当たり前でも、県外からやってきた人には異色にも見える「新潟あるある」。共感できるものはありましたか。
新潟で米菓や枝豆、チューリップを見つけたら、「これが日本一の新潟名物か!」と手に取ってみてください。オレンジ色の服を着ている人がいたら、「あれは地元を愛するアルビサポーター?」と思い出してください。知れば知るほどおもしろい「新潟あるある」は、新潟のことをもっと好きになるきっかけになるかもしれません。
credit text:松永春香