荒い岩場もクリア! 海を眺めながら山登り
灯台コースのスタート地点は、海抜0メートル!
灯台コースは全長2.8キロ、所要時間の目安は上り2時間、下り1時間半。勾配がキツい岩場の斜面が続く、7本のなかではいちばん難易度が高いコースです。
「ここまで海が近くて、しかも海岸から登り始める山は非常に珍しいんです。さらに初心者でも気軽に挑戦できる低山ですから、県内でも人気の登山道です」
灯台コースは最初の100メートルは階段や急勾配の傾斜が続きますが、その後はなだらかな山道になるため、最初がいきなり正念場です。海を見下ろすと、遠くからでもわかる海の美しさにびっくり! 晴れた日には、遠くに佐渡島も見えます。
灯台を越えてすぐに、どんどんと険しい山道へと入っていきます。岩場のゴツゴツしている道を1歩ずつ、気を付けながらの前進。装備が最小限の登山初心者でも、本格的な登山感を味わえます。
トレッキング以外にも、切り立った岩場でのクライミングやトレイルランを楽しむ人も多く、角田山はさまざまなタイプの山好きに親しまれています。
最初は小股で歩くことに慣れなかったのですが、前を歩く山里さんに合わせながら、ゆっくりと進んでいくことで、難所といわれる前半部もスイスイ。
始まりかけの紅葉や茂るススキ、トンボの大群など、秋の到来を感じながらの道中は、適度な休憩を意識的に取ることも忘れずに。少し止まって休むだけでも体力の回復を実感しました。
人気の登山コースということもあり、道中ではたくさんの登山者と出会いました。あいさつを交わしたり、休憩がてら立ち話をしたり。同じ趣味を持つ人たちとの交流も楽しみですよね。休憩を挟みながらゆっくりとしたペースで約2時間登り、ついに頂上に到着!
やり遂げた瞬間のこの達成感! これがトレッキングの醍醐味であり、ご褒美ですね。山にハマる人の気持ちがちょっとわかった気がしました。最初に山頂を見上げたときには「あんなに上まで行けるかな」と不安になりましたが、意外とがんばれました。海や山、草花と、多彩な景色があったから飽きずに登れたのかもしれません。