まるでマチュピチュ! 美しき遺跡&レトロなまち並み
「ラピュタやマチュピチュのよう」と名高い美しき産業遺跡
世界遺産登録を目指す国史跡、佐渡・相川金銀山にある「北沢浮遊選鉱場跡」。江戸から明治、大正、昭和と約400年間稼働した日本最大の金鉱山です。浮遊選鉱とは、掘り出した鉱石から金を採る選鉱法のひとつで、もともとは銅の製造過程で行う技術でしたが、それを同選鉱場が世界で初めて金銀の浮遊選鉱法として実用化に成功させました。鉱石処理量は1ヶ月5万トン以上にも及び、幅115メートル、奥行き80メートル、高さ35メートルというスケールの大きさから「東洋一の浮遊選鉱場」と称されていたそうです。
こんなに味わい深い見た目とは裏腹に、実は平成元年まで操業していたというのだから驚き! まるで芸術作品かのように美しく荒廃した巨大建造物は、見る者を圧倒します。ぜひご自身の目で確かめてみてください。
ひとたび見れば「まるでラピュタやマチュピチュみたい!」と感銘を受けること間違いなし。この広大さを伝えるには、あえて大胆に寄りで撮ってみるのもひとつの手。選鉱場が見切れて入ることで、その大きさに想像力を掻き立てられます。
引きで撮るなら、選鉱場を斜めから撮る構図で。まるでどこまでも続くかのように演出することができます。中には入れませんが、こんなに近くで見ることができる遺跡がほかにあるでしょうか。ぜひ、間近でその歴史を体感してみて。
「横に長い建物は斜めの構図で撮影、その広大さを伝えよう。胸を張って堂々と歩けば、気分はラピュタのヒロイン、シータ」
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小木海岸の入り江にある漁村集落・宿根木でレトロなまち並み探検
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている、漁村集落・宿根木。風情ある石畳の小路と、縦板張りされた家屋の、どこを取ってもレトロな景観は、まるで時が止まっているかのよう。
それは、かつて廻船業が盛んだった江戸時代の面影が、今でも色褪せず残っているから。それもそのはず、約1ヘクタールの土地に210棟ある建造のうち、57棟の家屋には180人もの人々が今もなお生活を営んでいるのです。幕末から静かに息づく密集した家屋を眺めながら、ゆっくり散歩してみましょう。
狭い路地でもなるべく広く土地を利用するため、地域に伝わる木造船造りの技術を活かして建てられた「三角家」。船の先端のような形から「舟形の家」とも呼ばれています。宿根木を象徴する建物のひとつだから、ぜひおさえておきたいフォトスポット。建物の先端に立つと三角形の形状がわかりづらいので、側面に立ちましょう。
「縦長の建物の全体を写すときは、壁に寄り添うように立つことで、建物の高さを強調できるよ。広角レンズで撮影するときは必ず中央に立ってね。端に立つと歪んでしまうので要注意」
約1ヘクタールの狭いエリアに210棟もの家がひしめき合っている様子は圧巻。どこを歩いてもレトロな雰囲気を味わえます。洗い場として使われていた川に架かる小橋に腰掛けたり、石畳の階段をくだったりしているだけで絵になる!
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