ここでしか撮れない、雪のフォトジェニック旅〈津南編〉
新潟の魅力のひとつである美しい雪景色を切り取りに、津南・十日町エリアへ。旅するモデル・斉藤アリスが、Instagramに投稿必至のフォトジェニックポイントを巡ります。今回は、「つなん雪まつり」〈スカイランタン〉のプレ体験をしてきました。
Profile 斉藤アリス
雑誌『Hanako』(マガジンハウス)のライターで、世界のカフェめぐりをまとめた本『斉藤アリスのときめきカフェめぐり』(エイ出版)を著書に持つ。
雪のレフ板効果で、さらに美しく。
長野県との県境に位置する津南は豪雪地帯として有名ですが、2020年は暖冬で平年より積雪が少ないものの、うっすらと雪化粧した山容の美しさは健在で、見る者の心を奪います。
広大な畑と山々の雪景色を背景にパシャリと一枚。楽しい女子旅の始まりです。
ランタンの打ち上げを体験しに、ホテル〈ニュー・グリーンピア津南〉へ。同ホテルのスキー場では、毎年冬季期間は空飛ぶランタン体験を行っており、今冬は2019年12月21日〜2020年3月31日まで毎日夜空にランタンを上げることができます。
これは毎年3月中旬頃開催される「つなん雪まつり※」スカイランタンのプレ体験。お祭りでは、スカイランタンはもちろん、〈SNOW WAVE〉による雪をつかったアトラクションやスノーモービル乗車体験、打ち上げ花火など、たくさんの催しがあります。
※「つなん雪まつり2020」は、新型コロナウイルス(COVID-19)の国内感染による影響から開催中止を決定(2020年2月27日)。
昨年はなんと1万2000人もの来場があり、一度に飛ばすランタンの数は約2000個にのぼりました。幾千ものランタンが夜空を舞う光景は、まさにリアルラプンツェル。今回はプレ体験なのでお祭り当日よりは小規模ですが、ひと足お先に体験することに。
願いを込めて、空飛ぶランタン体験へ。
ランタンに願いを込めて言葉やイラストなど好きなものを書きます。両面書けるので女子ふたりの願い事をそれぞれ書きました。
会場であるスキー場へ移動します。ランタン本体を丁寧に広げたあと、二人組になって縁を持ち、スタッフが点火してくれるのを待ちましょう。
この回の参加者は30名ほどでしたが、それでも暗闇の中に灯る十数個のあたたかな光は存在感がありました。
参加者全員のランタンに点火が終わると、打ち上げのカウントダウンが始まります。
「5、4、3、2……」
「1!」
一斉に手を離すと、思いのほか早く舞い上がっていきます。
参加者は目をキラキラと輝かせて夜空に浮かぶランタンを見上げました。
気まぐれで吹く夜風でたまにゆらゆらと左右に揺れながらも、真上に向かって軌道修正し、ぐんぐん上昇するランタン。人々の願いを遠くの空へと運んでいきます。
もう、どれがアリスさんのランタンかわからなくなるほど、どんどん小さくなっていきます。遠くへ行けば行くほどランタンの輪郭がぼんやり滲んで、まるでオレンジの光を放つ流星群のよう。
まつり本番では、写真のような夜空を埋め尽くすほどのランタンが上がるそう。
※ランタンは自然にかえる素材でできています。つなん雪まつりでは翌日回収します。
アリスのフォトジェニックポイント
ランタンを見届けた後は、大小のハートが重なるキャンドルの中で記念に一枚。あたたかな光の中でシャッターを切れば、ノンフィルターでもやさしげな色合いになります。
はるか上空で燃え尽きた頃には、もしかしたら願いがかなっているかもしれません。寒い夜でも心温まるイベントに、大満足のアリスさんでした。
Information
■空飛ぶランタン体験
2019年12月21日〜2020年3月31日まで貸切日を除き毎日開催
所要時間:15分程度
予約方法:当日17時までにフロントにて受付
打ち上げのタイミング:平日 18:00~、土曜・休前日 ①18:00~(3月から18:30~)②20:00~
■つなん雪まつり(開催中止)
開催日:2020年3月14日(前夜祭3月13日)
会場:ニュー・グリーンピア津南
詳細はこちらをご覧ください。
スカイランタン以外にも、近隣には映えスポット&イベントが。
「つなん雪まつり」以外にも、こちらのイベントがオススメ。
あてま高原リゾート ベルナティオでは、2020年2月29日「越後妻有 雪花火2020」を開催します。【開催中止】
360度パノラマの鮮やかな花火は見応えたっぷり。
会場では、雪の下に光の種が埋め込まれており、雪原に浮かび上がる色とりどりの光の花畑が幻想的な空間を演出します。ロマンチックな冬の体験は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
Information
より自然を楽しむならこちら。越後湯沢駅より車で約30分のところに、日本三大峡谷である「清津峡」があります。
その広大な自然を安全な場所から楽しむためにできたのが写真の「清津峡渓谷トンネル」。全長はなんと750メートルもあり、2018年の大地の芸術祭ではトンネルの先に見える峡谷の景色が水面に反転され、美しい芸術作品に生まれ変わりました。
四季折々の景色をお楽しみください。
Information
credit model:斉藤アリス photo:ただ(ゆかい)
text:藤田佳奈美