広大なブドウ畑と5軒の個性豊かなワイナリーからなる〈新潟ワインコースト〉。
そのエリア内にある〈ワイナリーステイ トラヴィーニュ〉や〈カーブドッチ ヴィネスパ〉では、「豪華フレンチ×ワイン×温泉×本」が楽しめます。
新潟駅から無料の送迎バスが出ているので、車の運転は不要。じっくりワインを堪能することができます。
まず出迎えてくれたのが広大なブドウ畑。
角田山麓に広がるこのブドウ畑は、〈ワイナリーステイ トラヴィーニュ〉の全客室からも眺めることができます。
「風通しが良くて気持ちがいいですね。思わずスキップしたくなります」とアリスさんの期待も高まります。
〈ワイナリーステイ トラヴィーニュ〉でのんびりステイ
さっそく〈ワイナリーステイ トラヴィーニュ〉にチェックイン。
開放的なラウンジからは、ランドスケープまでデザインしたというブドウ畑の眺望が広がります。
今回アリスさんが泊まる部屋の名前は「かわうそ」。
全10室の客室にはそれぞれ動物の名前が書かれており、地中や水中にいる動物の部屋は1階、羽や翼があるイメージの動物の部屋は2階に振り分けられています。
でも、なぜ動物?
それは、新潟ワインコースト内にあるワイナリー〈カーブドッチ〉の醸造家・掛川史人さんが手がけたワイン「カーブドッチ どうぶつシリーズワイン」と関係が。
各部屋にこのシリーズのワインが1本ずつ置いてあり、それぞれのワインの名前になっている動物と部屋のインテリアのコンセプトがリンクしているのです。
「かわうそ」をイメージした部屋って一体どんな部屋なのでしょう?
「かわうそ」は、天高3.7メートルの広々とした空間に、ビタミンカラーでシックなデザインのソファと巨大なゴールドの絵画のアクセントが効いた部屋。ブドウ畑から心地よい風が流れ込んできます。
落ち着いた雰囲気でどこか涼しげな印象もあることから、水辺の動物であるかわうそをそこはかとなく感じることができます。
2階の客室は、JR東日本のCM「大人の休日倶楽部」で女優・吉永小百合さんも訪れた場所。「かわうそ」の部屋より少し上から見渡すブドウ畑は圧巻の風景です。
「洗練されたこの部屋で自由気ままにワインを楽しめるなんて最高ですね! 窓枠が額縁のように雄大な景色を切り取っていて、まるで絵画みたい。眺めをつまみにワインが進みそう」とアリスさんもすっかり気に入った様子。
次は併設されているレストランへ向かいます。
新潟の季節の食材を新潟ワインとともに堪能
〈レストラン カーブドッチ〉 では地元の旬の食材を使ったフレンチと、カーブドッチワイナリーで造られたワインとのペアリングを楽しめます。
Information
〈カーブドッチ ヴィネスパ〉のブックラウンジでゆったり
新潟の“おいしい”に舌鼓を打ったら、食休みも兼ねて、本でも読みながらゆっくり過ごしましょう。
〈カーブドッチ ヴィネスパ〉は、2本の自家源泉を持つ温泉と、ラグジュアリーなホテル、オーガニックブランド〈AVEDA〉のスパ、慈味豊かな味わいを楽しめる和食レストランを兼ね備えた、癒やしの複合施設。
そして館内全体が、テーマ別に本が並ぶブックラウンジになっています。
早稲田大学国際文学館〈村上春樹ライブラリー〉をはじめ、図書館や学校などさまざまな場所でブックライブラリーをデザインするブックディレクター・幅允孝さんがディレクションしました。
幅さんの設定した10のテーマに沿って選書した本が、約4000冊並びます。
10の選書テーマは「食べて、飲む」「こころを整える」「私だけのこだわり」「よのなかどうなる?」など幅さん独自のユニークな視点が垣間見られます。気に入った本は購入も可能です。
2階に上がると、ゆったりと座れるソファ席が点在。入浴後のお客さんも、ここでのんびり過ごしている様子がうかがえました。
本棚の中には、体を丸くしながらじっくり本と向き合える小さなスペースが。自分だけの世界に浸れるので、集中して読みたい時におすすめです。
「選書テーマが絞られているからこそ、普段手に取らないような本にも目が行くので、偶然の出合いが楽しいですね。スマホを置いて紙の質感を感じながらページをめくる作業は、なんだか心が穏やかになります」とアリスさん。
ブドウ畑と豊かな自然に囲まれ、たっぷりの日差しが降り注ぐ〈カーブドッチ ヴィネスパ〉。お気に入りの一冊を見つけたら、上質な空間で極上のリラックス体験を味わう。これぞ至極のひととき、かもしれません。
Information
credit model:斉藤アリス photo:ただ(ゆかい) text:藤田佳奈美