一気に南下、南のはしまで。沢崎鼻の海は透明度が一段とやばい!
北の端から南の端へ。青すぎる海を眺めながら一気に走りぬけるドライブは最高! 佐渡は海の青と、田んぼや山の緑に挟まれて走れる道が多くて、めちゃくちゃ気分がいいです。そうして進むこと約2時間、南の端のほう、沢崎鼻に到着しました。
青に埋もれる岩々、海中なのにあんなにくっきり目に写る岩々! それにこんもりとした緑の融合がたまりません。
そして海の透明度の高さよ! 足元に感動しているといつの間にかずんずん沖のほうへと進んでいて呼び戻されるパターンです(笑)。
広〜い広〜い佐渡の山、海の入江に、黒瓦の家々がみっちり佇んでいました。漁をしやすいように海の近く、でも波にのまれないように入江。そんな思惑を想像しながら人々の暮らしのステージを見下ろすのは楽しいものです。
気持ち良すぎる海の道、真野湾の防波堤を歩けばモーゼの気分
さて、夕暮れ前の新潟の船に乗り込めるよう、北上しますよ。佐渡の真ん中あたり、真野湾に寄るのもよさそう。
そうしてやってきた真野湾にあった防波堤には驚かされました。長〜い! 1キロ以上ありそうです。こんなに長くて安心感のある道が海の真ん中を貫くなんてね。まるで海を割るモーゼではありませんか。このときの感覚を思い出すと、日々のお散歩も10倍マシで好きになっちゃうんです。
きっぱり、ぱっきり、ドーン! でしょう。防波堤の先端に立った時の覚悟はずっと覚えています。周りは落ちたら終わり(そう)な深い海、三方をぐるっと「水」に囲まれる場所。そんなふうに制限のあるなかでこわごわ、でも自由に踊り始めたら、めちゃくちゃ楽しかったんです。これは自分にとっての気づきでした。
どんな場所でも、自分らしくあれば楽しめちゃうものなんでしょうね。この時の気持ち、大切にしたいなと思っています。
Profile とまこさん
旅作家・ドローンアーティスト。『離婚して、インド』『世界の国で美しくなる!』(共に幻冬舎)、『世界一周旅ごはん』(朝日新聞出版) など既刊12冊。学生時代からバックパッカー、卒業後は秘境ツアーコンダクター。気がつけば退社して南米へ、帰国後から執筆活動。そんなある日ドローンと離島の魅力にどはまりし、各離島で朝焼け前から夕焼け後まで空撮し続ける。奄美観光大使に任命され、広島や香川など各地のPRに携わり、日本橋髙島屋s.cさまなどでの写真展示をする。とまこラベルのお酒シリーズ『DREAMY PILOT』も発売中。旅作家とまこ with DRONE Instagram|@tomako_tabifeti YouTube|とまこドローン【drone artist / 旅作家】