新潟を旅してきたモデル・斉藤アリスが、道中で出合った“ひとめぼれグルメ”を紹介。
今回は江戸時代より約400年続く飴の専門店〈高橋孫左衛門商店〉の飴の魅力をお伝えします。
日本で一番古い飴屋〈高橋孫左衛門商店〉
上越市にお店を構える高橋孫左衛門商店は、『東海道中膝栗毛』で知られる十返舎一九が愛したという、日本で一番古い飴屋。ここで売られている飴は、一般的なキャンディーとは違う、味も見た目も食感も楽しい飴なんです。
特におすすめの3商品をご紹介します。まずはこちら。
担当編集・藤田のおすすめ〈翁飴〉
筆者が〈翁飴〉を初めて見た感想は、「おばあちゃんの家で、砂糖がまぶしてある寒天ゼリーを茶請けとしてよく出されたのを思い出すなあ」というもの。
ところが、食べてみたら全然違ったんです。
口に入れるとさらりとした表面の舌触りが心地よく、噛むと中はねっちりとした食感、そして、ぎゅっと密度を感じる歯応え、控えめな甘さ、なんて上品な味わい……。
おとなしい見た目からは想像もつかないおいしさで、食べる手が止まりませんでした。
アリスのおすすめ〈笹飴〉
お次に紹介するのは、笹の葉で包んだ〈笹飴〉。
平べったい見た目とは裏腹に、かなり硬くつくられ、噛み砕こうとすると歯にくっついてとれなくなってしまうほどの強力な粘度です。
購入する際、店員さんから「絶対に噛まないでくださいね。銀歯が取れてしまった人もいますから」と釘を刺されるほど。
この一風変わった飴に心惹かれたアリスさんは、お土産に購入しました。
「お米でできている笹飴は、普通の飴とはまったくの別物。笹のさわやかな香りとお米のやさしい甘さが本当においしいです」(アリスさん)
さらにこんなエピソードも。
「オフィスで食べていたら年配の方に話しかけられ『懐かしい。子どもの頃のご馳走だったわ』と言って、上顎に笹飴をくっつけるという正しい舐め方を教えてくれました。飴っぽくないパッケージもかわいくて珍しいから、お土産にも喜ばれます」(アリスさん)
〈笹飴〉はコミュニケーションツールとしても活躍しそうです。
編集部いち押しの〈瑠璃飴〉
最後にご紹介するのは、まるで水晶玉のような見た目の〈瑠璃飴〉。
ゴムで包まれており、爪楊枝で弾くと、つるんとおでまし。そのまま食べても、冷やして食べても、凍らせて食べてもおいしい!
やさしい甘みですが、常温で食べると一番甘さを感じました。そして、もっちりとした食感を楽しめます。
凍らせた場合、もうすこし食感がシャープになります。写真のフォークで刺した瑠璃飴は半透明の状態。自分好みの食感と甘さを求めて、いろいろ試してみてください。
Information
ほかにもこんな新潟スイーツも!
瑠璃飴のもっちり感が気になった人におすすめしたいのが、テレビやSNSで話題の〈笹だんごパン〉と、昔懐かしいコッペパン〈サンドパン〉。
特に、〈笹だんごパン〉は、上越産の米粉を使用したパンの中に笹だんごが入っていて、しっとりもっちりとした食感。Twitterでもバズった人気商品です。
気になった方は以下の記事をご覧ください。
credit text:藤田佳奈美 photo:ただ(ゆかい)