新潟には数多くの特産品や名産品がありますが、ファッション関連の商品にもインパクトがあるものがそろっています。どれも新潟の特徴がよく出ており、地元愛が感じられるものばかりです。今回はそのなかから、ユニークなアイテムを厳選して3つ紹介します。
【着る山菜】食べておいしい、着て楽しい!? 新潟のリアルな山菜を着る
ひとつめは日本有数の豪雪地帯、十日町市の広告会社〈サンタ・クリエイト〉が販売している〈着る山菜〉シリーズ。
実際に十日町市で採れた山菜が、Tシャツやパーカー、トートバッグなどにプリントされており、10種類の山菜がプリントされているものや、うど、こごめ、ふきのとうが単体でプリントされているものなどさまざまなバリエーションが展開されています。
このシリーズは、同社の代表でもありプロのカメラマンでもある山田努さんが、企画から山菜の採取、撮影、デザインにいたるまでを手がけており、山菜好きの山田さんのこだわりと郷土愛が詰まったアイテムです。東京五輪男子マラソンに出場した十日町市出身の服部勇馬選手もお気に入りで、着用している写真をInstagramで投稿しているほど。
ほかにも、Twitterには写真つきで「山菜は着る時代」「買わないわけない」「どう考えたって欲しい」などのツイートがあり、山菜好きの心をわしづかみにしています。オンリーワンのおもしろいデザインなので、着ていると注目を集めること間違いなしです。
サイズはメンズサイズのS・M・L・XLと、レディースサイズのGS・GM・GL。+500円で90~160センチのキッズサイズや4Lまでの大きいサイズにも対応しているため、親子でペアルックも可能です。
【米袋バッグ】新潟愛の詰まった、米袋を再利用したバッグ
続いては、コシヒカリ発祥の地・南魚沼市の任意団体〈m.u.k Lab 南魚沼米袋研究所〉が販売している〈米袋バッグ〉。これは地元のお母さんたちが作家さんたちとともに、南魚沼産コシヒカリの空になった米袋を再利用して製作されたものです。
素材は30キロタイプの紙製米袋で、新潟米や魚沼米などの文字がプリントされていたりイラストが入っていたり、デザインは多種多様。米どころの南魚沼市は米袋のデザインも多く、なかには農家さんオリジナルの米袋や海外向けの米袋などレアなものもあります。
実際に米袋として使われていただけあって、三重構造のとても頑丈なつくりで、擦れや破れに強いところがポイント。また、水に濡れても破れない特殊な紙でてきているため、雨の日も安心して使用可能です。手に取るとほんのり米ぬかの香りがするところも、ほかのバッグとひと味違います。
2リットルのペットボトルを4本入れても問題ないくらい大容量なので、エコバッグにもピッタリ。重い荷物を運ぶときに重宝します。バリエーションは、〈米袋バッグ 大〉〈米袋バッグ 大(布付き)〉〈米袋バッグ 小〉の3種類。〈米袋バッグ 大(布付き)〉は内側にカラー布が縫いつけてあるため、〈米袋バッグ 大〉より強度が高く、よりかわいらしいバッグとなっています。
バッグ以外にも、ポーチやストラップ、ピンバッジ、ブローチ、手帳、名刺入れ、ノートなど9種類のアイテムがあり、とくに人気なのは〈米袋ポーチ〉。ペンケース代わりやスマホ関連グッズの収納にも活用できます。どれも見ていると欲しくなる、個性的なものばかりです。
【Primera】希少な編み機で織られた編み目が美しいニット
最後は、全国有数のニット産地・見附市の会社、〈第一ニットマーケティング〉が運営するファクトリーニットブランド〈Primera〉の〈FF30Gニット〉。
看板商品の〈FF30Gニット〉は、世界に数台しかないドイツ・Scheller社製の非常に希少な編み機を日本で唯一使用しており、上質な繊維長の長い糸でゆっくりと細かく編み上げられています。
「最も美しい編み目をつくり出す」と言われる機械でつくられているため、編み目が細かく整っているところがポイント。ひと目ひと目がギュッと詰まっているので、薄いニット生地ながら型崩れしにくく、丈夫にできています。また、伸縮性も抜群です。
〈FF30G 強撚コットン 長袖クルーネックカーディガン〉は、ふんわりと優しいタッチのコットンとは違い、さらりとした清涼感のあるドライなタッチなので、まだまだ蒸し暑いこれからの季節にもピッタリです。
着心地がよく、抗菌・防臭機能つきで手洗いができるため、冷房対策にも腕の紫外線対策にもちょうどいい便利なアイテム。ボタンをすべて留めて1枚で着ても、同じシリーズの〈FF30G 強撚コットン 半袖クルーネックニットプルオーバー〉と合わせて着てもオシャレです。
シンプルで流行にとらわれないベーシックなデザインは、コーディネートの強い味方。秋冬には、素材を変えてカシミアに近い細さのウールを使用した〈FF30Gニット〉がオススメです。ウール特有のチクチク感はなく、滑らかで肌触りの良さを肌で感じられるはず。
ブランド名の〈Primera〉は、「一番目」という意味。身につけた人にとって一番の存在、一番記憶に残るようなニット。良いものを長く大切に着てほしいという思いが込められています。
どのニットも、すべて機械だけでつくられているわけではありません。製品になるまで多くの職人たちの知識と技術のもと、ていねいにつくられています。本当に質の良い物は、人の手仕事なしでは生み出せないのです。この美しい編み目は、服にこだわる人にとって最高のごほうびと言えます。
今回紹介したアイテムはすべてオンラインショップから購入することができます。特産品と言えば食べ物のイメージが強いですが、一から地元で生産されているアパレルブランドや、特産品の食べ物をモチーフにしたものなど、ファッションから新潟をアピールするというのもおもしろそうです。たまには視点を変えて、身に纏って新潟の魅力を実感してみてはいかがでしょうか。