新潟のつかいかた

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IT企業がリゾートワーク先に
佐渡島を選んだことで
得たメリットは? | Page 2 Posted | 2022/12/28

2021年度から佐渡市も選択先に

ヌーラボ社ではリゾートワーク先として、北海道東川町と沖縄県宮古島市に加え、2021年度からは新潟県佐渡市も選べるようになりました。

佐渡をリゾートワーク先として選んだ理由は、企画をした安立さん自身が新潟出身で、佐渡の自然環境のよさをよく知っていたこと、そして本社がある福岡のほかにも東京や京都にもオフィスがあることから、特に首都圏からのアクセスがいいということも決め手だったそうです。

佐渡で観光やアクティビティ、そしてリモートワークをしつつ、ある日社員が向かったのは、佐渡総合高校。

ヌーラボ社で営業担当の社員は、マーケティングの授業を行い、「新興国で石鹸を売るには?」というテーマを生徒とともに話し合いました。また、サンプルデータをもとに出店計画(どこの店舗で何を売るか)を考えるワークショップを通じて、生徒はデータを使ったリアルなマーケティングを学ぶことができ、社員も自身が教える立場となることで、アウトプットの難しさを感じたそうです。
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高校で教壇に立つヌーラボ社員
2021年のマーケティングの授業風景。

「実は身近な『アクセシビリティ』」というテーマで授業を行った社員は、生徒自身のスマートフォンを活用し、アクセシビリティ機能(盲目の方、耳が聞こえない方向けの機能)を体験するワークショップを実施。生徒はエンジニアの仕事を身近に感じるとともに、いつも使っている“ものの見方”が変わる体験になったことでしょう。授業を終えた社員も、「普段出会わないタイプの大人に出会ってもらえたのかもと思ったら、充実した気持ちになりました」と述べました。

ヌーラボ社員の授業を体験した佐渡総合高校の尾仲峻頌教諭は、
「令和4年度から総合的な探究の時間も始まり、このような取り組みは生徒・保護者、教員、学校側にとってはとても魅力的で、今後もますます需要が増えてくるのではないでしょうか」と話します。

また、仕事がないことを理由に島外での就職を考えている生徒たちにとっては、ヌーラボの社員たちの姿を見ることで、スキルとパソコンがあれば場所を選ばずに仕事ができることがわかり、いい影響となったのではと、生徒の将来の選択肢が広がることにも期待していました。

ヌーラボ社のリゾートワーク企画者・安立さんは、「専門性の高い授業と地域交流」を佐渡市とヌーラボ社双方のメリットとして掲げつつ、リゾートワーク制度利用後の社員の活躍の場が広がることや、会社に対する理解や愛着が深まり、ひいては離職の低減につながることにも期待しているそうです。

さて、ここまで主に、“ワーク”の面をご紹介してきましたが、なんといってもリゾートワークの醍醐味といえば、“リゾート”の部分。

参加した社員からは、雄大な景色でリフレッシュしながら業務に取り組めたことや、普段と違う環境でアイデアが浮かびやすかったこと、有給をもらって佐渡観光も満喫できたこと、新鮮な魚介に感激したことなど、多くのメリットを感じられたという意見があがりました。

佐渡島・二ツ亀の景色
社員が体感した佐渡の自然。二ツ亀を臨む。
皿にのった紅ズワイガニ
紅ズワイガニなど、佐渡グルメも満喫。

働き方や暮らし方に変化をもたらしたい方も多いはず。冬の新潟であれば、就業時間の前後でスノースポーツを楽しむなんてこともできます。しかも平日はリフト券が安いスキー場もあるほか、シーズン券も使いこなせて、ゲレンデは空いている……と、愛好家にはたまらない環境!

アウトドアアクティビティ以外にも、グルメや温泉など、仕事中心の生活ではなかなかできないような体験が待っています。ぜひこの機会に新潟でのリゾートワークを検討してみてはいかがでしょうか。

credit text:海老原 悠