新潟のつかいかた

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温泉のプロ3人に聞いた!
風情たっぷり。
そぞろ歩きたい新潟の温泉地 Posted | 2021/09/16

温泉旅の楽しみのひとつでもある温泉街のそぞろ歩き。新潟の温泉街といえば、越後湯沢や月岡温泉の名前があがりますが、それだけではありません。温泉のプロの目線から見れば、魅力あふれる温泉地が新潟にはまだまだたくさんあります。

そこで、今回は「風情たっぷり。そぞろ歩きたい新潟の温泉地」をテーマに個性あふれる新潟の温泉地をご紹介します! 3名の選者に、新潟らしい温泉街の風景や、その温泉地ならではの個性的なスポットなど、ローカル感のある温泉地をピックアップいただきました。

新潟県の温泉地マップ

選者には、にいがた観光特使を務め、大学では「観光温泉学」を教える、新潟県長岡市出身の山崎まゆみさん。そして、温泉ビューティ研究家でトラベルジャーナリストの石井宏子さん。『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』の著者で、OLながら温泉オタクの一面を持つ、ながちさんこと永井千晴さんの御三方をお招きしました。

山崎まゆみさん、石井宏子さん、永井千晴さん

妙高山を眺める“ご利益温泉”!?
【妙高温泉(妙高温泉郷/妙高市)/山崎まゆみさん】

妙高山

新潟には「ご利益温泉」(山崎が命名)が多数あります。縁起のいい、ご利益にありつけそうな、土地に力がある温泉地です。私にとって「ご利益温泉」こそ、そぞろ歩きしたい温泉地です。

妙高温泉は、霊験あらたかな妙高山を眺めながら、清浄な風を浴び、温泉を味わうことができます。コロナ感染防止対策「妙高モデル」にも力を入れており、官民一体となってウィズコロナ時代の観光地づくりに取り組んでいます。また、少し足を伸ばして赤倉温泉〈遠間旅館〉に泊まり、源泉を味わう旅もおすすめです。

Information

【妙高温泉観光協会】
address:新潟県妙高市妙高温泉
web:妙高温泉観光協会

山崎まゆみさん

Profile 山崎まゆみさん

新潟県長岡市生まれ。温泉エッセイスト・跡見学園女子大学“観光温泉学”講師。VISIT JAPAN大使(観光庁任命)として日本の温泉文化を国内外に広く発信。「新潟県の魅力を考える懇談会」委員や「新潟プレミアサロン」のコーディネーターも務める。著作は『行ってみようよ!親孝行温泉』『女将は見た 温泉旅館の表と裏』ほか。

日本有数の濃厚硫黄泉! 温泉街が進化中
【月岡温泉(新発田市)/石井宏子さん】

〈清風苑〉の大浴場

日本有数の濃厚硫黄泉で、エメラルドグリーンの美しい色の温泉です。〈清風苑〉の大浴場の内湯は、湯口の上にちょこんと源泉わらべの「酒松」が座り、つるんつるんの源泉を注いでいます。泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物、pH 8.0の弱アルカリ性。ぬるぬる・とろとろのまろやかな肌触りが特徴で、硫黄がとても濃厚なので、一気に血行促進されて代謝もアップ! 肌もすべすべ・ぴかぴかになる美肌温泉です。

お米の店〈米BEI〉外観

濃厚硫黄の温泉に入って、血の巡りをよくしたら、温泉で活性した体を燃焼系へ導くことを期待して、温泉街を散歩します。

お米の店〈米BEI〉で、米粉を使ったもちもちの〈うさぎ焼き〉を湯あがりおやつに。お土産は、新潟米菓〈田DEN〉のアウトレットせんべい。〈蔵KURA〉では、入手困難な限定酒の地酒があるかチェックしたり、お茶とワインの店に立ち寄ったりして楽しみます。そして、初日か帰る日のランチは温泉街の〈一郎鮨分店〉で絶品にぎりと決めています。

〈ホテル清風苑〉の詳細

にいがた観光ナビ:ホテル清風苑|https://niigata-kankou.or.jp/reserve/41826

石井宏子さん

Profile 石井宏子さん

温泉ビューティ®研究家、旅行作家。日本・世界の温泉や大自然を旅して写真撮影・執筆をする旅行作家。温泉や食、自然環境を通じて美しくなるビューティツーリズムを研究。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会員、温泉入浴指導員、日本旅のペンクラブ理事。著書『全国ごほうびひとり旅温泉手帖』『感動の温泉宿100』『温泉ビューティ』ほか。

混浴野天風呂が人気! 山肌に軒を連ねる旅館
【燕温泉(妙高温泉郷/妙高市)/永井千晴さん】

花文の内湯

白く濁った温泉と、混浴野天風呂が人気の燕温泉。妙高高原の山中の標高1150メートル地点にある温泉地で、斜面に沿って旅館がひしめいている様子は圧巻です。春夏秋冬、温泉街から望める山肌からは新潟の四季を感じることができます。

花文の外観

混浴野天風呂が有名ですが、女性ひとりだとやや抵抗感があるので、温泉は〈ホテル花文〉がおすすめです。ドバドバと湯船から溢れて新鮮な白濁湯が最高!

〈燕温泉〉の詳細

にいがた観光ナビ:燕温泉|https://niigata-kankou.or.jp/spot/11635

永井千晴さん

Profile 永井千晴さん

学生時代に温泉メディアのライターとして、半年間かけて日本全国の温泉を取材。その後、旅行情報誌『関東・東北じゃらん』編集部に2年在籍し、退職後は別業種で会社員をしながら、Twitterやブログで温泉の情報を発信している。現在も休みを見つけてはひとり温泉へ出かける、市井の温泉オタク。国内外合わせて約500の温泉に入湯。好きな言葉は「足元湧出」。

温泉旅の醍醐味のひとつである温泉街の散策。有名温泉地の華やかな温泉街も魅力的ですが、味のあるローカルな温泉街も風情があります。まだ広く知られていない、あなた好みの温泉街の風景は、新潟にあるのかもしれません。

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