日本三大花火の長岡まつり大花火大会や、日本酒の聖地として知られる新潟県長岡市は、東京駅から新幹線で1時間半。実は気軽に訪れることができる観光スポットです。
今回はそんな長岡の魅力を堪能するため、新潟県住みます芸人のチカポン(チカコホンマ)さんが親友のはなまる・ぐっちさんと巡る、長岡日帰りツアーを決行。本ツアーは新潟県民が新潟の魅力を発信する「新潟※(コメジルシ)プロジェクト」の一環で行われました。

千葉県出身のチカポンさんは、2016年に吉本興業の「農業で住みます芸人in長岡」で、長岡市和島に移住。1年間農業に従事しながら、長岡の土地の魅力や地域の人の温かさを感じました。この時の和島での経験が現在の新潟での活動につながっています。
今や芸人としてもYouTuberとしても大人気のチカポンさんの、活動の原点ともいえる長岡市。今回案内してくれたのは、「長岡の文化・食・人の魅力がぎっしり詰まった日帰り旅」です。
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長岡の魅力を探しに、いざ出発!

上越新幹線に乗り、東京駅から約1時間半で長岡駅へ。時刻は10時半、ツアー開始です。
長岡市は、新潟県のほぼ中央部に位置しています。市内中央を流れるのは日本一の大河・信濃川。人口は約26万人で、新潟市に次ぐ規模を有します。市街地から雪深い山間地や日本海に面するエリアまで、広大で豊かな自然環境に恵まれているのが特徴です。
長岡市は空襲、大火事、中越地震など過去に多くの災禍に見舞われながらも「米百俵の精神」で立ち上がってきた強いまちです。北日本屈指の豪雪地帯でもあり、道路が赤茶色に見えるのも、雪国らしさのひとつ。
最初の目的地は、新潟の豊かな自然のなかで愛され続ける、あるものをつくる会社の直売店です。さっそく行ってみましょう。
岩塚製菓の〈お米となかよしパーク〉

長岡駅から車で20分、長岡ICからは8分の場所に〈お米となかよしパーク〉があります。新潟を代表する米菓メーカー・岩塚製菓株式会社の中沢工場跡地にあった直売店が、2025年8月30日にリニューアルオープンしました。
店内では、岩塚製菓グループの豊富なラインアップを取り揃えています。定番商品はもちろん、限定品や贈答品も数多く販売。専門店でしか買えない〈瑞花〉や、通信販売専門の〈新潟味のれん本舗〉などの商品も、直売店なら直接手に取ることができます。

中に入ってすぐの場所に陳列されているのが、直売店限定の「工場直送のワケあり商品」。工場で出てしまった割れ商品などのワケあり商品を、1袋280円から販売しています。ラインアップはその日によって変わるので、気になる味は迷わず手に入れましょう。

「お米となかよしパークにきたら絶対コレを食べてほしい!」とチカポンさん。店内では新潟県産コシヒカリ100%と新潟県産醤油のみを使用し、素材のおいしさを最大限生かしたできたての手焼きせんべいが食べられます。

岩塚製菓の創業は1947年。「冬に出稼ぎに行かなくとも、働けるような地域にしたい」という思いから、地元の農産物を使った〈岩塚農産加工場〉をつくったことが始まりでした。その後、今の社名に変えてからも「地域とつながる」ことを大切にしています。
〈お米となかよしパーク〉という名称は「お米となかよし」「地域となかよし」というふたつのコンセプトがベースです。米菓の原料米は、ご飯として食べられているものと同等の国産米を使用しており、「お米となかよし」には米菓を支えるお米と農家さんに真剣に向き合うという気持ちを込めています。「地域となかよし」には、地元に根づいた企業であるという思いを表現しているのだとか。地元とタッグを組み、商品開発やお店づくりに力を入れています。

お米と地域への想いがぎゅっと詰まった〈お米となかよしパーク〉で、直売店ならではの楽しさを満喫したふたり。今回の旅のテーマでもある“新潟のコメジルシ(=新潟の魅力)”について、長岡のことをよく知る店長さんに尋ねました。

店長さんが教えてくれた〈越路の庭 もみじ園〉は、なかよしパークから車で7分の場所にあります。明治時代の大地主だった髙橋家の別荘として造園され、樹齢150年以上のカエデやツツジなどが園内を彩っています。紅葉の時期には庭園内がライトアップされ、幻想的な風景を堪能できる場所です。

〈お米となかよしパーク〉は地域の方が地元の魅力を再発見するとともに、遠方の方にも長岡の良さを発信する拠点となることを目標としています。
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名物社長のいるお店!
〈喜味屋食堂〉のデカ盛り定食

気がつけば時刻は12時過ぎ、そろそろお腹が空いてきました。〈お米となかよしパーク〉から車で20分、やってきたのは〈喜味屋食堂〉です。
〈喜味屋食堂〉は日本テレビ系列「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」で取り上げられたこともあるデカ盛りが有名なお店。小さな川が流れる穏やかな住宅街に佇んでいます。入口の扉を開けると「いらっしゃいませ」と活気のある声が響いてきました。席数は約60席あり、店内は広めでゆったりと過ごせそうな雰囲気です。
小上がりの席に案内され、60種類以上もあるメニューを真剣な表情で眺めていたチカポンさんとぐっちさん。ふたりが選んだのはこちら。



〈喜味屋食堂〉が大盛りを出すようになったのは、周りがほとんど農家で、体力仕事のお客さんが多かったことにあります。「おいしい料理をお腹いっぱい食べて笑顔になってほしい」という初代の想いが、3代目の現社長にも受け継がれているのです。
普通サイズでも盛りが良すぎる〈喜味屋食堂〉ですが、安心してください。食べ切れなかった分は、お持ち帰り用の容器を購入できます。


〈喜味屋食堂〉はもともとラーメン屋から始まりました。定食の人気もさることながら、国産そば粉100%の自家製麺でつくる蕎麦をはじめ、麺類はすべて手打ちで、ラーメンや蕎麦を楽しみに来る常連さんも多いそうです。
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