こだわり農家のおいしい農産物は?
南魚沼市はお米が有名ですが、八色スイカのように隠れた名品もあります。新潟県内で見れば、まだまだたくさんのおいしい農産物があります。そこで駒形さんにおすすめを教えてもらいました。
長岡市の枝豆
新潟は“枝豆県”。県内各地においしい枝豆の品種がありますが、おすすめは長岡の茶豆です。
「僕も枝豆は毎日食べています。新潟の農家では、家庭でだいたい枝豆をつくっているくらい、必須のおつまみですね」
長岡市のれんこん
新潟県長岡市はれんこんの産地として有名で、〈大口れんこん〉として出荷されています。そのなかでも特にだるまれんこんはこの地で生まれた在来種。〈長岡野菜〉として認定され、地域特有の野菜のひとつです。
新潟市のル レクチエ
西洋梨の生産量が全国トップクラスの新潟県。その品種のひとつル レクチエは、「県内でも贈答品として使います」と、ここぞというときにも重宝されるもの。11月下旬から1か月ほどしか出回らないレアものです。
「毎年食べています。実もやわらかくて、ジューシーでおいしい」
津南町の〈鬼もろこし〉
野菜の産地である津南町で、粒が大きく、ひと粒ひと粒に甘みがつまっていておいしいと話題のとうもろこしが、〈鬼もろこし〉です。
「実はまだ食べたことがないのですが、〈鬼や福ふく〉という農家がブランド化したようです。自分たちの野菜を追求し、自信を持ってブランド化する姿勢に共感しました」
佐渡島のおけさ干し柿
佐渡島名産のおけさ柿を自然乾燥して干し柿にしたものがおけさ干し柿です。
「甘さが上品で、今まで食べた干し柿のなかで一番好きです。表面に糖分が上がってくるので白くて、中はきれいなオレンジ色。自分の家でも柿を干したりするんですが、あまり見た目が良くならないんですよね」
地域全体で取り組む有名な農産物から、農家の思いがこもった野菜まで。新潟にはたくさんの農産物があり、その背景には、農家それぞれのたくさんのこだわりが詰まっていました。
駒形さんのように古くから続く家業を継ぎながらも、自分なりのやりかたを見つけ出し、「さらにおいしく」しようと努力する農家が多い新潟県。進化する農業による農作物、その魅力はまだまだ奥が深そうです。
もっと新潟の農業を知りたいと思ったら!
新潟県が運営する農業情報サイト『にいがた農業ナビ』には、新規就農へのアドバイスや農業技術について、さらには農家へのインタビューなど、新潟県での農業に役立つ知識が掲載されています。
駒形さんのように農業に従事してみたいと思った人や、どのように就農したらいいかわからないという人には、就職情報も満載なので、ぜひご覧ください。
credit text:大草朋宏 photo:ただ(ゆかい)