新潟らしいワーケーションプログラムの実例を紹介
竹内さんがコーディネーターを務める妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会では、「企業×仕事」、「企業×休暇」、「個人×仕事」、「個人×休暇」の4種類のプログラムに力を入れています。もちろんどのプランも新潟らしい仕掛けになっています。ワーケーションの取っかかりとして、まずはこんなプログラムに参加してみてはいかがでしょうか。
「企業×仕事」向け:自然の中で、正解がないビジネスシーンの「チームワーク」を学ぶ
竹内さんが紹介してくれたのは、地元に住むアウトドアの専門家を講師として、自然の中をチームで行動することで「チーム力」を身につけるプログラム。山の中で磁石と地図を持って今どこにいるのかを確認しながら散策。みんなで助け合ってゴールを目指します。
「現代のビジネスシーンは変化が激しく”正解がない時代”といわれています。一方、自然も天候が急に変化したり、道に迷いそうになったりと変化の連続です。リスク含みの環境下では、リーダーが独断で判断すると、最悪のケースに陥ることもあります。でも、みんなで現在地を確認して、分かれ道ではどっちに進むべきか、チーム全員で合意形成を取る。こうしたプログラムを妙高市にある国際自然環境アウトドア専門学校の先生と協力してつくっています」
そのほか、妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会では、「チームでそば打ち」など、要望にあったプログラムをコーディネートしてくれます。
「企業×休暇」向け:チームで心と体を整える「クアオルト」
森林セラピー基地として認定されている妙高市。豊かな森林の中を歩く「森林セラピー」や、妙高山から湧き出る天然温泉を利用したプールでの「温泉水中運動」など、妙高市には滞在しながら健康を促進する「クアオルト」とよばれる健康保養地プログラムがあります。
会社生活では意識的に運動する機会は意外と少ないもの。健康経営という共通の目標のもと、心と体を整えることができそうです。
「個人×仕事」向け:集中できる環境をつくる。Wi-Fi完備の施設を提供
妙高市内には無料で使えるワーケーション施設が複数あります。今回取材を行った〈ハートランド妙高〉もそのひとつ。もちろん電源&Wi-Fiは完備。ひとりで集中して仕事をして、時々息抜きに周辺を散歩する。そして、また集中して仕事をする。そんな落ち着いた環境で仕事をする、仕事に主体を置いたワーケーションを考えてみてはいかがでしょうか。
「個人×休暇」向け:一人ひとりに合った「多様な働き方」を実現
テレワークの広がりによって「会社は都市部で、住まいは地方」など、都市部と地方を行ったり来たりする「自分らしい働き方」を模索し始める人が増えてきました。「休暇」で来訪するのもいいかもしれませんが、仕事を通じた「関わり」があると、ゆるやかに地域とのつながりができそうです。
妙高市では、都市部など他地域で働く方々が、新潟や妙高でも関わりを持ちながら仕事をする「地域複業」の取り組みを始めています。仕事を通じたつながりがあると、定期的に行き来する関わりができそうですね。
妙高市グリーン・ツーリズム推進協議会では、ほかにもプログラムを用意しています。各企業、各個人に合わせて適する内容を提案してくれるそうなので、気になる方はぜひ問い合わせてみてください。
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