新潟のつかいかた

東京から移住した20代女性対談 後半 「まだ隠れている新潟の魅力に光を当てていきたい!」

東京から移住した20代女性対談 後半
「まだ隠れている新潟の魅力に
光を当てていきたい!」 Posted | 2022/02/18

東京から新幹線でも高速道路でもアクセスのいい新潟県は、移住先の候補として、働く女性からも注目を集めています。今回は東京から新潟市に移住した金澤李花子さんと橋本安奈さんが「新潟移住のリアル」をホンネでトーク。実際の仕事は? 人間関係は? 2回シリーズの後半です。

新潟の仕事は地域に直接、貢献できる

対談中の橋本安奈さんと金澤李花子さん
橋本安奈さん(左)、金澤李花子さん(右)。

東京では出版、広告業界で働き、多忙な日々を送っていた岡山県出身の橋本安奈さんと新潟市出身の金澤李花子さん。橋本さんは結婚を機に2020年に、そして金澤さんは上古町商店街に複合施設〈SAN〉を立ち上げるために2021年に新潟市に移住しました。前半ではそんな移住の経緯を聞きました。後半ではまず、ふたりにとっての新潟の魅力をうかがいます。

金澤李花子さん(以下、金澤) 「新潟のどんなところが好きかな」ってあらためて考えたときに、一番に思いつくのは、歴史に裏打ちされた安心感じゃないかって。例えば古町(ふるまち)は江戸から明治時代にかけて、北前船の拠点として栄えた地域で、老舗も多い。昔から根づいている人たちがたくさんいて、すごく落ち着く。私が運営している〈SAN〉も築100年の長屋でしょ。この商店街にあるお菓子屋さんも6代目だし。かといって堅苦しいわけでもなく、自然に続いてきたという感じ。古いものっていいなって思う。

橋本安奈さん(以下、橋本) 新潟市ってちょうどいい都市だよね。移住したことを周囲に報告したとき、友人たちから「自然豊かなローカルな暮らしいいね」って言われたの(笑)。移住っていうと「何もない山奥での暮らし」というイメージを持つ人もたまにいるけど、移住者みんなが里山で暮らしているわけじゃない。新潟市は田舎も近いけど、都会だし、仕事もちゃんとある。

金澤 もちろん東京のほうが仕事の規模は大きいけど、新潟県では地元にダイレクトに貢献できる仕事が多いよね。

橋本さん

橋本 私もそれは実感する。自分が関わった制作物が、人やお金の流れを変える可能性があるんだなって。例えば以前、仕事で「大口(おおくち)れんこん」の取材をしたの。話を聞いた農家さんは、ふたりの小さな子どもを持つ20代のママさんなんだけど、昼頃には作業が終わるから、子育てにあてる時間もちゃんと確保できているの。長岡市の大口では、れんこん農家さんを増やすための受け入れ態勢が整っていて、地方には地方の働き方があるんだよね。私が書いたこの記事を読んで「れんこん農家になろうかな」って考える人がいるかもしれないわけでしょ。そう考えるとうれしいよね。

金澤 私はそういった受け入れを〈SAN〉で実現していきたい。例えば「古町でお店をやってみたいけどできるかな」と悩んでいる人も〈SAN〉で一定期間、試すことができれば、実際に必要なこととか、見えてくることも多いでしょ。テナント募集中になっている商店街のシャッターを開けてくれる仲間が増えたらいいなって思う。

展示されているフォトブック
〈SAN〉の1階には、〈SAN〉ができるまでのさまざまな展示が見られます。Tシャツや手ぬぐいなど、金澤さんが主宰する〈踊り場〉のオリジナルグッズもかわいい。
新潟への移住について対談する金澤さんと橋本さん

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